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2位ユージニア
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引用元: Amazon
『ユージニア』 (Eugenia) は、恩田陸による日本の推理小説。第59回(2006年)日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門受賞作、第133回直木三十五賞候補。 『KADOKAWAミステリ』2002年8月号から2003年5月号及び、『本の旅人』2003年7月号から2004年9月号に掲載され、2005年に単行本化、2008年に文庫化された。単行本・文庫本共に、カバーデザインはブックデザイナーの祖父江慎が担当した。
夢を見ている
朝方に見る夢のような、妙に現実味のある、しかし妙につじつまが合わない作品だった。実際にはつじつまが合わず、小説として破たんしているのではない。ふとした時に違和感を感じて、あれは夢だったと知るそのつじつまの合わなさが、大変綺麗に書かれている。
これは2度3度読むことで面白さが深まってゆく。それこそ、目の見えなかった人が日常の些細な動作に気が付くように。
小説じゃない小説
題のとおりに質問と回答のみで話が進んでゆく。
2位に選んだ「ユージニア」も同じようなインタビュー形式で書かれているが、あちらはインタビュアーの目線で書かれていて、こちらは完全に第三者、それこそ、空気が聞いているものだけが羅列されている。
これぞ、恩田陸節というのか。ぜひ、構成を気にせず読んで欲しい。
木守り男
「不連続の世界」より木守り男
子供のころに不安になった、明かりを落とした部屋の隅の暗闇に似ている。
暗闇に目が慣れてなんとなく見えるようになっているにもかかわらず、部屋の隅はどうしても見えないという恐怖。
同じ単行本にある作品の中で最も非現実的な作品かと思うが、やっぱり怖いものは怖いのだ。
しかしどうしても見えない暗闇が興味をかりたたせる。
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耳の奥で誰かが叫んでる
言わずもなが、第156回直木賞受賞作品。
序盤で、一気に世界に引き込まれる。両手を耳に当てて山へ沈む強く長くさしてゆく太陽をかいでいる気持ちにさせられる。
中盤ではあふれ出る情報に、音に、とても気持ちが悪くなる。
自分がピアノをやっていて、コンテストに憧れがあったのもあるが、音楽を奏でる中での静寂や、鮮やかさ、熱さと冷たさ、匂いまでもが再現される。
激動があって泣いてしまうわけではない。ただ読了後にはなぜか達成感と、新たな目標がたっている。