女性のリアルを描いたエッセイや小説で高い人気を誇る「林真理子」。直木賞をはじめ、数々の賞を受賞している彼女の作品にスポットをあて、今回はみんなの投票で「林真理子の人気書籍ランキング」を決定します。デビュー作である『ルンルンを買っておうちに帰ろう』(1982年)や、格差社会をテーマにした小説『下流の宴』(2010)、日経朝刊連載時から話題を呼んでいた『愉楽にて』(2018年)など、小説はもちろんエッセイや新刊本からも投票できます。あなたがおすすめする作品も教えてください!
最終更新日: 2020/07/02
このお題は投票により総合ランキングが決定
1954年、山梨県出身の「林真理子」。コピーライターを経て、1982年にエッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』でエッセイストとしてデビュー。この作品は女性のリアルな本音が綴られていておもしろいと高い評価を得、処女作でありながらベストセラーとなりました。翌1983年には『星に願いを』で小説家としてもデビューを果たし、テレビドラマ化・映画化された『不機嫌な果実』(1996年)や、2017年より約1年にわたり日経新聞で連載されて話題を集めていた『愉楽にて』(2018)など、多数の人気作品を生み出しています。独占欲や嫉妬、優越感などの負の感情が巧みに表現されている彼女の作品は高く評価されています。
1985年に『最終便に間に合えば』『京都まで』で第94回直木賞を受賞しました。そのほかにも、1998年には『みんなの秘密』で第32回吉川英治文学賞、2018年には『西郷どん!』で第7回歴史時代作家クラブ賞特別功労賞を受賞するなど、多数の賞を獲得しています。
本ランキングにおける林真理子の書籍の投票範囲は、彼女が手がける作品です。エッセイや共著の作品にも投票が可能です。ただし、海外の作品を翻訳した文学作品はランキング対象外となります。
このランキングに投票しているユーザーのバッジについて
林真理子の作品を全作品読んだことがある。
林真理子の作品を15作品以上読んだことがある。
林真理子の作品を5作品以上読んだことがある。
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1位不機嫌な果実(小説)
2位葡萄が目にしみる
3位最終便に間に合えば
4位本を読む女
5位anego(小説)
1位不機嫌な果実(小説)
2位葡萄が目にしみる
3位最終便に間に合えば
4位本を読む女
5位anego(小説)
条件による絞り込み:なし
青春映画のような作品です。
主人公の乃里子と同じような環境の方、たくさんいるのでは、ないでしょうか。
学生時代の自分と照らし合わせて、読んでみてください。あの頃、憧れていたことなどふとっ、思い出して胸が熱くなりなると思います。林真理子先生ならではの言い回しで、ぐんぐんひきこまれるこまれていきます。
美しい
描写が美しく、優しい作品だと思いました。高校生が主人公なため、初々しく純粋。林真理子ってこんな作品も書くんだ~、と驚いたのが読み終わった後の第一印象です。描写が巧みなのは、ご本人が山梨出身だから??などと想像もしてしまいました。
臨場感あふれる作品
最終便に間に合えばは、20代から30代の女性を主人公にした恋愛ものです。
単なる恋愛作品ではなく、仕事や人間関係など日常的なストーリーなので、より臨場感がありました。恋愛を通してドロドロした人間模様が見れるのも印象的です。
爽やかなデビュー作品
直木賞受賞作品であり、林真理子先生のデビュー作品でもあります。話題に上がった作品は、とりあえず読んでみるのですが、短編からなるこちらの作品は終わりが甘酸っぱく、なんとも爽やかな気持ちにさせてくれるものばかりでした。
本好きにはたまらない!
淡々と静かに物語は進んでいきますが奥深い。林真理子の作品の中でも、これほどしみじみと共感できる作品はなかった気がするから。様々な作品を発表していらっしゃいますが、女性の狡さや賢さ、いやらしさをチクチクと感じるわけでもなく、「そうそう、これこれ。本好きってこんな感じ・・・」としみじみと余韻が残る作品だったから。
次から次へと起こる出来事に、気になって眠れません。
正直、次から次に起こる出来事が気になって、一気に読んでしまいました。主人公の奈央子が、後輩からも慕われる“姉御”のせいか、のちに出てくる夫婦にゾッくとさせられていきます。読み進むうちに明かされる出来事。ただの恋愛小説と思って読み始めると、後悔します。
ストーリーが面白い!
丸の内商事会社の明るいOLが会社で男性後輩に「anego」と頼られる様子が面白い。男性社員がジンバブエに転勤などというあり得ない地に飛ばされる話など小説やドラマばかりではなかったらしい。テレビの人気ドラマにもなった。
感情の多様性が描かれた作品
みんなの秘密は、不倫や浮気をテーマとして扱った作品です。人間の表と裏の心理を上手く表現しています。
誰でも心当たりがあるのではないでしょうか?この作品を読んで、わたしのことかも知れないと感じた人が多いと思います。
こんな人、会社に1人はいる!って思わずには、いられない、元気がない時に是非!
こんな人いる!って笑ってしまうくらい楽しく読める本です。金持ちなのにドケチで、口が悪い。でも、なんか憎めない。元気がない時に是非読んで欲しいと思います。常識にとらわれないで、自分の思うままに生きるハルコに元気をもらえます。
ネコっぽい!
天真爛漫で素直、さっぱりしたいわゆる犬っぽい面ではなく、賢さ、ずるさ、じっとりねっとりしたしつこさなど、猫っぽい面を表現しているようでよかった。どの女性も後者の面を持ち合わせていると思いますが、その描写が素晴らしく比喩表現も絶妙だと思いました。
結婚生活とは何か?考えさせられます。
ドラマ化もされている作品です。不倫がテーマのため好き嫌いが分かれるかもしれませんが、いつも足りないことに不満を抱きながら生きていく主人公の気持ちにちょっとイラってしてしまうかもしれません。でも次が気になり時間を忘れて読んでしまいます。小説ならではの、表現もおススメです。
なんともいえない色っぽさ
男性目線からと女性目線からでは感じかたが違うであろう作品だと感じました。女性の私から見た作品では、不倫はいけないこと、なんていう世間の倫理からは離れて見られた作品で、主人公のなんともいえない色っぽく、艶かしさにはまってしまいました。
意外にキレイ
発刊当時、衝撃的と話題になっていましたが、読んでみたらそれほどでもなかったのが意外でした。人々の関りが想像していたよりも、あっさり描かれていたからかもしれません。とはいえ、ラストは意外や意外。人間ってわからないな、これが本能とか感情というものかと静かに驚きました。
男女の感情が生々しい作品
不機嫌な果実は、ドラマや映画化されている有名な作品です。男女のドロドロした心情がリアルに描写されています。
一見するとオーバーに見えますが、今の社会では普通なことに驚いています。当時としては斬新で衝撃的な作品でした。