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なぎこさんの「上橋菜穂子の書籍ランキング」

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更新日: 2020/04/26

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ランキング結果

繊細な情景描写と感情描写に惹き込まれる

昔から1番好きな物語です。主人公エリンの生き様が、とても力強く、細かくあらわされていて、ページをめくる手が止まりません。
王獣や闘蛇という、架空の生き物が存在する世界が、実際にあるかのように表現されていて、上橋菜穂子さんの世界観の精密さがあらわれていると思います。
エリン目線だけでなく、物語に関わる幾つもの面が、何人かの目線で分かれて書かれている部分もあり、物語として本当に素晴らしいです。

2狐笛のかなた

狐笛のかなた

引用元: Amazon

『狐笛のかなた』(こてきのかなた)は、理論社出版の上橋菜穂子のファンタジー小説。カバー装画及び、イラストは白井弓子。2006年には新潮文庫からも刊行された。

桜が目の前に散るかのような、美しい世界観

この話は、主人公の小夜が狐の野火に恋をする話です。
二人の間にある不思議な差を埋めながら、最後はこの話での最高のハッピーエンドであることが、とても嬉しく思える物語です。
この物語の中では、「舞」が重要な役割を果たしていますが、平安時代くらいの日本の良さが表れているかのような描写がとても良いです。
ぜひ一度読んでほしいです。

上橋菜穂子さんのデビュー作であり原点のように思われる作品

この本は、上橋菜穂子さんのデビュー作で、個人的に、守り人シリーズに繋がってくるのではないかと思っている作品です。
このデビュー作からも、上橋菜穂子さんの世界観の細かさは非常によくわかります。
また、単行本の表紙は、古い歴史のある本のような装丁で読んでいて楽しくなります。

医療に関わる話でありながら読めてしまう面白さと、親子の絆を考えさせられる話

鹿の王は、上橋菜穂子さんの最新作シリーズです。
医療に関わる物語であることから、知識がない分読みにくいところはないとは言えませんが、それでも読めてしまいます。それは、細かく設定された世界観と、この物語の中に同時に存在する親子の絆というテーマであると感じます。
血の繋がりはない二人が、一緒に暮らす中で生まれた絆で結ばれていることがわかる、最高のラストが待っているところがとても好きです。

5精霊の守り人(小説)

精霊の守り人(小説)

引用元: Amazon

老練な女用心棒バルサは、新ヨゴ皇国の二ノ妃から皇子チャグムを託される。精霊の卵を宿した息子を疎み、父帝が差し向けてくる刺客や、異界の魔物から幼いチャグムを守るため、バルサは身体を張って戦い続ける。建国神話の秘密、先住民の伝承など文化人類学者らしい緻密な世界構築が評判を呼び、数多くの受賞歴を誇るロングセラーがついに文庫化。痛快で新しい冒険シリーズが今始まる。

かっこいい女用心棒とわがままな王子の成長が見られる

上橋菜穂子さんの「守り人」シリーズの第1巻にあたる作品で、主人公の女用心棒・バルサが、ひょんなことからその国の王子・チャグムを守ることになるという話自体がとても面白いです。
バルサのぶっきらぼうで優しいところと、わがままなチャグムが次第に成長していく様子は、とても微笑ましく、あたたかい気持ちになります。
私たちが見えている世界とは別に、もう一つの世界があるという設定は、ファンタジーではありがちなのかもしれないが、そうとは思えない、美しい描写が魅力だと思います。
この1冊から、シリーズの最後まで繋がっていくので、とても大切な話だと思います。

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