日本の作家の中でノーベル文学賞の最有力候補と見なされているほど人気の"村上春樹"。そこで今回は村上春樹の人気書籍ランキングをみんなの投票で決定!村上春樹ブームのキッカケとなった作品で、1000万部以上売り上げたベストセラー「ノルウェイの森」や、全3冊におよぶ長編小説「1Q84」、初めての書き下ろし長編小説「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」など、人気作品は何位にランクインしているのか!?あなたがおすすめする作品も教えてください!
最終更新日: 2021/02/11
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村上春樹は京都府京都市出身の小説家・文学翻訳家。毎年、ノーベル賞の最有力候補として話題になることでも知られてます。代表作としては1987年発表の「ノルウェイの森」が1000万部を売るベストセラーとなり、これをきっかけに村上春樹ブームが起きました。彼の作品は海外でも高く評価されています。
1979年にデビュー作である「風の歌を聴け」で『群像新人文学賞』を獲得し、2006年にはカフカの作品のように芸術的に優れた文学作品が選ばれる『フランツ・カフカ賞』をアジア圏で初めて受賞しました。そして、2009年に出版した長編小説「1Q84」では『毎日出版文化賞』を受賞し、スペイン政府からも『スペイン芸術文学勲章』が授与されました。それ以外にも数々の賞を獲得している、日本が世界に誇る小説家の一人です。
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1位ノルウェイの森(小説)
2位1Q84 BOOK1(4月−6月)
3位風の歌を聴け
4位羊をめぐる冒険
5位ねじまき鳥クロニクル
1位ノルウェイの森(小説)
2位1Q84 BOOK1(4月−6月)
3位風の歌を聴け
4位羊をめぐる冒険
5位ねじまき鳥クロニクル
条件による絞り込み:なし
2つのストーリーの奇妙な並行進行で飽きない
男性、女性それぞれのストーリーが交互に書かれている。
男性だけ読んでると共感が足りない。けど、女性だけだと新鮮な情報がない。両方一緒なら12冊もさらっと読める。
ちなみに、私の好きな人がこれ読んでたので、話を合わせたくて読み始めたら、私のほうが先に読み終えちゃうという逸話付き。
すごいとしか言いようがない
この小説で初めて村上春樹さんの小説を読んだのですが、こんなものを書ける人がいるのかと驚きしかなかったです。
特別難しい言葉が出てくるわけでもないので文章としては読みやすいのですが、物語の全貌を理解するのにかなり時間がかかりました。
でもそれを理解するために何回も読んでしまうぐらい面白かったです。
1巻と2巻での伏線めいたものを3巻で回収していくのも、何回も読む要素につながりました。
読みやすい村上ワールド
比喩表現やモノローグばかりだったそれまでの作品に比べ、明らかに大衆を意識してわかりやすく書いています。
しかし、いつの間にかファンタジーに迷い込んでいる展開、血生臭さも感じる村上ワールドは健在です。
主人公とヒロインの物語は別々で進行していきますが、最接近するシーンではドキドキしました。
どちらの世界か
現実の世界と、時間の流れが違う1Q84の世界。
タイムパラドックスに飲み込まれながら、主人公の2人が最後に巡り合う、スケールを感じるラブストーリーです。
読み手側も、どちらにいるのか分からなくなってしまうくらい引き込まれます。
このパラレルワールドがすごい!
ある世界とある世界が交互に現れる小説空間。
この手法もとてもお上手ですが、1Q84は完成形と呼ばれてもいいのではないでしょうか。
主役の男女がいかにして同じ世界で出会うのか。
しかし私たちが生きている「現時点」さえ疑わしくなる。
村上春樹…すごい
「風の歌を聴け」は村上春樹のデビュー作品なのですが、デビュー作とは思えないほど、ストーリーが面白く、どうやったら初めにこんな作品を書けるんだと感嘆しました。村上春樹の作品が好きなら絶対に読むべき1冊です。
若々しい感性で書かれた村上春樹の原点
村上春樹が20代の頃に書いたこの作品は、若々しくみずみずしい感性に彩られた作品になっています。鼠と「僕」の距離間やノスタルジックな雰囲気は、他のどの作品にもなく、この作品でしか味わえません。個人的に何度も読み返すほど好きな作品であるため1位に選びました。
お洒落な物語
村上春樹の小説の中で、最も丁度いい長さだと思います。長さというワードは、普通は対して重要ではないと思いますが、村上春樹に関しては小説の長尺・短尺がかなり注視されるべき事柄だと思います。こんな批判はしたくないのですが、後期作品群である「1Q84」や「騎士団長殺し」などは長い割に内容が薄く、かなり密度が低くなってしまい、結果的に何が言いたいのか分からなくなってしまっているように感じます。しかし、この小説は「モンタージュよりもストーリーテリングの見地から物語に勢いと強い完全性を与えた」と本人が述べているように、この小説以前の超短編の詰め合わせ的な小説でも、この小説以後のただひたすらに長いだけの小説でもない、素晴らしく面白い冒険小説になっていると思います。
鼠の結末にほろりときました
「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」に続く、鼠三部作の最終巻です。
最後まで社会に溶け込むことができなかった鼠。
村上作品では、そういう人物のたどる結末は決まっています。
死んでしまったときは「やっぱりそうなるか……」と思いながらも切なさで胸がいっぱいになりました。
村上春樹好きほど鼠に感情移入するそうです。
謎だらけ
とにかく謎だらけ。何度読んでも謎が出てきます。
登場人物も非常に多く、この人たちも謎めいています。暴力的な表現も多く、全体的に何となく ヌメッ とした印象を受けます。解決しない顛末にもかかわらず、深く洞察してしまう作品。
要所要所で登場するねじまき鳥の鳴き声が、印象的です。
戦争をどう描くか
村上氏が戦争をどのように物語として切り取るのか。
資料として、歴史として、スクリーンを眺めるように私たちは教科書越しに知るばかりの「戦争」。
自分の人生と「戦争」が肉薄したとき、自分ならどう知るのだろうか。
初期三部作を完結させる!
