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伊藤 さとりさんの「泣ける映画ランキング」

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更新日: 2020/10/06
伊藤 さとり

映画パーソナリティ

伊藤 さとり

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まえがき

”泣ける傑作”は数あれど、「どうして泣けるのか?」には理由があり、それは社会の不条理や、勝手な偏見だったり、思い込みによる差別だったりと様々です。

今回は、そんな、社会と向き合った「泣ける映画」をご紹介します。

忘れてはいけない歴史、忘れてはいけない他者への思いやり、忘れてはいけない純粋な愛の力にもう一度目を向けて、”人種差別とは?”を考えてみてはどうでしょうか?

ランキング結果

1ライフ・イズ・ビューティフル

ライフ・イズ・ビューティフル

引用元: Amazon

制作年1997年
上映時間117分
監督ロベルト・ベニーニ
メインキャストロベルト・ベニーニ(グイド・オレフィチェ)、ニコレッタ・ブレスキ(ドーラ)、ジョルジョ・カンタリーニ(ジョズエ・オレフィチェ)、ジュスティーノ・ドゥラーノ(エリゼオ・オレフィチェ)、ゼルジョ・ビーニ・ブストリッチ(フェッルッチョ・パピーニ)ほか
主題歌・挿入歌-
公式サイト-
動画配信サービスU-NEXT:配信中
Amazon Prime Video:配信中
Netflix:配信中
Hulu:なし

人生の悲喜交交が詰まった傑作

世界3大映画祭の一つ、カンヌ国際映画祭で審査員グランプリ受賞。主演のロベルト・ベニーニが監督と脚本も努めた傑作。

ユダヤ系イタリア人グイドが恋をして喜びを知り、幸せを掴むまでの前編、ナチスの迫害が強まり強制収容所へと送られてしまう悲しみの後編、というように一つの映画の中で、物語のトーンが一気に変わるところは斬新。

けれど、どんな時も一貫して笑いを忘れないように幸せを引き寄せようとするグイドの姿が、物語が進むに連れ、切なくなってくるのです。
人種差別から生まれた恐ろしい黒歴史から生まれたフィクションは、多くの人に人生の意味を教え、人を悲しませるのは人の愚かな偏見であり、人を幸せにするのは人の純粋な愛だと伝えています。

後世に残したい涙なしでは語れない人間学を是非。

2I am Sam アイ・アム・サム

I am Sam アイ・アム・サム

引用元: Amazon

制作年2001年
上映時間133分
監督ジェシー・ネルソン
メインキャストショーン・ペン(サム・ドーソン)、ミシェル・ファイファー(リタ・ハリソン)、ダコタ・ファニング(ルーシー・ダイヤモンド・ドーソン)、ダイアン・ウィースト(アニー)、リチャード・シフ(ターナー)ほか
主題歌・挿入歌-
公式サイト-
動画配信サービスU-NEXT:配信中
Amazon Prime Video:配信中
Netflix:配信中
Hulu:なし

名曲と共に綴られる発達心理

名優ショーン・ペンがアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた無償の愛の物語。7歳児の知能を持つ知的障害者のシングルファーザーが、男で一つで娘を育てる中で、ぶつかる「普通」という社会の目。娘を見つめる父親の瞳、やがて逆転し始める娘が父親を見つめる瞳がなんとも言えないのです。

娘のルーシー・ダイアモンドを演じたダコタ・ファニングの名演技にも注目。
名前はもちろんビートルズの名曲から取られたものであり、劇中、多くのビートルズの曲が流れます。

障害者の人々の心のピュアさと共に、助け合うこと、寄り添い合うこと、愛する力を再確認しながら、終始、涙が止まらない名作です。

3チョコレートドーナツ

チョコレートドーナツ

引用元: Amazon

制作年2012年
上映時間97分
監督ドラヴィス・ファイン
メインキャストアラン・カミング(ルディ・ドナテロ)、ギャレット・ディラハント(ポール・フラガー)、アイザック・レイヴァ(マルコ・ディレオン)、フランシス・フィッシャー(マイヤーソン)、ジェイミー・アン・オールマン(マリアンナ・ディレオン)ほか
主題歌・挿入歌-
公式サイトhttp://www.bitters.co.jp/choco/
動画配信サービスU-NEXT:配信中
Amazon Prime Video:配信中
Netflix:なし
Hulu:なし

世界中の人々が涙した偏見と差別を戦う愛

実話から着想を得て映画化され、多くの映画祭で観客賞を受賞。1979年のカリフォルニアが舞台、同性愛のカップルが行き場を失ったダウン症の男の子マルコを引き取り、育てようとする中、様々な壁にぶつかります。

同性愛に対して厳しい目を向ける人々、愛を持って育てているのに幼稚な想像力でカップルから引き離そうとする大人たち。子供にとって何が幸せなのか?家族とは?をあらためて考えるきっかけになると共に、愛の為、マルコの為に戦うルディの母性に涙が止まらなくなります。

他者に優しくなれる傑作です。

あとがき

いかがでしたか?
特に海外の映画は、世界マーケット(世界公開)を考えて作られるので、「世界に伝えたいこと」「語り継ぎたいこと」をテーマに製作をすることが多いんです。目を逸らしてはいけない歴史が生んだ悲劇を、映画を通してもう一度、胸に留めてもらうことで、命の尊さに気付けたり。

はたまた、偏見や人種差別がどれだけ人を傷付けるのか映画を通して、多くの人に伝えようとしたり。
この3つの映画の涙は”意味のある涙”。
自分の心と向き合える涙なのです。

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