ペンギン・ハイウェイ(小説)の詳細情報
著者 | 森見登美彦 |
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ジャンル | ファンタジー |
出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2012年11月25日 |
メディアミックス | 映画「ペンギン・ハイウェイ」(2018年) |
公式サイト | - |
参考価格 | 614円(税込) |
ペンギン・ハイウェイ(小説)がランクインしているランキング
感想・レビュー
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感動小説ランキングでの感想・レビュー
森見登美彦おすすめ作品での感想・レビュー
お姉さん
主人公は小学4年生。この本を読む人たちよりも圧倒的な年下のはず。まず、間違いなく。だからこそ、子供のころの全能感だったり、俺ってすごいんだぞってちょっと奢っちゃう気持ちだったりに共感できます。多感なだった少年時代の気持ちをふと思い出します。
主人公の住む街に突然ペンギンが現れて、それがどうやら歯科医院のお姉さんのせいだと知るわけですが、このお姉さんへの甘酸っぱい憧れもまた、幼いころのノスタルジックな記憶を刺激してくれる。映画はまだ見れていないので、今度DVDでも借りて、じっくり視聴したいと思います。きっと小説とはまた違った面白さを楽しめるはず、と期待しています。
感動小説ランキングでの感想・レビュー
映画も見ました
ペンギンという想像力豊かなストーリーです。特にキャラが目立つのが良いです。「ペンギンだー(≧▽≦)」とペンギン好きな妹がこの小説のポスターを見て、言っていました(笑)
10歳年下の妹が可愛すぎる件さんの評価
世界の謎と向き合う少年の冒険譚
『四畳半神話大系』や『夜は短し歩けよ乙女』など、京都を舞台に阿呆な大学生の生活を唯一無二に描く作家・森見登美彦。「感動する小説」の第2位に選んだ『ペンギン・ハイウェイ』は従来の森見作品とは一線を画す、郊外の街と少年の冒険をみずみずしく綴ったファンタジー小説です。
小学四年生のアオヤマ君が暮らす住宅街に、あるとき突然ペンギンの群れが出現しました。アオヤマ君はこのおかしな事件に興味を持ち「ペンギン・ハイウェイ研究」を始めます。やがて彼が憧れる歯科医院のお姉さんの持つ不思議な力が、ペンギン創造の秘密に関わっていることが判明。アオヤマ君は同級生たちとともに、ペンギンの正体と世界の謎に挑みます。
主人公のアオヤマ君は年齢らしからぬ大人びた思考力や話し方のなかに、時折子どもらしさが顔を出すなんともチャーミングな少年です。奇想天外なひと夏の物語のなかに織り込まれた個性的な少年少女の友情や成長、お姉さんへの憧憬、そして美しい情景の数々。世界の不思議の一つ一つにワクワクできる、ピュアで多感だったあの頃の心がよみがえる、切なくも感動的な小説です。
ライター・書評家
嵯峨 景子さん (女性・40代)
2位(90点)の評価