失われた初期三部作への「鎮魂」にふさわしい長編作品。
「オドロルンダヨ。オンガクノツヅクカギリ。」
直子、共同経営者、足の長いよく気がつく女の子、キキ、羊男…。
そして、鼠のいない世界で「僕」はどのように生きるのか。
配電盤の悲しみは、踊り続けることの悲しみに仮託され、描き出される。
初期三部作を完結させる!
失われた初期三部作への「鎮魂」にふさわしい長編作品。
「オドロルンダヨ。オンガクノツヅクカギリ。」
直子、共同経営者、足の長いよく気がつく女の子、キキ、羊男…。
そして、鼠のいない世界で「僕」はどのように生きるのか。
配電盤の悲しみは、踊り続けることの悲しみに仮託され、描き出される。
1番小説らしい
村上春樹さんの小説にしては珍しく主人公の成長が見どころの小説です。
初めから終わりまで純粋なワクワク感が楽しめたので良かったです。
また、ラストがとても好きです。世界観やストーリーの一貫性を最後まで崩さないところが面白かったです。
最終的に異世界と元の世界どちらもいいところだなと感じました。
おとぎ話のような美しい世界観
死と生の境界。現実と幻の境界。
これらが美しくも曖昧に溶け込んだ、村上ワールド全開の1冊です。
読んでいてもよくわからないところが多くあり、足元がフワフワする感覚に陥ります。
しかし実は、孤独を抱えた思春期の少年が、自分の居場所を探すという王道ストーリーです。
父親殺しを描き、母を求める
主人公の両親が描かれることの少ない、父性と母性の影響力が少ない作品の中で、そこに真っ向から立ち向かっている感じなのに、難しくて歯が立たない。
だからこの扉をまた知りたくてノックしてしまう感じ。
14歳の息子に読後、感想を求めたら「エロ小説だった」と一言・・・。それでもいいと思う。
私個人的に村上春樹作品をオススメするならこの一冊。
「世界の終わり」と「ハードボイルドワンダーランド」
という2つの異なる世界で起きる物語が交互に進んでいく物語。
2つの世界の関わりの収束の仕方が秀逸に感じます。
20代男性が多く紹介しておりました。
読書会で何度か紹介されているのを聞いてきましたが
紹介者のほとんどが20代男性。
20代男性で村上春樹を初めて読むなら
この一冊からスタートするのもいいかもしれません。
欠落した「僕」に雨が降る。
「僕のためのもの」。
それは、イズミを決定的に傷つけ、有紀子との生活を破壊しようとする。
「僕という人間が究極的には悪をなし得る人間であるという事実」
単にささやかな存在でしかない僕たちは、欠落した何かを決定的に埋めてくれる何かのために、「悪」をなす。
しかも、それは僕が僕であろうとすることによって。
光が強ければ強いほど、影も濃くなるように、求めれば求めるほど失うものがある。
この「平坦な戦場」で僕たちは、どのように生き延びればいいのだろうか。
短い、かつ刺激的。
根気のない人間でもサラサラ読める。
村上春樹の作品は全般的にダークな気分に浸れるところが魅力。
泣いたり悲しい気分を味わったりすることでリラックスできるタイプの人間に向いてる。
これは特に癖の強い、怖い絵本みたいなゾワゾワ感がある。
入り口には出口がなければならないのだから。
「物事には必ず入口と出口がなくてはならない」
ハルキの失われたものへの鎮魂というモチーフが、はっきりと打ち出された作品。
ある日、出現した双子は、「僕」に鎮魂の仕方を教え、そして去っていく。
「僕」が得たものは、決定的に失われたものとの関係を正しく結び直すことだった。
それは、常に既に迷いこんでしまった物語の出口を探す行為でもある。
虚無感にあふれる鼠と「僕」の行く先
この作品は、1位で紹介した『風の歌を聴け』の続編です。本作では鼠と『僕』のそれぞれの人生が描かれています。前作よりも虚無感を色濃くしたその物語は、読むと胸が締め付けられます。この作品も何度も読み返すほど好きなため3位に選びました。これを気に入った方は続編の『羊をめぐる冒険』もおすすめです。
「震災」がテーマとして根底にあるせいか一遍一遍の物語の力を感じる短編集
