simple読書会 前田さんの「芥川龍之介おすすめ作品」
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3位芋粥
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引用元: Amazon
「芋粥」(いもがゆ)は、1916年(大正5年)9月1日の『新小説』に発表された芥川龍之介の短編小説である。『宇治拾遺物語』の一話に題材をとり、「鼻」と並ぶ古典翻案ものの一つと位置づけられる。
欲望への答え
身なりを全く整えず、愚弄されても何の反抗もしない
生きることに無頓着な主人公。
そんな彼が唯一欲したものが芋粥である。
「芋粥に飽きたい」と常々思っていた彼に思いもよらぬ転機が訪れる。
「腹いっぱいに芋粥を食わせてやろう」との誘いがあり敦賀までいったのだが
そこで大量の芋粥を目にした主人公は。。。
4位藪の中(小説)
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「藪の中」(やぶのなか)は、芥川龍之介の短編小説。初出は「新潮」1月号(1922年)、初刊は「将軍」(1922年)。複数の視点から同一の事象を描く内的多元焦点化(ジュネット)の手法がとられ、殺人と強姦という事件をめぐって4人の目撃者と3人の当事者が告白する証言の束として書かれており、それぞれが矛盾し錯綜しているために真相をとらえることが著しく困難になるよう構造化されている。その未完結性の鮮烈な印象から、証言の食い違いなどから真相が不分明になることを称して「藪の中」という言葉まで生まれた。今昔物語集を下敷きにしたいわゆる「王朝物」の最後の作品であり、創作の度合いは最も高い。また今昔物語の他にもビアス「月明かりの道」、ブラウニング「指輪と本」などとの類似が指摘されている。
違う視点で見ることで真相は藪の中
解釈が読むたびに異なるミステリーのお手本みたいな作品。
どれも辻褄が合っているようで決定的に違う。
それぞれが自分に都合の良い嘘を混ぜているせいで真相はわからない。
真実は藪の中。
5位河童(小説)
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引用元: Amazon
『河童』(かっぱ)は、芥川龍之介が1927年(昭和2年)に総合雑誌『改造』誌上に発表した小説である。 当時の日本社会、あるいは人間社会を痛烈に風刺、批判した小説であり、同じ年の芥川の自殺の動機を考える上でも重要な作品の一つであるといえる。芥川の晩年の代表作として有名で、芥川の命日7月24日が「河童忌」と呼ばれるのもこのためである。 副題には「どうか Kappa と発音して下さい。」という半ば不可解な言葉が記されている。 上高地の河童橋は本作以前に存在しており、むしろ「河童」橋の名称の方が本作の着想に影響を与えたと思われるが、本作の発表および芥川の自殺によって、より知名度が上がることになった。
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人間は複雑
鼻の一節である
”人間の心には互いに矛盾した二つの感情がある。
勿論、誰でも他人の不幸に同情しない者はない。
ところがその人がその不幸をどうにかして
切りぬけることができるとなんとなく物足りないような心もちがする。
少し誇張して云えばもう一度その人を、同じ不幸に陥れて見たいような気にさえなる。”