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1位ステップファザー・ステップ(小説)
引用元: Amazon
『ステップファザー・ステップ』は宮部みゆきによる日本の小説作品である。『小説現代』(講談社)において1991年から1992年にかけての5編の短編が掲載され、1993年に書き下ろしの短編2編を加えて講談社より単行本が刊行された。
3位魔術はささやく
引用元: Amazon
それぞれは社会面のありふれた記事だった。一人めはマンションの屋上から飛び降りた。二人めは地下鉄に飛び込んだ。そして三人めはタクシーの前に。何人たりとも相互の関連など想像し得べくもなく仕組まれた三つの死。さらに魔の手は四人めに伸びていた……。だが、逮捕されたタクシー運転手の甥、守は知らず知らず事件の真相に迫っていたのだった。日本推理サスペンス大賞受賞作。
やるせない被害者の怨嗟
宮部作品では、被害者とその家族の姿が、印象的に、しかし少し距離を持って語られることが多いように感じられます。
作中の「魔術」の正体を知ったとき、読者の心情は一気に被害者サイドに引き寄せられます。
法律が加害者を正しく裁いてくれなかったとき、復讐心を抱くのは悪なのかと、行間から問いかけてくるような重い作品です。
誰もが勇者になれるわけではない
運命を変えるために、ファンタジー世界に入り込むという設定ですが、昨今流行の異世界転生ものとは違って、主人公は強大な力を持ってはいません。
ビターエンドではありますが、カタカナが出てくる宮部作品ということで異色であり、単純に剣と魔法で解決しないという点では、作者らしい作品だと思います。
双子&泥棒の疑似親子
設定が現実離れしていますが、コミカルななかに、深刻な問題がはらんでいます。
双子のペースに巻き込まれる泥棒が、なぜかとても幸せそうに見えるのです。
アンコウ本未収録作品があるのが残念です(今後も所収の予定はないそうです)。