短編を書くのが好きだ、と村上氏はインタビューで公言されていて、私たちはこれまでも短編作品を堪能してきた。
しかしこの短編集は帯にもある通り、短編集でありながら「著者初の連作小説」であり、3.11を共有する日本人へとそれは連なっている。
六篇の短編小説が、あの日のノンフィクションをどのように凌駕するのか。
不思議だけど不思議すぎない
「東京奇譚集」は、世にも奇妙な物語のような短編が何個か入っています。しかし世にも奇妙な物語よりも遥かに現実性が高く、物語に引き込まれます。そういえば私にもこのようなことがあったな。と不思議なエピソードが1つ2つ思い出せるような短編集です。
海外小説のスタートに
個人的には村上春樹さんに特に思い入れがあるわけではないですが
独自で海外小説を調べていて次に読む本を探していると
「本当の戦争の話をしよう」「結婚式のメンバー」「心臓を貫かれて」など
村上春樹さんが翻訳している本であることが多いです。
「キャッチャーインザライ」や「ティファニーで朝食を」
と超有名海外小説も訳されていますので
海外小説の入りとしては良いかもしれません。
読書とランニングは遠からず
読書とランニングは一見遠いように見えますが
本好きでランナーは意外と多いです。
しっかり自身の体調管理ができている人が多いのでしょう。
そんな本好き×ランナーが読むと面白い一冊です。
ハルキの処女短編集。
「大丈夫、埃さえ払えばまだ食べられる」
この地上に転がり落ち、進んで埃をかぶる僕たちは、ある時気がつかされる。僕が失っていくもののあまりの多さに。そして、埃まみれになっているのだ。
「アルバイト先で知り合った無口な女子大生」
「午後の最後の芝生」
僕にできるのは、ただ思い出すことだけ。どのように埃をかぶってきたのかを。
村上春樹さん一番の話題作。
圧倒的に読んでいる方が多い為読書会でも話題になりやすく
これ程賛否の多い本を今まで見たことがありません。
ただ「村上春樹さんの作品をほとんど読んでいる。」
という方がこの本を1番オススメしていることが多いと感じます。
『simple読書会』主催者
生と死の対比
村上春樹作品としては少し異色に思います。
すごく現実感があり、作品に入りやすいです。時系列で物事が進んでいます。初めての方も読みやすいのではないでしょうか。
直子は死の世界、緑は生の世界、強い対比を感じます。
失うもの。去り行くもの。人生の喪失感がテーマか?
自伝的に自己の内面を描いた作品。
分からないけど気付いたら読んでいた
最初は単純な物語なのかなと思いましたが、あらすじにしてしまうと単純だけど村上春樹さんが書くとすごい奥深いストーリーになるのがやっぱりすごいなと思いました。
また、そこまで書く?というところまで細かく描写されてる場面が他の小説にはなくていいなと感じました。
そして物語的にもきちんと面白くて読んだ後にスッキリする終わり方もよかったです。
純愛に見えて、歪な恋愛小説
精神を病んでしまったヒロイン。彼女を一途に思い続ける主人公。
それらの事情を知りながらも、主人公を思い続けるもう1人のヒロイン。
というピュアな関係に見せかけて、実は主人公は自分の痛みをもう1人のヒロインに押し付けています。
心底ではずるくドロドロした人間関係が、まさに村上ワールドです。
村上春樹氏が「恋愛小説」と言い切った作品はこれだけ
「恋愛小説」と作者は言い切りますが、村上作品の根底には「喪失」が重低音として流れています。
恋愛においての喪失、死、失われゆくもの、実際に失われたもの、興味深いテーマです。
私個人、大学の卒業論文のテーマに選んだ作品で、色々な意味で「青春」が詰まった作品だと思います。
本から音楽が聞こえる
私が村上春樹さんの「ノルウェイの森」を読んだのは、19歳の頃でした。当時から私は音楽も好きで、ビートルズもよく聴いていました。「ノルウェイの森」では私の好きなビートルズの曲がたくさん登場し、その度に携帯からビートルズの曲をかけていました。
映画よりも原作がおすすめ
松山ケンイチと菊地凛子のダブルタッグで実写化されたこの作品。
映画はちょっと直子がイメージと違って残念だった。
原作のほうが切なくて感動する。