1分でわかる「細田守」
30代でデビューした遅咲きの映画監督
細田守は、1967年9月19日生まれ富山県出身のアニメ監督。大学卒業後、アニメ制作会社・東映動画(現・東映アニメーション)に勤務し、30代に突入した1999年に『劇場版デジモンアドベンチャー』で遅咲きの監督デビューを果たします。退社してフリーになったあとは、「時かけ」の名で親しまれ出世作となった『時をかける少女』(2006年)、高校生が大家族とともに世界崩壊の危機に立ち向かう姿を描いた『サマーウォーズ』(2009年)など、ヒット作品を連発し、多くの人が最新作を待ち望む人気アニメ映画監督の仲間入りを果たしました。
細田守とジブリの意外な関係性
採用試験を受けるも最終選考で不採用に
細田守がアニメに興味を持ったのは中学生のとき。『銀河鉄道999』や『ルパン三世 カリオストロの城』といった劇場アニメ作品を見て、アニメの世界に引き込まれたそう。就職活動中は『ルパン三世 カリオストロの城』の監督・宮崎駿が所属する「スタジオジブリ」の採用試験を受け最終選考まで進むも、不採用となった経験があります。
『ハウルの動く城』監督は細田守の予定だった
大学を卒業して東映動画に入社していた細田守は、憧れのスタジオジブリに出向したことがありました。その際にジブリの名作『ハウルの動く城』の監督を務めることになり作業を進めていたものの、もろもろの事情で制作はストップ。その後、『ハウルの動く城』は宮崎駿監督で2004年に公開することになり、ジブリ歴代2位となる大ヒットを記録しました。
ジブリ系のランキングはこちら
細田が設立した「スタジオ地図」
齋藤優一郎とともに2011年に設立
フリーで活動していた細田守は、2011年に映画プロデューサーの齋藤優一郎とともに、制作会社「スタジオ地図」を設立。社名は「大海原に船出した冒険者たちのように主体性と覚悟、チャレンジ精神を持って挑んでいきたい。真っ白な大地に新しい地図を描いていきたい」といった思いを込めて、細田が命名しています。
スタジオ地図第1作目は『おおかみこどもの雨と雪』

おおかみこどもの雨と雪(アニメ)
(引用元: Amazon)
スタジオ地図に所属した細田が初めて監督を手掛けた映画作品が、自身で脚本も担当した『おおかみこどもの雨と雪』(2011年)。人間とおおかみ両方の顔を持つ「おおかみこども」の雨・雪と、その母親の成長と絆を描いた作品で、興行収入40億円を超えるヒットを記録しました。
以後、細田守はスタジオ地図の制作で、2015年に『バケモノの子』、2018年には『未来のミライ』の監督を務めています。
感動するアニメ・漫画ランキングはこちら
細田守監督の短編・長編アニメ映画一覧
短編アニメ映画
1999年 | 劇場版デジモンアドベンチャー |
---|---|
1999年 | 劇場版ゲゲゲの鬼太郎 鬼太郎の幽霊電車3D |
2000年 | 劇場版デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム! |
2000年 | 劇場版デジモンアドベンチャー3D デジモングランプリ! |
長編アニメ映画
2005年 | ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島 |
---|---|
2006年 | 時をかける少女 |
2009年 | サマーウォーズ |
2012年 | おおかみこどもの雨と雪 |
2015年 | バケモノの子 |
2018年 | 未来のミライ |
2021年 | 竜とそばかすの姫 |
お願いしまーす
憧れの先輩の彼氏役として実家にお邪魔するという緊張とともに憧れのシチュレーションでスタートするのですが、気づけば世界を巻き込む事件の首謀者となります。ゲームの世界の話であり、そして現実世界でもいつ起きるかわからないその現象には心を奪われました。
糸やんさん
2位(95点)の評価
インターネット内でのバトルが熱い!
インターネット内で暴れまわるAIを少年と少女、その家族たちが一致団結して立ち向かうストーリー。ネットの闘いや家族たちの奮闘、少年少女の成長は観ていて胸が熱くなります。「よろしくお願いしまぁぁぁす!!!」のシーンは有名。少年が世界を救います。
TARSさん
1位(100点)の評価
家族との絆 おばあちゃんの底知れぬ愛
わたしが初めてみた細田さんの作品がこの作品でした。おばあちゃんの愛が本当に溢れていて涙が止まらなく、おばあちゃんに会いたいって思ってしまったことを覚えています。家族の絆溢れる最後のクライマックスは手に汗握ること必見です!
りこさん
1位(100点)の評価