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地に足着いたファンタジー
ゲームなどである『勇者』がいるような世界をここまで現実らしく落とし込めるのはすごいと思う。キャラクターたちもファンタジー世界ながら、現実にこういうタイプいるな、と思わせてきて笑える。魔物料理の味を想像せずにはいられず、もし現実に魔物がいたら私も調理していたと思う。
全く展開の予想がつかない
作者が恐ろしいくらい主人公を壊す。途中で主人公の顔が変わる漫画なんて初めて見た。そうした衝撃もさることながら、とにかく世界観と絵が美しい。絶対にこの世にはありえない世界を想像させてくれるところがとても魅力的。
救いのある死
死をテーマにしているが、登場人物たちが全員とても元気が良いので重くなり過ぎずに読める。悲しさと切なさと面白さのバランスが絶妙。特に阿熊さんの恋心の虚しさと一生懸命さには心がぐらぐらと揺れる。主人公たちがとても楽しそうで、読んでいると一緒に騒いでいる気分になれるところも好き。