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しっくりくる
緒方賢一さんご自身が九州出身ということで、島津義弘の薩摩弁はとても自然でしっくりときます。ただ、戦国BASARAシリーズは武将の名前だけを借りた荒唐無稽な作品なので、内容がかなりぶっ飛んでいます(良くも悪くも)。島津義弘も鬼の異名のままに、絶大なパワーを発揮しますが、一方でザビー教なる怪しい宗教に勧誘されて「チェスト島津」というわけのわからない洗礼名を受けて、プレイヤーの前に立ちふさがります。緒方さんの独特のお芝居も相まって、一度遭遇したら忘れられないインパクトはあります。シリーズによっても島津のストーリーの描かれ方は様々であり、特に「3」の自分自身の生き様と死に様を後世に残すための戦いに身を投じる姿は深い哀愁を感じさせてくれました。
どこにでもいるフツーのお父さん
あたしンちのお父さんは、無口ですこし変わった人柄ですが、根は家族想いでやさしい人です。あたしンち自体が「フツーの家族」をテーマにしているだけあり、どこにでもいそうなフツーのお父さんを緒方さんは自然体で演じられています。休みの日は家でゴロゴロするかパチンコのどちらか。突然、極端に何かにハマり出すなど、お父さんあるあるをユニークに表現してくれています。緒方さんは口数が多くコミカルな役柄が多いですが、このお父さんのように物静かなキャラクターはかえって新鮮でした。お母さんに対する夫としての深い愛情を感じさせるシーンはほっこりします。