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1位つばさとホタル
けなげな女子、バスケ部で花開く
春田ななさんは中学生デビューで注目され、それからりぼんの看板としてゆるぎない人気を集めてきましたが、私はそんなに好きではありませんでした。絵は好きなので、コミックスはずっと買っています。
彼女の描く主人公は自分勝手な子が多く、自分が不利になると感じたらごまかしたり逃げたり、好きな子に八つ当たりしたり。それが中高生のリアルである、と言われればそれまでなんだけど、でもなあ…と思ってたのです。
ところが、この作品からガラリと変わります。主人公も、相手の男の子もすごいいい子なのです。
主人公のつばさは思い込んだら命がけ、好きな相手に対して重いアプローチをしてしまう女の子。しかし友達の友梨ちゃんに誘われバスケ部のマネージャーになるとその「重さ」が「甲斐甲斐しさ」に変化。男バスのみんなに驚かれます。
同じ一年生男子たちと仲良くなりますが、その中で背は低いけど一生懸命バスケに打ち込むアッキーが好きになります。
アッキーは言葉が少なくてシャイですが、とてもやさしい男の子。
二人の距離は近づきそうで、でも、お互いがお互いを想うばかりにそうもうまくいかなくて。さらにイケメンの鳥羽がつばさを好きになりちょいちょい邪魔をするので大変なことに。
でもつばさは、アッキーをひたすらに応援しつづけるのです。
自分をごまかさない。相手を大事に思う。ただそれだけの事。
それだけで主人公は光る。
もともと絵は抜群にきれいだった春田さん。その絵と話がようやく釣り合ったなと思った作品です。
この後の「6月のラブレター」も主人公がいい子でよい作品です。
あと話とは関係ないかもなのですが、春田さんには他のりぼん作家が持っている「オタク性」がないんですよね。
翠より、マミリンが好き。
りぼん黄金時代の名作。開校したばかりの学園で、副生徒会長になってしまった冴島翠が明るく楽しく学校生活を送る青春ものです。
初回読んだとき、それまでの矢沢さんの漫画が苦手だったんですけど(ヤンキーくさいというか、ウェットというか)、自分のツボにがっつりハマりました。
翠と須藤晃の関係もいろいろ混迷を極めハラハラしましたが、私は翠よりもおカタいマミリンにシンパシーを感じていました。
才女でお嬢様で気高いのですが、素直になれない。滝沢マンが好きなのに、なかなか近づけない。
翠とマミリンの性格はほぼ正反対で最初は全く気が合わなかったのですが、マミリンが突如「私は 冴島翠になりたい」と翠に打ち明けるシーンがあって…そこで泣きそうになったのを思い出します。二人の友情がすきだったんですよ!
お話は卒業まで続きますが、生徒会を引退し青春がどんどん終わっていく姿を見届け、せつないなと感じたものです。
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