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2位リング(小説)
引用元: Amazon
著者 | 鈴木光司 |
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ジャンル | ホラー |
発売日 | 1991年6月 |
出版社 | KADOKAWA |
メディアミックス | 映画『リング』(1998年)
映画『リング2』(1999年) ドラマ『リング〜最終章〜』(1999年) 映画『リング0 バースデイ』(2000年) |
公式サイト | - |
大きな影響を与えた発明
ホラーを話す上で必ず通るであろうど真ん中。呪いの感染の恐ろしさを描いた事が抜群の恐ろしさでもあるが、怖い表現が連続するということではなく、原因を推測しミステリーの要素があることもこの作品のホラーとしての魅力に感じる。
なにより、この作品を語る上で今や一番の発明となっている「貞子」の存在がマスト。これがのちのホラー作品や怪談に至るまで沢山の影響を与えた事が凄いと思う。
怪談を喋っていると「どうして幽霊は長い黒髪の白い服が多いのか」とよく聞かれる。そんな事は全く無く、僕の集めている話の中では全くのごく少数なのだけど、きっと世に出ている話やイメージとして多いのだと、その存在感の大きさに驚かされる。
3位家が呼ぶ 物件ホラー傑作選
引用元: Amazon
著者 | 朝宮運河 |
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ジャンル | ホラー |
出版社 | 筑摩書房 |
発売日 | 2020年6月11日 |
メディアミックス | - |
公式サイト | - |
圧巻の名作揃い
新旧の名作も含まれた豪華ホラーアンソロジー。ノスタルジックな景色広がる中での壮大な怪異や、「家」という閉塞された空間だからこそ感じるジメっとした気持ち悪さや怪異だったり、五感を刺激される。
自分の安息の地でありたい「家」という場所。そこで起きる不可解な出来事など、たまらない。逃げたいけど簡単に逃げて済まない。戻らないといけない場所。元々大好きな「ルームシェアの怪」など圧巻。違和感が繋がりあまりにも恐ろしい結末が待っている。
本自体が禍々しい
とても読みやすい文体でありながら驚くほど禍々しい。怪異が人をおかしくするのか、それともそういう人だから怪異を呼ぶのか、考えさせられる。そして、とにかく「黒い人」の存在が面白い。読んでいる側にも支障がありそうな雰囲気まであり、読んでいて不思議な怖さがある。
作者さん自体が怪異に対して接し方が軽いように書かれていたり、障りのある物を他人に押し付けたりということまで書かれていて、それがまたこの本の禍々しさを増長させている。内容の面白さもさることながら、存在としてのこの本がとても不気味で怖い。最高です。