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Ryo011さんの「綿矢りさの書籍ランキング」

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更新日: 2020/06/24

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ランキング結果

大人によって作られた偶像を生きる少女の上り坂と下り坂

確かな意思を持たないまま”芸能人”という偶像を生きることになった少女が上り詰めてから堕ちるまでが魅力的に書かれています。
上り坂の時は「こんな風に生きて、いつかダメになるのでは…」というどこか不穏な空気が漂い、サクセスストーリーなのに胸がざわつかされます。
成功とは何なのかを考えされられる作品でした。

女の女による女の為の女の小説!

女として生きる人なら「わかる!本当にわかる!!」と叫びたくなるような女の世界でした。
女は女の事が好きで、嫌いで、人生に男がサブキャラとして登場すれど、メインの登場人物には女しかいないのでは…?という気持ちになります。
怖いもの、嫌なもの、見たくないのに見てしまうもの。目を細めながら読みたい小説です。

実際生きている人間の観察記録とか思えない一作

小説に描かれる人物は極端でとても個性的な人物が多いですが、インストールに登場する人物たちは、世間でいうところの「普通」に分類されそうなそこらへんにいそうな絶妙な人物たちです。
実在している人々の人生のある期間の観察記録なのではないだろうかという気持ちで読むことが出来ました。
純文学好きにはたまらない一作だと思います。

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