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その問いに対し「順位なんて無い。エピソード1~6(あとテレビアニメの『クローン・ウォーズ』とゲームの『フォース・アンリーシュド』も)は全て同順位」とお答えしていて、基本的にスター・ウォーズのエピソードにランキングを付けていません。
今回は機会をいただいて特別に「あえて付けるならこのランキング」ということで作らせていただきました。
ランキング結果
1位スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
引用元: Amazon
制作年 | 2005年 |
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上映時間 | 140分 |
監督 | ジョージ・ルーカス |
メインキャスト | ユアン・マクレガー(オビ=ワン・ケノービ)、ナタリー・ポートマン(パドメ・アミダラ)、ヘイデン・クリステン(アナキン・スカイウォーカー/ダース・ベイダー)、イアン・マクダーミド(パルパティーン最高議長/ダース・シディアス)、サミュエル・L・ジャクソン(メイス・ウィンドゥ)ほか |
主題歌・挿入歌 | - |
公式サイト | https://starwars.disney.co.jp/ |
2位スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
シリーズの原点にして、この一作だけでもエンターテインメントとして完結している一級品
今では信じられないけど、この作品が公開された1977年はまだSFが「子供だましの作品」として中々世の中に受け入れられていなかった時期。そんな時代にジョージ・ルーカスはこの作品に全てを注ぎ込んで全力投球を行った結果、ハリウッドだけに留まらず世界のエンターテインメントを大きく変えた。
そんな本作は既視感を覚えるような登場人物像や展開を交えていても、どこか新鮮な要素をはらみ、勧善懲悪な物語として結ぶという誰もがとっつきやすい映像作品として仕上げている。
シリーズの原点でありながら、一つのエンターテインメントとして完結している作品でもある。
3位スター・ウォーズ/最後のジェダイ
引用元: Amazon
制作年 | 2017年 |
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上映時間 | 152分 |
監督 | ライアン・ジョンソン |
メインキャスト | マーク・ハミル(ルーク・スカイウォーカー)、キャリー・フィッシャー(レイア・オーガナ)、アダム・ドライバー(カイロ・レン)、デイジー・リドリー(レイ)、ジョン・ボイエガ(フィン)ほか |
主題歌・挿入歌 | - |
公式サイト | https://starwars.disney.co.jp/movie/lastjedi.html |
『スター・ウォーズ』という概念に挑戦した意欲作
公開後にストーリー・演出について議論が巻き起こり、現在、ファンの間で最も疎まれるエピソードではある。しかし僕にとってこの作品は『スター・ウォーズ』という作品に挑戦し、シリーズを新しい方向に持っていくために「ハイパースペース特攻」など今までに無かったストーリー展開、演出を試みた作品として評価している。
それは、ジョージが監修していた頃は常に『スター・ウォーズ』という作品は新しい技術・演出・ストーリー展開を模索し続けてきたことによるもので、そこに魅入られたから僕のようなファンはこの作品を好意的に受け入れて3位という順位に上げるわけだ。
4位スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還
絶望からの逆転劇への演出が美しいエピソード
シリーズの一区切りとなった本作はサーガ全体の最初の完結作でもあり、現在もなお、この作品で完結としてほしかったというファンの声は多い。
その理由はラストバトルがエピソード4のデス・スター戦のリブートと、ルークとベイダーが全ての元凶である皇帝の前で戦うという構図だからで、この並行して展開される戦いが「銀河の命運をかけた総力戦」という見せ方になっている演習の美しさにあるからだ。
そうして最後に放たれる悪のフォースの技が非常に衝撃的で、ここからの逆転劇に至る展開も王道かつ希望に胸が溢れる魅せ方となっているのもこのエピソードの魅力。
5位スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲
シリーズの方向性を決定づけた伝説の作品
エピソード4の劇的な大ヒットの後の続編。という多大なプレッシャーがのしかかった本作は、後世までネタバレ厳禁となっている衝撃の新事実があり、結末を明示しないクリフハンガースタイルで終わらせることでより多くのファンを獲得し、熱狂の渦に包んだ。
その興奮は公開から40年以上経った現在でも色褪せることがない。特に、特殊効果の巨匠フィル・ティペットが手掛けた、冒頭の氷の惑星ホスに登場する4足歩行兵器AT-ATの特撮は、今もなお古臭さを感じさせない仕上がりだ。
