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2位深呼吸の必要
引用元: Amazon
篠原哲雄監督による、爽やかな青春映画の傑作。沖縄のさとうきびを収穫するアルバイトに応募したメンバーは過去さまざまなジレンマや傷を負っていたが、広大なさとうきび畑で働くうちに大切なものを掴んで行く。
癒しに満ちた"明日の自分への栄養剤"
人生に疲れた人、
普段の頑張りからちょっとだけ雨宿りをしたい人、この映画に集まって下さい。
深く深い深呼吸をした時のように、身体がフッと軽くなりまさよ。
派遣社員のひなみ(香里奈)や大学生の大輔(成宮寛貴)らは、さとうきび収穫のアルバイト“きび刈り隊”に応募し、沖縄にやって来た若者たち。
それぞれの葛藤や都会での傷を大自然の中で、じっくりと治癒していく。
都会から集まってきて彼らは生活を共にしながら、約7万本のきびを刈る作業を向き合います。
沖縄の人々の心の優しさに触れて癒され、成長していく姿に見ている私たちまで元気をもらえます。
じっくりと染みて、体の芯に聞く薬膳のような映画です。
ただ美しい景色に癒されるタイプの映画ではなく、ここで明かされるそれぞれの心の痛み。
そんなにすぐには順調にいかない沖縄での生活。
サトウキビ狩りを通じて、都会にいると悩んだり考えたりしてしまうことばかりが増えてしまいますが、身体を動かすことで見える世界があると思えてきます。
「みんなみんな、辛いよね。
それぞれが、人生を頑張っているんだよね。」と。
誰かに共感する気持ちと、寄り添う気持ちで自分の心の中の優しさと、真正面から対峙することができるところもおすすめです。
ロケ地は宮古島ですので
海のシーンもありますが、
それ以上に圧倒的に癒されるのは力強くまっすぐに空に向かって生えているさとうきび。
さとうきび畑のエネルギーにこんなにもパワーをもらえるなんて想定外でした。
疲れた時はこの映画に戻ってこようと思える居場所がまたひとつ、増えた気持ちになりますよ。
音楽を担当した小林武史が実際にロケ地に足を運び作曲した「深呼吸の必要」(My Little Lover)という楽曲も、映画の内容とリンクした耳馴染みの良いバラードとなっていてじんわりと見るものを包み込んでくれていますよ。
3位サマータイムマシン・ブルース
引用元: Amazon
あらすじ・スト-リー | とある大学の夏休み。「SF研究会」の部員たちは部室のクーラーのリモコンを壊してしまう。部員たちがあまりの暑さにぐったりしていると、突如タイムマシンが現れる。昨日に戻り、リモコンを取ってこようとするメンバー。しかし、タイムトラベルが面白くなった部員たちは、過去でふざけたことをばかりしてしまう。そんななか、過去を変えると「今」が無くなってしまう可能性があることを知った部員たち。大慌てで自分たちが過去にやらかしたことをリカバリーすべく奮闘するのであった。 |
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制作年 | 2005年 |
上映時間 | 107分 |
監督 | 本広克行 |
メインキャスト | 瑛太(甲本拓馬)、上野樹里(柴田春華)、与座嘉集(新美優)、川岡大次郎(小泉俊介)、ムロツヨシ(石松大悟)ほか |
主題歌・挿入歌 | LCDD / Tommy heavenly6 |
公式サイト | - |
タイムマシンのもっともゆる〜い使い方。笑ってみれて、最後は少しノスタルジーな気分に。
「踊る大捜査線」の本広克之監督作品で
京都の劇団ヨーロッパ企画の舞台作品を原作として、映画化された作品です。
何年経っても色褪せない日本映画。
主演は瑛太さん、ヒロインは上野樹里さん、ムロツヨシさんや真木よう子さん。いま見直すとキャストがアツいんですよね!!
タイムリープモノって過去に戻ったり未来に行くことのできるキャラクターが、大いなる使命的な大義を与えられていて、それをこなすために過去に戻るが多いですよね!?
でも、この映画は全然違います!
おバカで、
ゆるくて、とびきりたのしい!
ある夏の暑い日、野球ばかりしているSF研究会の面々。
彼らの狭い部室では前日にリモコンが壊れてしまい、クーラーが効かない状況です。
そんなとき、
ある部員が言い出します。
「リモコンが壊れる前に戻って、リモコンを取り返してこよう!」と。
確かに、過去に戻れることになっても実際に人生の分岐点とかではなくてこういったことをやり直すのかもしれないですよね。
科学者たちもびっくりのタイムマシンのゆるい使い方をするんです(笑)
でもゆるいだけでは終わりません。
この映画は実は、いろんな仕掛けが隠された伏線回収型映画なんです。
未来ではタイムマシンが生まれていることがわかったあるキャラクターが言うセリフがとても染みます。
「未来にタイムマシンがあるって事は 誰かがそれを作るって事だから。
じゃあ僕がそいつになってやろうって。
こう決められた枠に滑り込むみたいな。」
明るくてポジティブなSF研究会の面々に、元気をもらってくださいね。
タイムリープに出てくるあれこれの伏線も見事に最後に全て回収していて、本当によくできた脚本です。
「俺がデラ富樫だ」は永遠!
こんな映画は見たことがない!
"芝居を芝居する"ことをエンターテインメントにした衝撃×笑劇の映画です。
ボスの愛人に手を出した男が、命を助けてもらうために伝説の殺し屋を探し出そうと奮闘します。
日本のエンターテインメントを牽引する三谷幸喜氏によるコメディー・ドラマです。
佐藤浩一さん演じる"デラ富樫"は、鑑賞後何年たっても忘れられない存在感です。ナイフを舐めるあのシーン(覚えている人いますよね?)は脳裏にこびりついているほど!
また、もうひとつのみどころは世界の名監督から支持される美術監督の種田陽平氏による作り物とは思えない美しい建築物の並んだ美術セットです。
あのクエンティン・タランティーノ監督のキルビルにも参加されている方で、三谷幸喜監督の映画にはたびたび参加されています。
そんな種田氏による、まるで中世ヨーロッパのような街並み。
こんな素敵な風景が実在してくれるのであればぜひとも旅行で行ってみたくなったほど!!
細部にわたる優美な曲線までもおしゃれな風景です。
三谷幸喜流の笑いを存分に味わいつつも、鑑賞後にほのかに胸に残るノスタルジー。
時間や天気によって様々な表情を見せてくれる空模様の中でも特に美しいのが1日のうちでわずかな時間にしか出会えない「マジックアワー」と呼ばれる夕暮れのほんの一瞬の時間帯。
まさしく映画のタイトル"マジックアワー"のあの空に、包まれた感覚そのものに陥ります。
こんな素敵な映画は、
切なくて、でも、またもう一度出逢いたい。
「誰の人生にも、輝く瞬間がある」
辛い時は私もこのセリフを何度でも思い出している。