ポーの一族の詳細情報
作者 | 萩尾望都 |
---|---|
ジャンル | 少女漫画 |
出版社 | 小学館 |
連載 | 別冊少女コミック(1972年3月号~1976年6月号)
月刊フラワーズ(2016年7月号~連載中) |
参考価格 | 484円(税込) |
ポーの一族がランクインしているランキング
感想・評価
全 9 件を表示
バイブルみたいなもの
やっぱり萩尾望都先生のこの作品です!
バンパネラになってしまったエドガーとメリーベルの悲しさ、そして、彼らに出会う人たちの織り成す人生が胸を打ちます。
特に、「生きて行くってことはとてもむずかしいから、ただ時を追えばいいのだけどとてもつらいから、弱い人たちは、特に弱い人たちは、かなうことのない夢を見るんですよ」というセリフが心に残る「グレンスミスの日記」、メリーベルがバンパネラらしさを見せる「エヴァンズの遺書」が好きです。
「おいでよ、一人では寂しすぎる」そういう風にエドガーに誘われたいと思っていた少女時代でした。
今でも、生きるのがつらくなった時、この漫画を開きます。
元祖吸血鬼漫画は令和によみがえる
吸血鬼漫画といえば「ポーの一族」ですね。巨匠萩尾望都の代表作。吸血鬼の一族の生き残り、エドガーと彼が自らの手で吸血鬼にした人間、アランとの甘美な生活を描きます。1970年代の少女たちを夢中にさせたポーの一族は、1976年「エディス」でファンに惜しまれながらも最終回を迎えます。
当時の漫画といえば、現代漫画と違いスクリーントーンの種類も少なく、ほとんどの背景や点描はすべて手書きです。もちろん、コピーやパソコンに取り込んで書くなどということもない時代です。NHKの連続ドラマ「なつぞら」を見た人は、アニメを仕上げるシーンでアナログな手法で作られていた姿を見たのではないでしょうか。
そんな時代でも、今の漫画と比較しても遜色ない美しい絵が、萩尾望都先生の絵です。現代の人気漫画家の中にも影響を受けた人がいるのではないでしょうか。
その後、様々な賞を受賞、誰もが忘れかけた頃2018年に続編の「ユニコーン」が連載を再開します。
実に40年ぶりの再開に、白髪交じりになったファンも歓喜していることではないでしょうか。
一生の宝物
小学3年生の時にお姉さんの居る友達の家で、週刊少女コミックで掲載中の「ポーの一族」を見た。こんな綺麗な絵で素敵で切ないストーリーの作品に瞬時に魅せられた。今でも私を漫画好きにしてくれた「ポーの一族」ダントツNo. 1!
ゲストさんの評価
新しい作品も素敵です🌹
何度も読み返しては その世界に浸ります。時間も場所も越えて 永遠に生き続けるエドガーと共に 不変の漫画。エドガーに 迎えに来て欲しかった若かりし頃の私🐇
りりり@うさりえさんの評価
関連しているアイテム
関連しているタグ
みんランで人気のランキング




「漫画」タグで人気のランキング




若き萩尾望都が「永遠」を描ききった大傑作
ヨーロッパのさまざまな国、時代を舞台に、永遠を生きる吸血鬼の一族を描いた『ポーの一族』は、連載当時から少女のみならず男性をも魅了し、少女マンガ史上に残るマスターピースとなりました。この作品が捉える射程は「永遠」とも言える時間であり、言うなれば手塚治虫の『火の鳥』に比肩する作品を、20歳そこそこの萩尾先生は描いてしまったわけです。天才に年齢は関係ないのですね。現在続編を執筆中(『ポーの一族 〜春の夢〜』『ポーの一族 ユニコーン』)。そちらもぜひお読みください。
女子マンガ研究家
小田 真琴さん (男性・40代)
2位(90点)の評価