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一瞬一瞬大事に生きている姿に感動!
TVアニメからの続編(パラレルワールド?)の劇場版マクロスデルタで散っていったヒロイン。底抜けに明るいのに平均寿命が30代ぐらいの種族の女の子で、恋愛相手が同じ種族であるなら、そこまで悲劇性を感じないのかもしれないが、違う種族しかも寿命が自分の倍以上生きることができる相手の恋愛は見ていてとてももどかしく、切なかった。
死亡フラグがもとから立っていたキャラクターだが、どこかでメインキャラクターだからもうちょっと長く生きてくれたらいいなぁと思っていたけど、しっかりその人生を描き切ってくれた。でも同時に、無理矢理長生きするストーリーになったらなったで、多分「はぁ(怒)」となっていたと思うから、この終わり方でよかったかのかもしれない。
最終話のバラード1番をフルに使った演出が素晴らしすぎる!!
主人公とヒロインの出会ってから、別れる(亡くなる)までの1年を描いているメインで描ているストーリーなのだが、とても濃い内容となっていると思う。ヒロインが天真爛漫な女の子として描かれているが、本当は命の刻限を知って一歩踏み出していたというシーンの描き方が泣かせに来ていた。
21話の「雪」の演奏シーンでは公正を見守る観客やライバルたちの想いを…、最終話「春風」では、公正自身が見守っている人たちへの想いや、自分を舞台に引っ張り戻してくれたヒロインへを想いながら演奏するというシーンで目に膜を張らせる。
同時期に手術をしているヒロインがその演奏中にヴァイオリンをもって現れるという演出は私たち見ている側に、「あぁ、彼女は死に際にさよならを言いに来たのか…」と感じさせる。その雰囲気と流れているバラード1番のメロディーと背景映像の使い方がとても綺麗だった。