1分でわかる「市川拓司」
純愛小説において多くのヒット作品を生み出している「市川拓司」
1962年に東京で生まれた「市川拓司」。大学卒業後、出版社に就職したものの3ヶ月で退社。2年間のフリータ生活を経て、税理士事務所に勤めながら妻のために小説を書き始めました。1997年からネット上で数多くの作品を発表しはじめ、2002年に『Separation』でデビュー。翌2003年に発売された『いま、あいにゆきます』は、ベストセラー小説『世界に中心で、愛をさけぶ』に折り込みチラシとして挿入されたことをきっかっけに大ヒットを記録しました。その後、『恋愛寫眞』(2003年)や『そのときは彼によろしく』(2004年)など、数々の恋愛小説を生み出しています。
自らの傾いた個性を”障害”と認めた『市川拓司』
幼い頃から多動多弁で先生から”問題児”とされていた市川拓司。発達障害に詳しいライターから勧められたメンタルクリニックで受診した結果、”注意欠陥・多動性障害(ADHD)とアスペルガーにほとんど該当する”と診断されました。自身の発達障害を”個性”と捉え、2016年に『ぼくが発達障害だからできたこと』を出版。読んだ人に自信と勇気を与えることができるこの本は話題となりました。
本ランキングにおける「市川拓司の書籍」の定義
このランキングにおける「市川拓司の書籍」の定義は、彼が手がける小説作品です。共著・アンソロジー作品からも投票が可能です。
市川拓司さんらしいSF感
若くして妻(澪)を失ってしまった巧と息子の佑司の切ないお話。
生前「雨の季節になったら戻ってくる」と言っていた澪が実際に雨の時期に戻ってきました。
澪が戻ってきた本当の理由を巧は知って、父子ふたりで力を合わせていく感動作。
三人の絆の深さにとても感動します。
ちょこみさん
1位(100点)の評価
切なくて泣きました
死んだはずの妻が帰ってきたという展開に、最初から惹かれました。
平凡に過ぎていく日常と、また一から恋愛をする巧と澪がとても素敵です。
また、息子の佑司が素直でいい子で、最後にママと離れてしまうところは涙が止まりませんでした。
そこで終わりではなく、澪が帰ってきた理由についても書かれているところが素晴らしかったです。
死ぬとわかっていて、それでも巧と佑司に会うために選んだ人生を思うと、切なくなるお話でした。
いちのじさん
1位(100点)の評価
家族愛
亡くしたはずの妻が帰ってきて、遺された息子と共にまた以前と同じように暮らす。というのは若くして配偶者を亡くしたら誰もが願うことだと思います。
何故そんな不思議なことが起きたのか、家族の今まで通りの日常と、亡くした妻が帰ってきたことで起こる日常の中の変化が細かく描かれており、その差異によって切なくなるストーリーが魅力的です。
つるさん
1位(100点)の評価