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ジウジアーロデザイン、フェラーリエンジンの官能的GT

1997年にフェラーリ傘下で生まれ変わったマセラティが世に送り出したのが3200GT。そのエンジンは従来のV6ツインターボのビトルボエンジンのままだったが、それをフェラーリエンジンをベースにマセラティが設計をモディファイ、フェラーリが生産するV8自然吸気エンジンに載せ替え、ジウジアーロデザインの流麗でタイムレスな美しさの外観は概ねそのままで世にリリースしたのがマセラティ・クーペ。国によっては4200GTの名で売られた。トランスアクスル等により前後重量配分はほぼ50:50、ドライサンプによりエンジンマウント位置も低く抑えられ、まさにスポーツカーとして妥協なく開発された。最高出力 390PS（グランスポーツは400PS）、車重は1670kgで、パワー/ウエイト・レシオは後継のグラントゥーリズモより優れる。そのエンジンサウンドは野太い低音から始まり回転の高まりとともに高音成分が混じって来るとても官能的なもの。