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ランキング結果
1位星の王子さま(小説)
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引用元: Amazon
著者 | アントワーヌ・ド サン=テグジュペリ |
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ジャンル | 児童文学 |
出版社 | 筑摩書房 |
発売日 | 2005年12月7日 |
メディアミックス | 映画「リトルプリンス 星の王子さまと私」(2015年) |
公式サイト | - |
2位ペンギン・ハイウェイ(小説)
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引用元: Amazon
著者 | 森見登美彦 |
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ジャンル | ファンタジー |
出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2012年11月25日 |
メディアミックス | 映画「ペンギン・ハイウェイ」(2018年) |
公式サイト | - |
世界の謎と向き合う少年の冒険譚
『四畳半神話大系』や『夜は短し歩けよ乙女』など、京都を舞台に阿呆な大学生の生活を唯一無二に描く作家・森見登美彦。「感動する小説」の第2位に選んだ『ペンギン・ハイウェイ』は従来の森見作品とは一線を画す、郊外の街と少年の冒険をみずみずしく綴ったファンタジー小説です。
小学四年生のアオヤマ君が暮らす住宅街に、あるとき突然ペンギンの群れが出現しました。アオヤマ君はこのおかしな事件に興味を持ち「ペンギン・ハイウェイ研究」を始めます。やがて彼が憧れる歯科医院のお姉さんの持つ不思議な力が、ペンギン創造の秘密に関わっていることが判明。アオヤマ君は同級生たちとともに、ペンギンの正体と世界の謎に挑みます。
主人公のアオヤマ君は年齢らしからぬ大人びた思考力や話し方のなかに、時折子どもらしさが顔を出すなんともチャーミングな少年です。奇想天外なひと夏の物語のなかに織り込まれた個性的な少年少女の友情や成長、お姉さんへの憧憬、そして美しい情景の数々。世界の不思議の一つ一つにワクワクできる、ピュアで多感だったあの頃の心がよみがえる、切なくも感動的な小説です。
3位どこよりも遠い場所にいる君へ
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引用元: Amazon
著者 | 阿部暁子 |
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ジャンル | ロマンス |
出版社 | 集英社 |
発売日 | 2017年10月25日 |
メディアミックス | - |
公式サイト | http://orangebunko.shueisha.co.jp/feature/dokoyorimo |
時空を超えた感動のラブストーリー
第3位に選んだのは、阿部暁子『どこよりも遠い場所にいる君へ』。タイムスリップで出会った少年少女の奇跡を描く本作は、中高生のみならず、何かに傷ついたことがある人に手にとってほしい圧巻&感動の物語です。
とある事情を抱えた少年・和希は、都会の進学校を離れ、離島にある高校に進みました。夏のはじめ、和希は「神隠しの入江」と呼ばれる場所で倒れている少女・七緒を発見します。この島には今とは異なる時代の人が出現する「マレビト」の言い伝えがあり、1974年から来たと言う七緒もまたその一人だったのです。過去から逃げて来た少女と、傷ついた少年は束の間心を交わし、この出会いが奇跡を生み出すのでした……。
本作は青春小説らしく学園生活や友情の描写が中心となりますが、大人世代のキャラクターも魅力的で、幅広い年代が楽しめる作品に仕上がっています。とりわけ終盤の伏線回収がお見事で、エンディングは涙を誘わずにはいられません。爽やかさとシリアスさを兼ね備えた人間ドラマと、どこよりも遠い場所で結ばれた奇跡を、ぜひお確かめください。
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かけがえのないものに気づかされる永遠の名作
『星の王子さま』は、飛行家で小説家のアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの代表作として知られる作品です。1943年にフランスで刊行後、世界各国で翻訳され、今もなお多くの人を魅了する名作として愛され続けています。
サハラ砂漠に不時着した飛行士のぼくは、遠い星から来た不思議な王子さまと出会いました。小さな星で暮らす王子さまはとある理由で故郷を離れ、さまざまな星を旅し、やがて地球に降り立ちました。わがままで美しい故郷のバラの花、他の星で暮らす滑稽な大人たち、地球で出会ったキツネとの友情、そして飛行士と王子さまの絆……。孤独で純粋な王子さまの言葉を通じて、私たちもまた、かけがえのないものの存在に気づかされるのです。
作者のテグジュペリはサハラ砂漠に不時着して生死をさまよったことがあり、この時の体験が『星の王子さま』に反映されています。平易な文体や素朴でかわいらしいイラストは一見子ども向けに思えますが、その内容は人間の本質に切り込む寓話であり、大人にこそ読んでほしい奥深い物語です。「いちばんたいせつことは、目に見えない」などの名台詞の数々は、今もなお私たちの胸を震わせ、読み直すたびに新しい感動が生まれます。