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2位いま、会いにゆきます(小説)
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引用元: Amazon
『いま、会いにゆきます』(いま、あいにゆきます)は、市川拓司によるベストセラーのファンタジー恋愛小説。2003年に小学館より刊行された。通称『いまあい』。 翌2004年に竹内結子・中村獅童主演で映画化された。2005年にはミムラ・成宮寛貴主演でテレビドラマ化されるなど、『世界の中心で、愛をさけぶ』と同じくメディアミックスによるヒット作の1つである。
愛の尊さを教えられました
妻に先立たれて幼い息子と共に取り残された主人公の元に記憶を失くした妻が生き返って現れます。
主人公は妻に2人の想いで話を聞かせますが、その2人出会った高校生の時からのエピソードが素敵なものばかりで心に響きます。
病気持ちで少し他の人よりも劣るところが多い主人公ですが、妻を当時から愛していたことは間違いなく、その話を聞きながら記憶を失くしていた妻はもう一度主人公に恋をします。
そしてラストでは驚きの秘密が明らかになりますが、妻の命がけの愛に心が振るわされることは間違いないです。
心がずっしり重くなるけど癖になる味わいがある作品
短編集ですが総じて暗いお話で重たい気分になることは確実です。
ですがストーリーに味わいがあって妙な説得力があるので不快感はなく、いろいろと考えさせられます。
私は表題作が好きですが、いじめの被害者にとって「世界中が雨だったら」という考えは深刻なものであり追い詰められる気持ちもわかります。
「もうやめて」と叫びたくなりながら読むのは市川拓司作品では珍しいのでどうしても印象に残りました。
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不器用すぎる恋愛の結末に胸が締め付けられそうになる
ずっと他人に気を遣いながらも片思いばかりを繰り返してきた大学生の誠と誠の同級生で大学生とは思えないほど幼い見た目のちょっとオリジナルな女の子である静流の片想いの物語です。
誠は大学の同級生のみゆきに恋をしつつも静流のことも気になってしまうし静流はそんな誠が好きだと公言しながら誠の片想いの邪魔をするつもりはないと言って少し奇妙な関係が続きます。
お互いを思いやる気持ちの強さが伝わってきて前に進まないもどかしさを感じつつ、台詞回しがとても心に刺さってきてずっと見ていたいと思わせる関係でもあります。
胸が苦しくなるようなラストまで、独特の世界の中で育まれる誠と静流との恋愛を応援しつつ羨ましく感じる作品です。
読後はしばらく放心してしまいます。