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Twitterでシェアまえがき
では、「硬度が高い」とは?お水に含まれるミネラル(カルシウムやマグネシウムなど)の量が多いものを、硬度が高いと言います。
硬水の基準には二つありまして、一つはWHOの基準で、120mg/L以上を硬水とするもの。もう一つは、アクアソムリエ協会などの基準で、357mg/L以上を硬水とするものです。
どちらも間違いではないのですが、今回のランキングにあたっては、「炭酸でないこと」「出来るだけ、硬度が高いものを選ぶこと」「並行輸入品などは考慮しないこと(品質の保証ができないので)」の観点から、セレクトしました。
なお、乳幼児は胃腸や消化器官が未発達のため、硬水を与えるのは避けてください。
また、普段硬水を飲み慣れない方も、はじめは少量から試してみてください。マグネシウムなどの成分により、お腹が緩くなる場合があります。
逆に、硬水が体質的にOKであれば、カロリーのないお水からミネラルを摂取できるので、とてもおすすめです。
ランキング結果
1位ロスバッハー ナチュラル
内容量 | 500ml |
---|---|
硬度 | 607.9mg/L(硬水) |
公式価格 | 24本入り:3,840円(税込) |
「超硬水」入門にして王道
「Contrex(コントレックス)」は、硬度約1468mg/Lの、いわゆる「超硬水」。ピンクのボトルにも知名度があるので、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。
500mlに牛乳1本分のカルシウム(約234mg)とアーモンド9粒分のマグネシウム(約37mg)が含まれると言われており、カロリーのないお水で、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルをたくさん摂取できる、という点が素晴らしいです。
体質により、合う、合わないがありますので、まずは少量から試してみてください。マグネシウムなどの成分により、お腹が緩くなる場合があります。味は重たさと金属味がしっかりと感じられます。この味を覚えると、硬水の識別がしやすくなります。
余談ですが、本格的なフランスパンを焼くために、このお水をブレンドして製パンするベーカリーもあるそうです。
簡単に手に入る、日本の硬度150
厳密な意味での硬水(硬度357mg/L以上)かつ、炭酸の入っていないもの、かつ並行輸入でないもの。
この条件を満たす一般的な銘柄は、2020年6月現在、ロスバッハーとコントレックスしか見当たりませんでした。
(以前はもう少しあったのですが、現在は正式には輸入されていないようです。また、炭酸入りに広げれば、一気に10種類近く増えるのですが、それはまた別のランキングにします。)
そこで視点を変えて、「簡単に手に入る」「国産の」「硬度が高めのお水」は何だろう?という基準で選んでお水が、こちらです。
ファミリーマートの「霧島」は、日本のお水ながら硬度約150mg/Lと、非常に高め。地質の関係で、九州では硬度の高いお水が出やすいようで、これもそのひとつです。
日本の代表的な軟水と飲み比べると、適度な「重み」や「味」があることに気が付くと思いますので、ぜひ試してください。全国のファミリーマートで購入できます。
あとがき
日本ではほとんど湧出しないため、輸入品がメインとなるのですが、当然売れ行き次第では、もう入って来なくなります。アクアソムリエとしては、日本でも硬水を飲む文化を広げていきたいと思っています。
炭酸入りのものだとかなり飲みやすくなるのですが、ロスバッハーやコントレックスのような純粋な硬水、あるいは、国産でも霧島のような硬度の高いお水を、まずは一度は飲んでみてください。
シューマッハの愛した、ドイツの硬水
「ロスバッハー ナチュラル」は、硬度約608mg/Lの、ドイツのミネラルウォーターです。カルシウムとマグネシウムの比率が、約2:1となっており、理想的なバランスです(吸収や健康維持の観点から、Ca:Mg=2:1が理想的と言われています。
また、味の面でも、その方がバランスの取れた味となります)。
伝説的なF1ドライバー、ミハエル・シューマッハが愛飲したことでもよく知られています。同ブランドからは炭酸入り(採水地が異なり、そちらの方が硬度が高い)も出ていますが、今回は炭酸なしをセレクトしました。
もちろん硬水なので、しっかりと味があり、重たさもありますが、硬度608なので、いわゆる「超硬水」のような銘柄に比べると、飲みやすいと思います。これからの夏場のミネラル摂取にもおすすめです。