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こぐねえ(木暮 亮)さんの「ドイツビールランキング」

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更新日: 2020/06/05
こぐねえ(木暮 亮)

ビアジャーナリスト

こぐねえ(木暮 亮)

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まえがき

日本のビールも影響を受けているビール大国ドイツ。

日本でもドイツビールのお店やオクトーバーフェストが開催されているので、海外ビールの中でも比較的身近な存在かもしれません。

ドイツでは地域によって好んで飲まれるビールも違い、地域色があるのも面白いところです。

このランキングでは、飲んでみてほしいドイツビールを挙げてみたいと思います。

ランキング結果

1ヴァイエンステファン ヘフヴァイス

ヴァイエンステファン ヘフヴァイス

引用元: Amazon

ブルワリーヴァイエンシュテファン醸造所(ドイツ)
スタイルヴァイツェン
アルコール度数5.40%

バナナのような芳醇なフルーティーな香りと豊かな泡が特徴的

ヴァイエンシュテファン醸造所は、世界に現存する1番古い醸造所。オススメはヘーフェヴァイスビアです。

「ヘーフェ」はドイツ語で酵母。「ヴァイス」は白を意味します。ヘーフェヴァイスは酵母を濾過していない白いビールです(実際の色合いは濁りのある黄色かな)。

原料に大麦麦芽のほかに小麦麦芽を使ったビール。しかも小麦麦芽の使用比率が50%以上と決められています。ヴァイツェン酵母特有のバナナのような芳醇なフルーティーな香りと軽い酸味のある味わい、そして豊かな泡持ちが特徴的なビールです。

苦味が弱いのとフルーティーな香りから「ビールを飲んでみたいけど、苦かったらどうしよう」という方にオススメです。私も一般的なビール以外で最初にハマりました。

泡立ちが良いため、勢いよく注ぐと泡だらけになってしまうので、グラスを傾けてゆっくり注ぐのがポイントです。

このスタイルのビールは酵母を濾過したり、アルコール度数が高かったりする派生スタイルが多いので、ここから色々飲んでいくといいと思います。

注記:ヴァイツェンと呼ばれるビールと同じですが、原則としてミュンヘンを中心としたオーバーバイエルン地方とオーストリアの一部で造られたものをヴァイスビアといい、それ以外の地域で造られたものをヴァイツェンと呼びます。

2ホフブロイ ドゥンケル

ホフブロイ ドゥンケル

引用元: Amazon

ブルワリーホフブロイ・ミュンヘン(ドイツ)
スタイルドゥンケル
アルコール度数5.50%

見た目よりもスッキリとした飲み口の濃色ビール

デュンケルはドイツ語で「濃い」とか「暗い」という意味があります。その名前の通り、濃色な色合いをしています。このビールはそれほど暗さを感じるほど濃い色合いではありません。茶色といったくらい。

焙煎された麦芽を使っているので、カラメルのような香りがあります。デュンケルは、麦芽の甘味とローストの風味と苦味があり、ホップの苦味はそれほど強くないのが特徴的です。

濃色の色合いから重厚なイメージを持つかもしれませんが、スッキリとした味わいです。アルコール度数は5.5%なので、一般的なビールとそんなに変わりありません。

料理にも合わせやすく、焦げた風味はタレの味がついたお肉料理との相性も良いです。

最近の流行りでいうと地味なスタイルのビールなので、ドイツ料理屋さんやオクトーバーフェスト以外ではあまり飲むことができないのが残念です。

3シュレンケルラ・ラオホ ビア メルツェン

シュレンケルラ・ラオホ ビア メルツェン

引用元: Amazon

ブルワリーヘラー・ブロイ・トゥルム株式会社(ドイツ)
スタイルラオホビール
アルコール度数5.10%

燻製された麦芽を使ったスモークビール

ドイツ南部、バンベルグ発祥のビール。その特徴は、ブナの木で燻製した麦芽で造られています。ラオホとはドイツ語で「煙」を意味していて、その名前の通りスモークビールです。

ビールに鼻を近づけると、スモーキーな香りが広がります。麦芽の甘味がしっかりとしていて、いわゆるコクの強いビールです。

このビールを初めて飲んだときに、「こんなビールもあるんだ!」と衝撃を受けました。チーズやベーコン、卵など食品を燻製することは珍しくありませんが、まさか燻製香のするビールがあるなんて想像もしませんでした。

独特な香りなので好き嫌いが分かれるかもしれませんが、「色んなビールを飲んでみたい」という方でしたら1度は飲んでほしい商品です。ウイスキーが好きな方にも飲んでいただきたいですね。

最近は、りんごの木をはじめ、色々なチップを燻製して造られています。燻すものによって違う燻製香がつくのもラオホの面白いところです。このビールを飲んで、好みと感じた方は他のラオホと飲み比べしてみると楽しいですよ。

あとがき

ここに紹介したビール以外にもたくさんのドイツビールがあります。本当にたくさんあるので、どれを紹介しようか悩みました。

同じスタイルのビールでも醸造所でも特徴が違うので飲み比べてみて、自分の好きな味を見つけてみてください。

また、最近はドイツでもクラフトビールの人気が高くなっていて、アメリカンスタイルを取り入れた商品も登場しています。伝統と革新が合わさったビールは、これまでのドイツビールのイメージを変えてくれます。こちらも見かけたら、ぜひ飲んでみてほしいと思います。

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