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2位蹴りたい背中
引用元: Amazon
『蹴りたい背中』(けりたいせなか)は綿矢りさによる中編小説である。初出は『文藝』2003年(平成15年)秋季号。同年8月に河出書房新社から単行本が刊行され、金原ひとみの『蛇にピアス』と共に同年下半期の第130回芥川龍之介賞を受賞した。 周囲に溶け込むことが出来ない陸上部の高校1年生・初実(ハツ)と、アイドルおたくで同級生の男の子・にな川との交流を描いた青春小説。「蹴りたい背中」は一般に「愛着と苛立ちが入り交じって蹴りたくなる彼(にな川)の背中」を指すものと推測されている。 2007年(平成19年)9月17日に日本テレビ系で放送された『あらすじで楽しむ世界名作劇場』にて初めてドラマ化された。
身近さ
単純にコンビニで働く女性の日々と気持ちの揺れを追いかけてゆくストーリーなのですが、とても身近に感じられサクサク読めます。物足りなさを感じる方もいるかもしれませんが、私は共感できる点も多々ありましたし、応援したくなります。普通って何なのだろう?と考えさせられました。
読後感
作者様ならではの独特な世界観が好きです。誰にでも作れるものではないからこそ憧れます。セリフまわしもほんとに独特でおもしろいです。
山や雪の描写もすごく素敵で勉強になります。感想書いてたらもう一度読み返したくなってきました。
リズム感
小気味良いテンポで描かれる堕落した生き様に、思わず人生について思考させられてしまう作品です。
自分だったら…と考えたり、主人公を嫌いになったり逆に不思議と好きになったり。引き込まれます。読書初心者でも難無く読み進められます。
大きな起伏こそありませんが、それでもなお見守りたいと思わせる作品力は圧巻。人間というものに触れさせてくれます。読んでいて面白いのに笑えるわけではない絶妙な境界線を走り抜ける感じが大好きです。私小説という点も興味を惹かれるのかも。