1分でわかる「恩田陸」
多くのジャンルにチャレンジする「恩田陸」
1964年生まれの作家「恩田陸」。1992年に『六番目の小夜子』でデビューします。ちなみにこの作品は2000年にドラマ化されました。そして2005年、代表作の淡い青春小説『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞を受賞します。その後、推理小説『ユージニア』で日本推理作家協会賞を受賞。同じくミステリー作品の『中庭の出来事』では山本周五郎賞を受賞します。他にも多くのファンを持つ『ドミノ』や男子校を舞台にしたミステリー風の青春小説『ネバーランド』、短編集『私と踊って』などを発表。ホラー・SF・ミステリーなど多岐にわたる分野にチャレンジし、その才能を遺憾なく発揮しています。近年では2017年に『蜜蜂と遠雷』で直木賞と本屋大賞を受賞しました。
本屋大賞2度目の受賞は史上初
2017年に発表した『蜜蜂と遠雷』は直木賞と本屋大賞のW受賞で話題になりました。またデビュー作の『夜のピクニック』で本屋大賞を受賞しており、『蜜蜂と遠雷』で2度目の受賞。これは史上初の快挙でした。
視覚でえる圧倒的な音楽体験
登場キャラは多くそれぞれの個性も多様でしたが、それらがうまく作品に織り交ぜられており色々な情景を味わえる今作品は贅沢でした。また、今作を読んでいると不思議なことが起こりました。読んでいるうちに私の聴覚にピアノの音が聞こえたのです。文字というものが恩田陸さんのてによって情景となり空気となりそして音になってることに感動しました。読了後も美しさが心に残る素敵な作品です。
ゆうさん
1位(100点)の評価
耳の奥で誰かが叫んでる
言わずもなが、第156回直木賞受賞作品。
序盤で、一気に世界に引き込まれる。両手を耳に当てて山へ沈む強く長くさしてゆく太陽をかいでいる気持ちにさせられる。
中盤ではあふれ出る情報に、音に、とても気持ちが悪くなる。
自分がピアノをやっていて、コンテストに憧れがあったのもあるが、音楽を奏でる中での静寂や、鮮やかさ、熱さと冷たさ、匂いまでもが再現される。
激動があって泣いてしまうわけではない。ただ読了後にはなぜか達成感と、新たな目標がたっている。
ゆうたろさん
1位(100点)の評価
圧倒的なピアノ演奏描写
本屋大賞と直木賞を同時受賞した名作です。最近映画化されて話題になりました。多彩な心理描写はもちろん、表現力豊かなピアノ演奏描写は実際に音楽がきこえてきそうなほどで、予想のできない展開にもずっとドキドキしながら読むことができました。
ぴよまるさん
1位(100点)の評価