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1位ガメラ2 レギオン襲来
2位ゴジラ(1954年)
核兵器の成れの果て
怪獣映画と聞けば、まず出てくるのは本作だろう。言わずと知れた伝説の映画だが、後述する「シン・ゴジラ」との比較も兼ねるなら、大きく違うのは「核兵器」に対する向き合い方である。本作においてはゴジラがいわゆる後のただ暴れるだけの「格好いいヒーロー」としてではなく水爆実験・核戦争を繰り返して生まれた悲劇の産物であることが強調されている点である。これがあることによって本作の中の芹沢博士の苦悩が引き立つわけだし、その結末も結局毒をもって毒を制す方式で更なる科学兵器でゴジラを倒す以外になかった。それがあの苦々しい結末へと繋がっている。後のゴジラ映画とはその点で一線を画している。
ポスト3.11の新解釈ゴジラ
本作はいわゆる3.11(東日本大震災)をモチーフに初代「ゴジラ」を再構成した、平成の怪獣映画の中でも破格の完成度を誇る逸品である。それまでの「格好いいヒーロー」としてではなく「悲劇の産物」として本作のゴジラは描かれるわけだが、初代と大きく違うのはゴジラと「共存する道もある」という受け止め方がなされているところだ。それまでの映画ではゴジラは何があろうと人類と一線を画した存在として、異物として扱われていた。しかし、本作では原発問題がそうであったように、臭いものに蓋をするのではなく現実を受け止めた上で前向きに共存していこうという考えを示し、これからを生きる我々現代日本人への強いメッセージとなっている。そこが初代から大きく進歩したところだ。
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怪獣映画最高傑作
本作は平成ガメラシリーズの二作目だが、今見直しても脚本・映像・音楽・特撮と全てにおいて完璧である。宇宙から襲来した最強最悪の怪獣・レギオンと前作のギャオスとの戦いを経て更に成長したガメラとの攻防が見所なのであるが、非常によく出来ているのは決してガメラだけじゃなく人類側もきっちり自衛隊が出来る対策を凝らし、事前の避難やいざという時の対処法などもほぼ完璧にやっているという所だ。そこがゴジラシリーズとの違いでもあり、最後の決着も含めて全体の流れに無駄がなく、怪獣映画をロジカルにきっちり詰めて作ったらこうなる、というお手本。