1分でわかる「江國香織」
絵本から小説まで、さまざまな作品を手掛ける「江國香織」
1964年、東京都出身の江國香織。1987年に発表した『草之丞の話』が小さな童話大賞を受賞し、童話作家としてデビューを果たしました。その後も『きらきらひかる』(1991年)や『デューク』(2000年)、『東京タワー』(2001年)など小説やエッセイ、童話から絵本まで幅広いジャンルで作品を生み出し、その多くが映画化・テレビドラマ化されています。
「江國香織」の受賞歴
1992年に『きらきらひかる』で第2回紫式部文学賞を受賞したほか、2004年『号泣する準備はできていた』で第130回直木賞、2015年には『ヤモリ、カエル、シジミチュウ』で第51回谷崎潤一郎賞を受賞するなど、江國香織には多数の受賞歴があります。2019年3月現在では12作品が多彩な賞を受賞しています。
本ランキングにおける「江國香織の作品」の定義
このランキングにおける「江國香織の作品」の定義は、彼女が手がける小説作品です。エッセイや共著・アンソロジー、童話なども投票が可能です。ただし、海外の絵本を翻訳した児童文学作品はランキング対象外となります。
突拍子もないはずが
作品を勧めてくれた知人に設定だけを聞いた時は、なんだそれ?でした。いわゆる世間体を重要視した結果の偽造婚なのですが妻がアルコール中毒、夫は同性愛者で現時点で恋人もいる。気をてらったドタバタ喜劇かと思いきや、生物の本能を超えた結びつきに感動してしまった。
寿ほまれさん
1位(100点)の評価
江國香織らしさが溢れる代表作
この作品を読んだのは20年ほど前ですが、今でも読み返したくなる作品です。すごく淡々と物語が進んでいって、当たり前のように終わるのに、そこにはとても綺麗な空気が流れているような感じがしました。アル中の妻とホモの夫、なんて普通に考えたら衝撃的な内容だけど、この小説の中ではそれが当たり前で、互いに相手を想い合う日々が続いていくのです。普通なんて言葉はこの世界には存在しないんじゃないかと思うくらい、このお話の中に住む人達の日常が羨ましいとさえ感じました。
sorikaさん
1位(100点)の評価
恋愛に性別は関係ないことを知った
大学生の時に、この本に出会いました。男女が恋愛をするものだという私の価値観を覆し、人間同士の付き合いなら性別にこだわることがないと新しい世界に出会いました。思いやりがあれば、恋愛感情がなくても結婚生活は続けられるし、幸せなのかもしれないと思えた作品です。
りほさん
1位(100点)の評価