simple読書会 前田さんの「アガサ・クリスティの書籍ランキング」
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更新日: 2020/09/03
『simple読書会』主催者
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2位ABC殺人事件
引用元: Amazon
『ABC殺人事件』(原題:The ABC Murders)は、1936年に発表されたアガサ・クリスティの長編推理小説である。クリスティ18作目の長編で、エルキュール・ポアロシリーズの長編第11作にあたる。知名度・評価ともに高い著者の代表作の一つである。
ABC順に起こる連続殺人
大胆な構想が持ち味の、クリスティの代表作の一つ。
連続殺人事件を追うポワロと、ABCという名前の男。
二つの話が交互に進んで行きます。
予想できない結末ですが、「オリエント急行の殺人」ほどぶっ飛んでおらず
程良い落とし所なのがむしろ良い。
短編の名手でもある
一話目の『検察側の証人』がとにかく名作。
このストーリーの運び方は、さすがとしか言いようがない。
映画版の「情婦」も、ミステリ映画の古典的名作になっています。
乱歩が奇妙な味のベスト10に入れた『うぐいす荘』や、
ユーモア溢れるパーカー・パインものも収録。
16年前の殺人事件にポワロが挑む
現場検証や証拠品からでなく
関係者の証言のみで犯人を推理するという趣向が面白い。
人によって食い違う証言から、犯人を探り当てるのが本書の醍醐味。
ゴーギャンを思わせるエゴイストの画家を中心とした
愛憎入り混じる人間模様が読み応え有り。