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Twitterでシェアまえがき
私のほうからすでに評価が定まった、誰もが読むべき、そして今読んでも圧倒的におもしろい、少女マンガのクラシック(古典)をご紹介します。余談ですがこのお三方はとても仲良しで、作品中にお互いが登場したりします。そして今でもバリバリの現役であるところも同じ。天才の凄みを思い知ってください。
ランキング結果
若き萩尾望都が「永遠」を描ききった大傑作
ヨーロッパのさまざまな国、時代を舞台に、永遠を生きる吸血鬼の一族を描いた『ポーの一族』は、連載当時から少女のみならず男性をも魅了し、少女マンガ史上に残るマスターピースとなりました。この作品が捉える射程は「永遠」とも言える時間であり、言うなれば手塚治虫の『火の鳥』に比肩する作品を、20歳そこそこの萩尾先生は描いてしまったわけです。天才に年齢は関係ないのですね。現在続編を執筆中(『ポーの一族 〜春の夢〜』『ポーの一族 ユニコーン』)。そちらもぜひお読みください。
これを読むと聖徳太子は同性愛者で超能力者だったとしか思えなくなる
歴史ものの醍醐味は、史実では埋め切れない空白を、作者がいかに想像力で補っていったかにあります。その点において本作はまさに完璧。これを読むともはや聖徳太子は同性愛者で超能力者だったとしか思えなくなります。歴史ものとしての強い説得力を持ちながら、魔法的なエンタテインメント性も兼ね備え、数多くの人々を魅了した山岸凉子先生の歴史的名作です。雑誌「LaLa」で本作の連載が始まったのは1980年。青年誌では大友克洋先生が『童夢』を描いていました。ものすごい時代ですね。
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読み始めたら止まらない! 圧倒的エンタメ少女マンガの金字塔
まずは美内すずえ先生の『ガラスの仮面』。演劇界伝説の作品『紅天女』の主役を巡って競い合う少女たちのストーリーです。まだ読んだことのない人が心底羨ましい。今からこんなにおもしろいマンガを読めるなんて! 物語の圧倒的なスピード感、ここぞというときの決めゴマの破壊力、そして読む者を惹きつけて止まない中毒性。これはまさに天才の業です。ひとつだけ注意するとすれば、連載開始から40年以上経ちますが、未だ完結していないことです。