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今敏(こん さとし)監督のアニメ映画人気ランキング!みんながおすすめする作品は?

パプリカ(アニメ)PERFECT BLUE(アニメ)東京ゴッドファーザーズ千年女優妄想代理人

このお題は投票により総合ランキングが決定

ランクイン数6
投票参加者数26
投票数52

日本が誇るアニメ映画監督のひとり・今敏(こん さとし)。彼の作り込まれた作品は多くの賞を受賞し、長きに渡って世界中の人々を虜にしています。遺書を残し惜しくもこの世から去ってしまった今敏ですが、キャリア初期には漫画作品も多く世に送り出してきました。今回はそんな今敏監督の“アニメ映画”にスポットを当て、みんなの投票で「今敏監督の人気アニメ映画ランキング」を決定!彼の名が広く知れ渡ることとなった初監督作品『PERFECT BLUE(パーフェクトブルー)』をはじめ、筒井康隆の長編SF小説が原作の『パプリカ』、監督・脚本・原案を完全オリジナルで作り上げた『千年女優』など、多くの名作があるなか見事1位に輝いたのは!?あなたが好きな今敏のおすすめ作品も教えてください。

最終更新日: 2025/05/10

ランキングの前に

1分でわかる「今敏」

アイドルを主人公にしたサスペンス映画でデビュー

今敏は1963年生まれ、北海道出身のアニメーション監督。大学在学中に「週刊ヤングマガジン」のちばてつや賞に応募した『虜-とりこ-』で賞を受賞し、漫画家としてデビューしました。これを期に『AKIRA』や『童夢』などの名作で知られる漫画家大友克洋のアシスタントとして働くことに。その後、1997年に公開されたアニメーション映画『PERFECT BLUE(パーフェクトブルー)』で初監督を務め、一躍注目を集めました。しかし、惜しまれつつも2010年に膵臓癌で永眠。彼が亡くなる3ヵ月前に「人が生命を終えること」の深い意味を書き記した遺書が、最後まで人々の心に残ることとなりました。

「今敏」の主なアニメ映画作品

2002年に初オリジナル作品『千年女優』を公開。この作品は芸術祭で『千と千尋の神隠し』と共にアニメ部門の大賞を受賞します。海外からも高い評価を得た作品で、今敏監督の代表作のひとつとなりました。以後は2003年公開の多くの映画祭で賞を受賞した作品『東京ゴッドファーザーズ』を経て、筒井康隆原作のSF作品『パプリカ』を映画化。数々の代表作を世に送り出してきました。

代表的な漫画作品

もともと漫画家であった今敏。『海帰線』や『ワールドアパートメントホラー』、『セラフィム 2億6661万3336の翼』『OPUS』『夢の化石』などの漫画作品を世に送り出しました。特に『OPUS』に関しては、今敏の作品テーマである「虚構と現実」の出発点となった作品です。連載中は掲載誌の休刊とともに未完のままとなっていましたが、今敏の没後の2010年に“幻の最終回”原稿が発見され話題となりました。

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このランキングの投票ルール

このランキングでは、今敏が監督を務めたすべてのアニメーション映画が投票対象です。ただし、劇場版を除くアニメ作品・原画や原案を手掛けた作品・漫画作品などは除外とします。あなたの好きな今敏のアニメ映画に投票してください!

ランキングの順位について

ランキングの順位は、ユーザーの投票によって決まります。「4つのボタン」または「ランキングを作成・編集する」から、投票対象のアイテムに1〜100の点数をつけることで、ランキング結果に影響を与える投票を行うことができます。

順位の決まり方・不正投票について

ランキング結果

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1パプリカ

90.7(16人が評価)
パプリカ(アニメ)

引用元: Amazon

制作年2006年
上映時間90分
監督今敏
メインキャスト林原めぐみ(千葉敦子)、江守徹(乾精次郎)、堀勝之祐(島寅太朗)、古谷徹(時田浩作)、大塚明夫(粉川利美)、山寺宏一(小山内守雄)ほか
主題歌・挿入歌白虎野の娘 / 平沢進
制作会社マッドハウス
公式サイトhttp://www.madhouse.co.jp/works/2007-2006/works_movie_paprika.html

