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切ない期限付きの恋
とにかく切ないです。そしてとても一途。こんなにも人を好きになれたら素敵だなと思います。読者としてはとても切ない物語なのですが、きっと2人は心で繋がっているから、相手の幸せを心から願っているから、これでいいと思えるんでしょうね。でも、仕方ないことなんだと思いつつも、読むと泣いてしまいます。
心が溶かされていく物語
クールビューティな御崎の複雑に凝り固まった心を有川が優しく溶かしてあげる物語です。有川もとても誠実でいいヤツで、好感がもてて、応援したくなります。少しずつ、戸惑いながら、だんだんと距離が近づく様子が読んでいて無理がなく、読後優しい気持ちになれます。
静かな中に潜む歪な愛
物語は基本的に静かな雰囲気で進んでいきます。主人公のパートナーが落ち着いている青年ですし、主人公も会社員なので、和気あいあいというよりは、しっとりした物語のイメージです。普段かっちりしている主人公が、パートナーに弄られるととっても性的になります。お互い過去の事情により、愛情が歪んでいるのですが、この2人はお互いが歪んでいるからこそピッタリなんだと思います。とてもお似合いの2人で大好きです。