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1位宝島 / 和泉宏隆(真島俊夫)
引用元: Amazon
作曲・編曲 | 和泉宏隆 / 真島俊夫 |
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演奏時間 | 約4:00 |
2位シング・シング・シング/ ルイ・プリマ(岩井直溥)
引用元: Amazon
作曲・編曲 | ルイ・プリマ / 岩井直溥 |
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演奏時間 | 約5:25 |
湧き上がるスウィング魂!
吹奏楽ではスウィング・ジャズの名曲がよく演奏されます。
特にビッグバンドジャズと楽器構成が似ていることから、比較的アレンジしやすい、演奏しやすい、という点が大きいでしょう。
代表的な曲に《A列車で行こう》《イン・ザ・ムード》もありますが、やはりもっとも愛されているのは《シング・シング・シング》ではないでしょうか。
冒頭のドラムセットの響きから華やかなエンディングに至るまで、人の心を熱く高揚させるものがこの曲にはあります。
80年代前半に吹奏楽アレンジされましたので(もっとも有名なのは、「吹奏楽ポップスの父」と称される岩井直溥の編曲)、幅広い年代に演奏経験があります。
また、2004年に公開されて大ヒットとなった映画『スウィングガールズ』の劇中でも演奏されたため、吹奏楽経験者やジャズファンでなくても知っている曲です。
《シング・シング・シング》を十八番にしているバンドも多く、中でも有名なのは京都橘高校吹奏楽部。
マーチングにこの曲を取り入れていますが、激しくキレのいいパフォーマンスが曲調とぴったりマッチしており、圧巻です。
また、他の学校でもステージ上でダンスをしながらこの曲を演奏するところもあり、各バンドの個性を出しやすい曲と言えるかもしれません。
3位September(セプテンバー)/ 中路英明、郷間幹男
引用元: Amazon
作曲・編曲 | Maurice White、Al McKay、Allee Willis / 中路英明、郷間幹男 |
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演奏時間 | 約4:20 |
70年代のファンクの名曲!
もしかしたら、現在の吹奏楽部員の皆さんはこの曲が「アース・ウインド&ファイアー」というアメリカのファンクバンドの作品だということも、リリースされたのが40年以上前の1978年だということも、当時の若者がこの曲に合わせてディスコで踊っていたことも知らないかもしれません。
しかし、この曲も《宝島》と同じように「もともと吹奏楽のための曲なのでは?」と勘違いされるくらい愛されています。
いくつかのアレンジが存在しますが、もっとも演奏されているのは「ラテン・ジャズ・ビッグバンド」である熱帯JAZZ楽団バージョン。
原曲にはないイントロ部分の転調で一気にテンションが上ります。また、サックスソロも聴きどころです。
この曲の演奏では、ソリストの個性と技術に優れ、パーカッションを中心としたバンドのノリが気持ちいい大阪の近畿大学附属高校吹奏楽部が有名です。
あとがき
改めてポップス曲を振り返ってみると、岩井直溥先生と真島俊夫先生が編曲者としていかにこのジャンルに貢献し、盛り上げてきたかということがわかりました。
もし上記3曲を演奏したことがない方、ぜひコンサートのプログラムに取り入れてみてくださいね!
吹奏楽界の「共通言語」!
今の時代、演奏したことがないという人のほうが少ないほど全国の吹奏楽部・楽団で演奏されている曲。
初対面の人であっても《宝島》ならすぐ一緒に演奏ができる(なんなら暗譜で)という吹奏楽界の「共通言語」であり、スタンダードナンバーです。
もともとこの曲は、当時一世を風靡していたフュージョン(インストゥルメンタル)バンド「ザ・スクエア」(後にT-SQUAREに改称)が1986年にリリースしたアルバム『S・P・O・R・T・S』に収録されていました。
作曲したのはキーボード担当だった和泉宏隆です。
1987年に真島俊夫によるサンバ調の吹奏楽アレンジが発表され、人気が大爆発。あまりに吹奏楽アレンジがしっくりきていたため、「《宝島》はもともと吹奏楽のために作られた曲」と勘違いする人が続出しました(現在もいるかも?)。
年代的に、50代以上の中学・高校のみの吹奏楽経験者だと《宝島》を知らないという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、吹いても、聴いても盛り上がれるこの曲は、吹奏楽を象徴すると言っても過言ではない名曲でしょう!