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今敏集大成!狂乱の夢世界

『パプリカ』は、精神科医が夢の中に入り込み治療を行うSFファンタジー映画です。主人公の千葉敦子が、盗まれた夢共有装置「DCミニ」が悪用され、人々の精神が侵されていく謎を追うところから物語が展開します。

本作は、現実の制約から解放された夢の世界と、冷徹な現実がシームレスに混ざり合う今敏監督の演出が光ります。冷静沈着な研究員である千葉敦子が、夢の中では奔放な夢探偵パプリカとして活躍するという二面性は、自己の内なる葛藤と解放を象徴しています。特に、カエルや人形、家電製品などが巨大な行列をなす「パレードのシーン」は、視聴者を圧倒するでしょう。奇想天外なビジュアルと、平沢進による不気味かつ祝祭的な音楽が一体となり、多くの人を狂気に満ちた夢の世界へと引き込みます。

夢と現実が入り乱れるその独特な世界観や、狂気的とも言える映像美は、一部の視聴者を選ぶかもしれません。一度観ただけでは難解に感じられることもあります。しかし、本作は今敏監督の演出の集大成であり、アニメーション表現の新たな可能性を切り拓いた作品として、今なお多くのファンを魅了し続けています。

▼こんな人におすすめ
・夢と現実が交錯する、SFミステリーが見たい人
・幻想的でサイケデリックな映像表現を楽しみたい人

運営

運営からのコメント

筒井康隆✕今敏

虚構世界を創造することにかけては第一人者である筒井康隆ですが、そのあまりにも個性的過ぎる作風のため映像化は困難であると思われてきました。しかし、今監督は本作で、アニメーションという人間の想像力を最大限に描写できる手法を効果的に用い、不条理で超現実的な夢の世界を存分に描き出しています。日本やアニメという枠を超えて、映像作品の歴史に残るような名作です。

みきたに

みきたにさん

1位(100点)の評価

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テーマソングもいい

1度めに見た時の感想、何か分からんけど凄いもん見た!!!
それから、時を経て、他の今監督作品を見たり、原作を読んだり、映画も何度も見直してみたりして、
5度めに見た時の感想、何か分からんけど凄いもん見た!!!

マロニー

マロニーさん

1位(100点)の評価

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あ、パプリカ!

時田さん

1位(100点)の評価

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2PERFECT BLUE

85.7(14人が評価)
PERFECT BLUE(アニメ)

引用元: Amazon

制作年1998年
上映時間81分
監督今敏
メインキャスト岩男潤子(未麻)、松本梨香(ルミ)、辻親八(田所)、大倉正章(内田)、秋元羊介(手嶋)、塩屋翼(渋谷)、堀秀行(桜木)、篠原恵美(恵理)、江原正士(村野)ほか
主題歌・挿入歌season / M-VOICE
制作会社マッドハウス
公式サイトhttp://www.madhouse.co.jp/works/1999-1997/works_movie_perfectblue.html

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現実と虚構、危うい偶像の悪夢

『PERFECT BLUE』は、人気アイドルグループ「CHAM!」のメンバーである霧越未麻が、アイドル活動から女優への転身を発表するミニライブの場面から始まるサイコホラー・サイコサスペンス映画です。彼女の新たな挑戦が、やがて現実と虚構の境界を曖昧にする悪夢へと繋がっていきます。

未麻を追いつめるのは、元アイドルマネージャーであるルミの執着や、狂気的なストーカー内田守(ミマニア)が運営する「未麻の部屋」に綴られる虚実入り混じった私生活です。今敏監督は、現実と幻覚がシームレスに交錯する巧みな編集やカットバック、そして鏡やモニターといった反射物を多用する視覚表現を用い、未麻の多層的なアイデンティティの揺らぎと精神の混乱を視聴者に追体験させます。特に「未麻の部屋」は、黎明期のインターネットにおけるプライバシー侵害とファンの狂気を示しており、その先見性には多くの人が驚かされるでしょう。

R-15指定の過激な描写や、現実と虚構が入り混じる難解な演出は、一部の視聴者にとっては混乱を招く可能性もあります。しかし、本作はアニメーションにおけるサイコサスペンスの先駆的作品として、今なお国内外で高く評価され、多くのクリエイターに影響を与え続けています。

