1分でわかる「樽屋雅徳」
多くの演奏会・コンクールで親しまれる名曲揃い
樽屋雅徳は1978年生まれ、千葉県出身の作曲家・編曲家です。武蔵野音楽大学を卒業後したのち、作曲・編曲活動のかたわら吹奏楽団体の指揮・指導などに従事。近年では多くの吹奏楽バンドや演奏会において注目を集めている人物の1人として数えられています。樽屋雅徳の楽曲の特徴とされるのが、ドラマティックで美しいメロディーや表現の豊かさ。これまでに『マゼランの未知なる大陸への挑戦』(2006年)、『民衆を導く自由の女神』(同年)、『マードックからの最後の手紙』(2011年)などの物語性に富んだ楽曲を残してきました。
映画音楽のような臨場感ある名曲
まるで映画音楽を聴いているかのような臨場感と物語性が感じられる樽屋雅徳の名曲。
豪華客船「タイタニック号」の一等航海士であるW.M.マードックと、タイタニック号の沈没事故をモチーフとして作曲されています。
冒頭は、出航前の穏やかな風景を思わせるゆったりとした音楽で始まりますが、氷山に衝突するシーンで急に音楽が展開します。
この曲を聴いていると、映画のシーンが目に浮かんでくるようで、色彩豊かな音楽の展開に引き込まれていきます。
特に樽屋作品の醍醐味を味わえる曲であり、必聴の一曲。
まっしーさん
1位(100点)の評価
樽屋作品の王道路線
「マードックからの最後の手紙」は、タイタニック号に乗っていた一等航海士マードックが綴った手紙が題材になっています。
低音楽器の静かなメロディーから始まり、穏やかな海を思わせる美しい木管楽器によるメロディーが繰り広げられます。その後トランペットのファンファーレを機にアイリッシュ長のメロディーが始まり、中間部ではアクシデントを思わせる激しい強奏、フィナーレは樽屋氏の王道の美しい旋律が涙を誘います。
海上自衛隊東京音楽隊の演奏は名演です。
ギャルみざわあゆ子さん
2位(97点)の評価
壮大なスケールを描いたような一曲
私は去年の定期演奏会でしました!憧れの曲だったので、夢が叶ってその時は本当に嬉しかったというのを覚えています。吹奏楽部なら誰でも一度は吹きたいと思うくらい素敵な曲です!この曲はタイタニックという豪華客船に当時乗船していたマードックという彼を題材にして描かれた曲です。マードックは船が沈没する直前まで乗客の救助に当たっていました。しかも、この船の設計者でもありました。そんな彼は死ぬ前に家族に手紙を書いていました。この話をネットの記事で見た時は彼は本当に勇敢な人だったんだなと感じました。この曲は去年の吹奏楽コンクールで熊本県の玉名女子高校が自由曲として新しく書き換えた2021年版を演奏されているので、ぜひ見てみてください!私はとても好きです!また、曲の途中に木管の連符があるのですが、私は特にこの曲の中で一番好きな部分です!がらりと雰囲気が変わるからです!ぜひ聞いて見てください![続きを読む]
吉かのさん
1位(100点)の評価