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小田 真琴さんの「男性が読んでも面白い少女漫画ランキング」

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更新日: 2020/08/25
小田 真琴

女子マンガ研究家

小田 真琴

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まえがき

少女マンガは女性が読むもの、なんて決めつけてしまうのは大変にもったいないことだと思います。少女マンガや少年マンガ、青年マンガといったカテゴライズは単に商売をする上での効率性から為されているだけであって、「そのカテゴリーの人しか読んじゃいけません」なんてことはありません。

今回は「男性が読んでも面白い少女漫画ランキング」ということで、面白いのはもちろんのこと、「男性が読むべき少女漫画」をご紹介したいと思います。そこには女性ならではの苦しみや懊悩が印象的に描かれており、共にこの世界を生きる男性はそれを知る義務があると考えるからです。

ランキング結果

1ベルサイユのばら(漫画)

ベルサイユのばら(漫画)

引用元: Amazon

作者池田理代子
ジャンル少女漫画
出版社集英社
連載マーガレット(1972年~1973年)
巻数全10巻

圧倒的男性社会で働く女性の苦悩

少女マンガの歴史的名作、『ベルサイユのばら』は、実は男性社会で生きる女性の苦悩を描いた作品でもあります。主人公・オスカルが働くのはマッチョイズムの塊のような組織、軍隊。そんな中で彼女は「女だから」と差別する男たちや、時に暴力をふるう男たちを向こうに回して、力強く、そして優しく在ろうとするのです。その姿は時に現代の働く女性たちの映し鏡のよう。『ベルサイユのばら』が描かれたのは1970年代の前半。女性の社会進出が始まった時代でもあります。それから50年ほども経つというのに、この社会はまだまだ強い男尊女卑の風潮が残っています。『ベルサイユのばら』は今なおアクチュアルな作品であるのです。

2天人唐草 自選作品集

天人唐草 自選作品集

引用元: Amazon

作者山岸涼子
ジャンル少女漫画
出版社文藝春秋
連載-
巻数全1巻

「きぇーーーーー」──ある女性の悲劇を描いた名短編

少女マンガ好きならばこの見出しにはピンとくるはず。読む者の心に強すぎる印象を残す表題作「天人唐草」は、権威的な父親のもとで育てられた、とある1人の女性の悲劇を描いたものです。とにかくこの父親が超ムカつく! 事あるごとに主人公へ「女らしさ」を押しつけ、同級生の男子を「くん」付けした程度で「女の子は相手をなになにさんといわなくてはいけない」と説教し、ラブレターを出したことが知れれば「つつしみのない女」「ませている」などと罵倒するのです。その結果彼女はどうなったのか。結末はぜひご自身で見届けてください。そしてなぜ彼女がこうなってしまったのかを、よく考えてほしいのです。

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1122

引用元: Amazon

作者渡辺ペコ
ジャンル青年漫画
出版社講談社
連載月刊モーニング・ツー(2016年11号~)

恋愛や結婚の意味を問い直す問題作

セックスレスになった夫婦の公認不倫を描いた作品として話題となった本作は、主人公夫婦の生き様を通じて、結婚制度や恋愛の意味を問い直す作品でもあります。一般的に世の中では恋愛をして結婚するというルートをよしとする風潮がありますが、それははたして「正しい」のでしょうか? 恋愛と結婚とでは相手に求めるものがまったく異なるからです。この点を特に男性は勘違いしがちなので、本作を読んでぜひ深く考えていただきたいのです。あと女性には性欲がないものと勘違いしている男性も多くいらっしゃるようですが、そんなわけはないことも、本作を読めばよくわかります!

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