▼こんな人におすすめ
・現実と虚構が交錯する、サイコサスペンスが見たい人
・R-15指定の過激な描写を含む、刺激的な作品を探している人

運営

運営からのコメント

サスペンス・ホラーの最高峰

25年ほど前の作品ですが、全く色褪せない。今見てもかなり面白い作品です。この映画も同監督の「パプリカ」「千年女優」と同じように、現実と虚構が入り乱れているのが特徴です。が!!挙げた2作品と比べると非常にわかりやすい!!!現実と虚構が入れ替わるときの映像の切り替わりは、見ていて楽しい!飽きない!!です。またサスペンス・ホラーとしてもとんでもない完成度です。普通に怖い!!一人で観るときのホラー!!って感じです!想像つかない展開で、その割には非常にすっきり終わります。見てほんとうによかった作品です!!!!!

原産地名さん

1位(95点)の評価

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アイドルホラー

「周囲の人間にとって今の私より『私らしい存在』がインターネット上に生み出されている」この一文を読んだだけで惹き付けられました。1997年の作品ですが2020年の現代っこにこそこれは見て欲しい作品です。

マロニー

マロニーさん

5位(70点)の評価

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3東京ゴッドファーザーズ

83.7(7人が評価)
東京ゴッドファーザーズ

引用元: Amazon

制作年2003年
上映時間92分
監督今敏
メインキャスト江守徹ギン)、梅垣義明(ハナ)、岡本綾(ミユキ)、こおろぎさとみ(清子)、飯塚昭三(太田)ほか
主題歌・挿入歌-
制作会社マッドハウス、ジェンコ
公式サイトhttps://www.sonypictures.jp/he/774151

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偶然が織りなす再生の物語

『東京ゴッドファーザーズ』は、新宿の片隅でホームレス生活を送る3人組、ギン、ハナ、ミユキが主人公のアニメーション映画です。クリスマスの夜、ゴミ捨て場で捨てられた赤ん坊「清子」を発見した彼らが、親を探して東京の街を駆け巡る物語が展開します。ハートウォーミングコメディとして、3人の旅路が描かれる作品です。

社会から隔絶された3人のホームレスが、赤ん坊の親を探す旅を通して、自身の過去と向き合い、失われた家族との関係を回復していく姿を描いた再生の物語です。今敏監督は、数々の「意味のある偶然の一致」によって奇跡が連鎖する展開を描き出しています。ゴミ捨て場で清子を発見する運命的な出会いから、旅の途中で巡り合う人々が過去の因縁に繋がるなど、一見すると都合の良い展開が、彼らの人生に光を当てていきます。血縁のない3人が「ゴッドファーザーズ」として家族の絆を育む姿は、リアルに描かれた東京の街並みの中で、時にコミカルに、時に胸を打つ人間ドラマを紡いでいます。

一方で、物語の奇跡的な展開は「ご都合主義」と評されることもありますが、多くの人の心に温かい光を灯し、家族の絆について考えさせる作品として支持を集める作品となっています。

▼こんな人におすすめ
・血縁を超え、家族の絆を育む温かい群像劇に触れたい人
・リアルな東京の街で、人情とユーモアを感じたい人

運営

運営からのコメント

ホームレスと赤ちゃん

ホームレス三人衆が赤ちゃんを拾うお話です。アメリカの古い映画が題材になっているようです。いろいろな事があり自分の人生がもう終わったようなホームレスたちが、この世に生まれたばかりで、まだこれから先の未来しかないまっさらな人間赤ちゃんを拾ったことで、心にいろいろな影響を受け、その後の人生が変化していくおはなしですね。ダメ人間ほど味があって人間味があっておもしろく、生きていくのに勇気をもらえました。

マロニー

マロニーさん

4位(85点)の評価

報告

悲惨なはずなのに笑ってしまう。

登場人物は元競輪選手と、ドラッグクイーンと家出少女というホームレス3人。一歩引いてみれば悲惨で陰鬱な物語になってしまいそうですが、そんな事は少しも感じさせないハイテンションのコメディが続きます。息もつかせず、次から次へと予想だにせぬ事件が起こり、終始画面の中に惹きつけられる映画です。

