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りんごさんの「江國香織の書籍ランキング」

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更新日: 2020/03/25

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ランキング結果

1きらきらひかる(小説)

きらきらひかる(小説)

引用元: Amazon

『きらきらひかる』は、江國香織が1991年に発表した小説。また、それを原作とした1992年公開の日本映画。 アルコール依存症気味の妻と同性愛者の夫、そして夫の恋人とをめぐる3人の奇妙な三角関係を描く。題名は、詩人入沢康夫の「キラキラヒカル」という詩による(第1詩集『倖せ それとも不倖せ』に収録)。

切ない思いと優しさが溢れてキラキラしてるラブストーリー

主人公の笑子がアルコール依存症で気持ちが不安定なのだが、その不安定な気持ちになぜか共感できる。例えば、同性愛者である夫の睦月に対して、時々酷く残酷な気持ちになったり、でもやっぱり睦月の顔を見るだけで安心できたり。私自身が同じような環境に置かれたことは全くないのに「そうだよね。わかるよ」と笑子に言ってあげたい気持ちになる。相手を好きだからこその苛立ちとか優しさとか甘えとか、いろんな感情を感じることができる素敵な作品だと思う。

ピーナッツバターとブルーベリージャムのトーストが美味しそう

アメリカに住む日本人の子供が主人公で、その子の生活が描かれているのだが、特に特別なことは起こらない日常を描いているのに、生き生きとした生活を垣間見ている気持ちになれる。特に食べ物の描写が好きで、チョコレートブラウニーや、クッキーサンデークリーム等美味しそうな食べ物がたくさん出てくる。その中でも、トーストにピーナッツバターとブルーベリージャムをのせて食べるシーンが大好きで、真似してみたら、やっぱりとても美味しかった。

読む時の自分によって、感情移入する人が変わる不思議な作品

20代で初めて読んだ時は、自分にフィルターをかけながら適当に周りをごまかしながら生きる果歩に感情移入し、こんな人になりたいと淡い憧れすら抱いていた。30代になって仕事も生活も落ち着いた頃に読んでみると、果歩の生き方がふわふわしているように感じて、それに苛立ちを感じている友達の静枝に感情移入している自分がいた。若い時に読んだ時は静枝はサブキャラぐらいの感じで捉えていたのに。読む時期によって、こんなにも印象が変わるのかと驚いた作品でもある。

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