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1位11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち
引用元: Amazon
自国に翻弄されるコリアン2世
帰国事業によって北朝鮮に帰国したものの、自由を奪われた重病を抱えるコリアン2世のソンホを演じています。
自分を帰国させた父に対し、ソンホが恨みをぶつけるシーンがあまりにもすさまじくて、滂沱の涙がこぼれました。
治療のために帰国したのに終始監視され、北朝鮮特有の理不尽な理由で日本に残ることもできない…。実話がもとになった恐ろしい物語に、絶望的な気持ちになりました。
3位空気人形
こころ優しき恋人
何とも言い難い気味の悪さが際立つこの作品にて、穏やかで優しそうな井浦さんの雰囲気にぴったりかつ、作品中のオアシスとも呼べる役回りでした。
空気人形の”のぞみ”の空気が抜てしまった際に、井浦さん演じる純一が、咄嗟にのぞみの体に空気を吹き込むシーンがとても温かくて、ほろり、そして胸がキュンとしました。
いや~な不倫相手
親友の死から立ち直れずにいる主人公・寺子の不倫相手の役です。
もの静かで知的で、もちろん見た目もかっこいいわけなのですが、植物状態にある妻を差し置いて、不倫相手と関係を続ける嫌な男・岩永…。
井浦さんが嫌いになってしまいそうなくらい、じっとりとずるい男を演じていました。『かぞくのくに』では兄弟役だった安藤サクラさんと、今作ではドロドロなカップル役という違いにも見ごたえがありますよ。
これが俳優デビュー作とは…(驚)
今作が映画(俳優)デビュー作とは思い難い、素晴らしい演技力です。お若い時から才能が輝いていますね。
心が温かくなる物語と同様に、井浦さんの役はとても優しくてちょっと切なくて、彼によく抱かれる魅力をそのまま伝えてくれる作品だと思いました。おばけ役にぴったりな透明感もいいですね。
最近是枝作品にて井浦さんをお見掛けしなくなったので、そろそろ登場して欲しいなぁと願う日々です。
ARATAが“井浦新”に生まれ変わった映画
三島由紀夫が自決を決行するまでを描いた映画です。あの柔らかなお顔の井浦さんが、常人には理解しがたい三島の不気味さや狂気っぷりを見事に演じています。
三島を演じるにはふさわしくないと、今作からお名前の表記をARATAから本名表記に変えられました。それだけ魂を込めて演じていたという意気込みを感じます。
監督の若松孝二は生前、自身の作品でよく井浦さんを起用しましたが、今作を鑑賞すれば、その理由が納得できるはずです。