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考えさせられる良作
ペットのみならず動物園や水族館で飼育されている動物、競走馬など人と関わりのある動物、そして人の営みが影響を及ぼす野生動物をとりまく問題を多岐に渡って取り上げており、大変ためになる作品。現代日本版ドリトル先生というよりは獣医版ブラックジャックという雰囲気で、ただ教訓的な説教くさいマンガではなく、素直にストーリーも面白い。
コヨーテのツッコミが絶妙
リスは言葉をまったく話さず表情もあまり変化しないため、説明を兼ねたツッコミをこなすコヨーテの平坦な調子なのに妙にノリの良い台詞回しがとにかく面白い。途中から増えたマヌルネコも独特な言葉選びが面白く、ボケとツッコミ両方出来る良キャラ。語尾をのばす言い方がIKKOのモノマネをするチョコプラを彷彿とさせて癖になる。
犬たちの描かれ方が素晴らしい
作中に登場する動物たちは過度なデフォルメはされず、頭身などリアル寄りだが、非常に情感豊かに描かれている。特にマメタロウなどはかなり人間くさい。しかし、ささいな仕草や行動・習性などのディテールがきちんと犬らしく描かれているので、現実の飼い犬たちもこんなことを考えているのだろうか…と思わせてくれる。素直なお嬢様犬ゆえに核心をつくはなこの発言やハスキーの源をめぐるエピソードにはハッとさせられるものがある。
とにかくムーコがおばかカワイイ
エッセイマンガかと感じられるほどムーコが生き生きと描かれていて、特に工房の庭で一人遊びしている時の姿がかわいい上に思わずクスッと笑ってしまう。うしこうさんや獣医さんなどゆるい雰囲気ながらなかなか個性的な脇役の存在にもほとんど興味を持つこと無く、飼い主の小松さんがひたすら大好きな様子も健気で和む。小松さんのTシャツの柄を毎回チェックするのも楽しい。
独特の空気感がほのぼの面白い
カシオミニの名言を生み出した漆原教授の破天荒ぶりや菱沼さんのテンションの低い変わり者っぷりも面白いが、おっとりしたチョビ、関西弁のミケ、暴君なヒヨちゃんなどの動物たち視点のエピソードや動物同士の会話シーンが可愛いだけではなく良い味を出している。恋愛要素がゼロに近く、絵もさほどキラキラしてないのが読みやすくて嬉しいポイント。