みきたに

みきたにさん

2位(85点)の評価

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何度でもみたくなる

毎年暮れになると家族で観る
もう恒例の行事

ねこじゃらしさん

1位(100点)の評価

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4千年女優

81.3(7人が評価)
千年女優

引用元: Amazon

制作年2002年
上映時間87分
監督今敏
メインキャスト荘司美代子(藤原千代子/70代)、小山茉美(藤原千代子/20~40代)、折笠富美子(藤原千代子/10~20代)、飯塚昭三(立花源也)、佐藤政道(立花源也/青年期)、小野坂昌也(井田恭二)、津田匠子(島尾詠子)、鈴置洋孝(大滝諄一)ほか
主題歌・挿入歌ロタティオン[LOTUS-2] / 平沢進
制作会社マッドハウス
公式サイト-

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夢と現実が交錯する女優の半生

『千年女優』は、引退した伝説の大女優・藤原千代子の人生を描くドラマ映画です。彼女がインタビュアーに語り始めるのは、初恋の男性「鍵の君」を追い続けた70数年の波乱に満ちた半生です。

今敏の真骨頂とも言える「虚構と現実の交錯」は、本作の大きな魅力です。千代子の語る人生の回想と、彼女が出演した映画の場面が目まぐるしくシームレスに入れ替わり、観客をその曖昧な境界へと誘います。インタビュアーの立花源也も、千代子の物語の中で侍や車夫、宇宙飛行士など様々な姿で登場し、物語の虚実の境界をさらに曖昧にしています。特に、千代子が「鍵の君」を追い求め、時代や映画セットをひたすら走り続けるシーンは圧巻です。少女、姫、くノ一、宇宙飛行士と姿を変えながらもひたむきに走り続ける彼女の姿は、目標達成よりも「追いかけること」自体に意味を見出す、彼女の純粋な情熱を象徴しています。

本作は国内外で高く評価され、数々の賞を受賞しました。その独特な語り口やラストシーンの解釈には、観客によって意見が分かれることもあります。しかし、虚構と現実をシームレスに繋ぐ圧倒的な演出力は、アニメーション表現の可能性を大きく広げました。ひたむきに何かを追い求め続ける人間の普遍的な情熱を描き出し、今なお多くの観客を魅了し続けています。

▼こんな人におすすめ
・波乱万丈な人生を描く物語を楽しみたい人
・ひたむきに何かを追い求める、人間の情熱に感動したい人

運営

運営からのコメント

超現実的アニメドキュメンタリー

一人の女優にインタビューをしてその半生を振り返る。ごく単純すぎるほどのストーリーですが、今監督の手腕にかかれば、非常に巧妙な映像作品が生まれます。一つ一つのカットごとに時空が飛躍し、一人の人間の人生の回想を見せられているはずなのに、どこか非現実の世界にいるような感覚すら覚えます。
女優を題材としているだけあって、各場面ごとの衣装の描きこみなども素晴らしく、非常に完成度の高い作品です。

みきたに

みきたにさん

3位(70点)の評価

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しみじみ面白い

最初はインタビューを受けるおばあちゃんの話から始まります。タイトルから色々と予測をしながら見ていると、やはり今監督は私のような一般人の一般的な想像をぐにゃりとまわりこんだ世界観を表現していらっしゃいます!味わい深く楽しめる作品です

マロニー

マロニーさん

3位(90点)の評価

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5妄想代理人

79.2(4人が評価)
妄想代理人

引用元: Amazon

話数全13話
制作会社マッドハウス
総監督今敏
メインキャスト能登麻美子(鷺月子)、桃井はるこ(マロミ)、阪口大助(狐塚誠)、飯塚昭三(猪狩慶一)、関俊彦(馬庭光弘)、槐柳二(老人)ほか
公式サイトhttp://www.madhouse.co.jp/works/2004-2003/works_tv_mousou.html
放送時期2004年

もっと見る

現実と妄想の境界線を描く怪作

『妄想代理人』は、キャラクターデザイナーの鷺月子が創造した人気マスコット「マロミ」を巡る、ミステリーサイコホラーです。仕事のプレッシャーに苦しむ彼女が謎の「少年バット」に襲われたのを機に、東京を舞台に連続通り魔事件が多発し、社会全体が不安と妄想に包まれていきます。

