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キョウジさんの「怪獣映画ランキング」

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更新日: 2020/06/10

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ランキング結果

1ガメラ2 レギオン襲来

ガメラ2 レギオン襲来

引用元: Amazon

制作年1996年
上映時間99分
監督金子修介、樋口真嗣
メインキャスト永島敏行(渡良瀬佑介)、水野美紀(穂波碧)、石橋保(花谷)、吹越満(帯津)、藤谷文子(草薙浅黄)ほか
主題歌・挿入歌そら / ウルフルズ
公式サイト-

怪獣映画最高傑作

本作は平成ガメラシリーズの二作目だが、今見直しても脚本・映像・音楽・特撮と全てにおいて完璧である。宇宙から襲来した最強最悪の怪獣・レギオンと前作のギャオスとの戦いを経て更に成長したガメラとの攻防が見所なのであるが、非常によく出来ているのは決してガメラだけじゃなく人類側もきっちり自衛隊が出来る対策を凝らし、事前の避難やいざという時の対処法などもほぼ完璧にやっているという所だ。そこがゴジラシリーズとの違いでもあり、最後の決着も含めて全体の流れに無駄がなく、怪獣映画をロジカルにきっちり詰めて作ったらこうなる、というお手本。

2ゴジラ(1954年)

ゴジラ(1954年)

引用元: Amazon

制作年1954年
上映時間97分
監督本多猪四郎
メインキャスト宝田明(尾形秀人)、河内桃子(山根恵美子)、平田昭彦(芹沢大助)、志村喬(山根恭平)、村上冬樹(田辺博士)ほか
主題歌・挿入歌平和への祈り / 劇中歌
公式サイト-

核兵器の成れの果て

怪獣映画と聞けば、まず出てくるのは本作だろう。言わずと知れた伝説の映画だが、後述する「シン・ゴジラ」との比較も兼ねるなら、大きく違うのは「核兵器」に対する向き合い方である。本作においてはゴジラがいわゆる後のただ暴れるだけの「格好いいヒーロー」としてではなく水爆実験・核戦争を繰り返して生まれた悲劇の産物であることが強調されている点である。これがあることによって本作の中の芹沢博士の苦悩が引き立つわけだし、その結末も結局毒をもって毒を制す方式で更なる科学兵器でゴジラを倒す以外になかった。それがあの苦々しい結末へと繋がっている。後のゴジラ映画とはその点で一線を画している。

3シン・ゴジラ

シン・ゴジラ

引用元: Amazon

制作年2016年
上映時間119分
監督庵野秀明、樋口真嗣(監督・特技監督)
メインキャスト長谷川博己(矢口蘭堂)、竹野内豊(赤坂秀樹)、石原さとみ(カヨコ・アン・パタースン)、高良健吾(志村祐介)、松尾諭(泉修一)ほか
主題歌・挿入歌-
公式サイトhttp://shin-godzilla.jp/
動画配信サービスU-NEXT:配信中
Amazon Prime Video:配信中
Netflix:配信中
Hulu:配信中

ポスト3.11の新解釈ゴジラ

本作はいわゆる3.11(東日本大震災)をモチーフに初代「ゴジラ」を再構成した、平成の怪獣映画の中でも破格の完成度を誇る逸品である。それまでの「格好いいヒーロー」としてではなく「悲劇の産物」として本作のゴジラは描かれるわけだが、初代と大きく違うのはゴジラと「共存する道もある」という受け止め方がなされているところだ。それまでの映画ではゴジラは何があろうと人類と一線を画した存在として、異物として扱われていた。しかし、本作では原発問題がそうであったように、臭いものに蓋をするのではなく現実を受け止めた上で前向きに共存していこうという考えを示し、これからを生きる我々現代日本人への強いメッセージとなっている。そこが初代から大きく進歩したところだ。

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