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おばあちゃんの愛がすごい
ストーリーとしては現代の集団生活に馴染めずに気を病めてしまう女の子の話。学校を離れ、田舎で暮らす"魔女"と呼ばれるおばあちゃんのもとで過ごしながら、めいっぱいの愛を受け、生きることはなんなのか学んでいきます。幼さからくる精神のゆらめきや、苦しみを読み進める自分と重ねながら感じられる。魔女が言う魔法とは、現代でいう意思の力、自分を律する力、行動なんだと改めて気付かされる哲学的な本だと思う。最後におばあちゃんは亡くなってしまうが、亡くなってまでも主人公を思うおばあちゃんの愛がすごい。
3位カラフル(小説)
引用元: Amazon
『カラフル』は、森絵都の小説。また、それをもとにした日本映画、ラジオドラマ。小説は理論社から1998年7月に出版された(ISBN 4652071639)。第46回産経児童出版文化賞受賞。
オチでの説得力がすごい
重大な過ちを犯して死んでしまった主人公は、天使に"当選した"と言われ、もう一度だけ下界の人の体を借りて人生をやり直せることになる。ファンタジーでありながらも、その中には現実的な問題がたくさん織り込まれていて、大人になった今読んでも問題提起されているように感じる。SNSが普及し、人との関係が難しくなっている今、思春期の子どもたちには読んで欲しい本。自分が犯した重大な過ちとはなんなのか、わかった時の説得力の強さはすごい。自分が愛されていることを理解する、自分を大切にすることの大切さがわかる。自己肯定感の上がる一冊。
最後に驚くほどゾッとする
題名から推測しても、ホラーなのはわかりやすい。予想通り、読み初めから怖さはずっとある。主人公が死んでいて、その死体になった主人公の目線からストーリーが展開していきます。この違和感と恐怖感がクセになり読み進めさせます。最後のオチは後味が良すぎるほどゾッとする。怖いのに、何故か気持ちがいい。しばらく余韻が残って、怖いはずのあの世界観から離れられなくなります。誰かに話したくなる、共有したくなるホラー小説です。