「少年バット」という存在は、人々の心の闇や社会的なプレッシャーが生み出した「妄想の代理人」として機能しており、それが本作の核となっています。猪狩と馬庭という対照的な刑事二人の視点を通して、現実的な事件捜査と超現実的な解釈が交錯していきます。登場人物たちが個人的な苦悩から逃れるため、無意識に少年バットに救いを求める姿がリアルに描かれているのが特徴です。さらに、今敏ならではの、夢と現実、妄想と現実がシームレスに繋がる映像表現が、このテーマを見事に表現しているのです。特に、アニメ制作現場をメタ的に描いた第10話では、作画の崩壊が現実と虚構の境界の曖昧さを象徴します。また、平沢進による浮遊感のある音楽が、作品全体の不穏な空気と心理的な揺らぎを一層際立たせています。

その奥深いテーマや現実と妄想が入り混じる複雑な構成は、時に難解で好みが分かれるかもしれません。しかし、現代社会のプレッシャーや集団的妄想に対する鋭い洞察は、今なお多くの視聴者に気づきを与え、議論を呼び続けています。

▼こんな人におすすめ
・現実と虚構が交錯する、心理的なミステリーを楽しみたい人
・社会の闇や集団心理を描く、考察しがいのある作品が好きな人

運営

運営からのコメント

主題歌から入るべし

OP映像だけでもう興奮マックスなるような贅沢さです。今監督といえば平沢進。主題歌が素晴らしくアニメの世界観を表現しています。アニメのないようも、不気味だったり不穏だったりヒヤリとしたりかどわかされたり、ぞくぞくする作品です。

マロニー

マロニーさん

2位(95点)の評価

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6MEMORIES

77.5(4人が評価)
MEMORIES(アニメ)

引用元: Amazon

制作年1995年
上映時間113分
監督大友克洋、森本晃司、岡村天斎
メインキャスト磯部勉(ハインツ)、山寺宏一ミゲル)、飯塚昭三(イワノフ)、堀秀行(田中信男)、羽佐間道夫(韮崎)、大塚周夫(本部長)、林勇(少年)、キートン山田(父親)、山本圭子(母親)、仲木隆司(先生)ほか
主題歌・挿入歌-
制作会社マッシュルーム、オニロ、よんどしい、スタジオ4℃、マッドハウス
公式サイト-

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今敏の萌芽を感じるSFオムニバス

『MEMORIES』は、3つの短編からなるSFオムニバス映画です。その一つ「彼女の想いで」では、宇宙のサルベージ船「コロナ」の乗組員ハインツが、謎の救難信号に応答し、故人となったオペラ歌手エヴァが作り出した幻想の世界に囚われていきます。

本作の中でも、今敏が脚本・設定を手がけた「彼女の想いで」は、現実と虚構の境界が曖昧になる「虚実が交錯する」テーマの原点と言えます。エヴァの強い情念が生み出した幻想世界は、廃宇宙船内に広がる豪華絢爛なロココ調の邸宅や、現実と見紛う精巧なホログラムとして視覚的に描き出されています。菅野よう子による壮麗なオペラ音楽が、この幻想の美しさと悲劇性を際立たせており、高度なデジタル作画技術がそれを支えています。また、「最臭兵器」のブラックユーモア溢れるパニック描写や、「大砲の街」の全編ワンカットで描かれる不条理な日常もまた、オムニバスだからこそ実現できる多様なアニメーション表現の可能性を示しています。

3つのエピソードがそれぞれ異なるトーンを持つため、最初は物語間の移り変わりに戸惑いを感じるかもしれませんが、本作の芸術性とアニメーション技術の高さは高く評価されています。特に「彼女の想いで」は傑作として知られ、後の今敏作品に繋がる特徴的な世界観の原点を強く感じさせる作品です。

▼こんな人におすすめ
・SFというジャンルで、多様な物語を体験したい人
・全編ワンカットなど、実験的なアニメ表現が好きな人

運営

運営からのコメント

運営からひとこと

今敏監督が作り出した名作がぎゅっと集まった「今敏(こん さとし)監督のアニメ映画人気ランキング」! みんなは何に投票しましたか? ほかにも「アニメ映画人気ランキング」や「新海誠監督のアニメ映画人気ランキング」など、投票受付中のランキングが多数あります。ぜひCHECKしてください!

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