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はなのまいさんの「村上春樹の書籍ランキング」

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更新日: 2020/06/24

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ランキング結果

1羊をめぐる冒険

羊をめぐる冒険

引用元: Amazon

『羊をめぐる冒険』(ひつじをめぐるぼうけん)は、村上春樹の3作目の長編小説。

鼠の結末にほろりときました

「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」に続く、鼠三部作の最終巻です。
最後まで社会に溶け込むことができなかった鼠。
村上作品では、そういう人物のたどる結末は決まっています。
死んでしまったときは「やっぱりそうなるか……」と思いながらも切なさで胸がいっぱいになりました。
村上春樹好きほど鼠に感情移入するそうです。

2ノルウェイの森(小説)

ノルウェイの森(小説)

引用元: Amazon

『ノルウェイの森』(ノルウェイのもり)は、村上春樹の5作目の長編小説。 2010年にトラン・アン・ユン監督により映画化された。1987年9月4日、講談社から書き下ろし作品として上下二分冊で刊行された。

純愛に見えて、歪な恋愛小説

精神を病んでしまったヒロイン。彼女を一途に思い続ける主人公。
それらの事情を知りながらも、主人公を思い続けるもう1人のヒロイン。
というピュアな関係に見せかけて、実は主人公は自分の痛みをもう1人のヒロインに押し付けています。
心底ではずるくドロドロした人間関係が、まさに村上ワールドです。

3海辺のカフカ

海辺のカフカ

引用元: Amazon

『海辺のカフカ』(うみべのカフカ)は、村上春樹の10作目の長編小説。 ギリシア悲劇と日本の古典文学を下敷きにした長編小説であり、フランツ・カフカの思想的影響のもとギリシア悲劇のエディプス王の物語と、『源氏物語』や『雨月物語』などの日本の古典小説が物語の各所で用いられている。20代後半から30代前半の主人公が多い村上小説にしては珍しく、15歳の少年「僕」が主人公で、不思議な世界を自ら行き来しながら、心の成長を遂げていく物語である。また本作は『ねじまき鳥クロニクル』からの暴力、戦争といったテーマが引き継がれており、生々しい残虐なシーンも同様に登場する。

おとぎ話のような美しい世界観

死と生の境界。現実と幻の境界。
これらが美しくも曖昧に溶け込んだ、村上ワールド全開の1冊です。
読んでいてもよくわからないところが多くあり、足元がフワフワする感覚に陥ります。
しかし実は、孤独を抱えた思春期の少年が、自分の居場所を探すという王道ストーリーです。

4レキシントンの幽霊

レキシントンの幽霊

引用元: Amazon

『レキシントンの幽霊』(レキシントンのゆうれい)は、村上春樹の短編小説集。

村上春樹のホラーは怖い

表題の「レキシントンの幽霊」を含め、7つの作品を収録した短編集です。
「七番目の男」もホラーテイストな作品ですが、ほんのり風味の「レキシントンの幽霊」に比べて普通に怖いお話です。
波に呑まれながら恐ろしい形相でにやりと笑う少年、想像するだけでぞっとします。

51Q84 BOOK1(4月−6月)

1Q84 BOOK1(4月−6月)

引用元: Amazon

『1Q84』(いちきゅうはちよん)は、村上春樹の12作目の長編小説。 執筆の動機として、ジョージ・オーウェルの近未来小説『1984年』を土台に、近過去の小説を書きたいと以前から思っていたが、それとは別に、地下鉄サリン事件について『アンダーグラウンド』と『約束された場所で』に書いた後も、裁判の傍聴を続け、事件で一番多い8人を殺し逃亡した、林泰男死刑囚に強い関心を持ち、「ごく普通の、犯罪者性人格でもない人間がいろんな流れのままに重い罪を犯し、気がついたときにはいつ命が奪われるかわからない死刑囚になっていた——そんな月の裏側に一人残されていたような恐怖」の意味を自分のことのように想像しながら何年も考え続けたことが出発点となった。

読みやすい村上ワールド

比喩表現やモノローグばかりだったそれまでの作品に比べ、明らかに大衆を意識してわかりやすく書いています。
しかし、いつの間にかファンタジーに迷い込んでいる展開、血生臭さも感じる村上ワールドは健在です。
主人公とヒロインの物語は別々で進行していきますが、最接近するシーンではドキドキしました。

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