6位スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
引用元: Amazon
制作年 | 1999年 |
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上映時間 | 137分 |
監督 | ジョージ・ルーカス |
メインキャスト | リーアム・ニーソン(クワイ=ガン・ジン)、ユアン・マクレガー(オビ=ワン・ケノービ)、ナタリー・ポートマン(アミダラ女王/パドメ)、ジェイク・ロイド(アナキン・スカイウォーカー)、イアン・マクダミード(パルパティーン議員/ダース・シディアス)ほか |
主題歌・挿入歌 | - |
公式サイト | https://starwars.disney.co.jp/ |
動画配信サービス | U-NEXT:配信中 Amazon Prime Video:配信中 Netflix:なし Hulu:なし |
「15年以上を経て公開されたシリーズにいかにして新規ファンを作るか」という命題に答えた
最終作から15年以上時間を開けてしまうと、どうしても客足が鈍ってしまう。いかに伝説的な作品だとしても……。
作品作りでは新しいファンを得る為には色々な施策を凝らすが、ジョージ・ルーカスは子供に焦点を当てることで新作の製作に臨んだ。
結果としてこの狙いは的中して、公開からすぐに子供たちは少年時代のアナキンに親近感を抱き、新キャラのジャージャー・ビンクスを面白がった。否定的な意見が多い本作ではあるけど、新時代の『スター・ウォーズ』の出発としてはマーケティング的に間違っていなかったと思う。
7位スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
引用元: Amazon
制作年 | 2002年 |
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上映時間 | 143分 |
監督 | ジョージ・ルーカス |
メインキャスト | ユアン・マクレガー(オビ=ワン・ケノービ)、ナタリー・ポートマン(パメド・アミダラ)、ヘイデン・クリステンセン(アナキン・スカイウォーカー)、イアン・マクダーミド(パルパティーン)、ペルニラ・アウグスト(シミ・スカイウォーカー)ほか |
主題歌・挿入歌 | - |
公式サイト | - |
『スター・ウォーズ』の女性ファンを増やすという目論見に成功した快作
今でこそ老若男女に愛されている『スター・ウォーズ』シリーズだけど、果たしていつ女性ファンを増やすことができたのかというと、この作品の影響はかなり大きい。
制作当初からジョージ・ルーカスは女性ファンの獲得を目標としており、アナキンとパドメの激甘なメロドラマは、この作品にとってなくてはならない要素だった。これも目論見として大当たりとなり、決して熱量が高いといえない女性ファンのなかでも、この作品を好む人は多い。
8位スター・ウォーズ/フォースの覚醒
引用元: Amazon
制作年 | 2015年 |
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上映時間 | 136分 |
監督 | J・J・エイブラムス |
メインキャスト | ハリソン・フォード(ハン・ソロ)、マーク・ハミル(ルーク・スカイウォーカー )、キャリー・フィッシャー(レイア姫)、アダム・ドライバー(カイロ・レン)、デイジー・リドリー(レイ)ほか |
主題歌・挿入歌 | - |
公式サイト | https://starwars.disney.co.jp/movie/force.html |
旧来のファンの熱量を再び高めた新時代の同窓会
ハリソン・フォード、マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー。
エピソード4~6で共演したこの三人が再び同じ映画に出演することは、たとえ作品が違っても映画界では無いと思われてきた。4~6を当時リアルタイムで見てきた人にとっては貴重な経験で、後からファンになった人にとっては羨ましいものだった。
ところが、2015年に続三部作としての幕開けを告げた本作はそんな伝説的なキャストが揃っただけでなく、新旧時代のファンが映画館で一堂に会する最高の同窓会作品としても夢を叶えてくれた。そういった意味でもこの作品は感謝の意を抱かせてくれる良作だ。
9位スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け
引用元: Amazon
制作年 | 2019年 |
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上映時間 | 142分 |
監督 | J・J・エイブラムス |
メインキャスト | キャリー・フィッシャー(レイア・オーガナ)、マーク・ハミル(ルーク・スカイウォーカー)、アダム・ドライバー(カイロ・レン)、デイジー・リドリー(レイ)、ジョン・ボイエガ(フィン)ほか |
主題歌・挿入歌 | - |
公式サイト | https://starwars.disney.co.jp/movie/skywalker.html |
色んな要素を詰め込んだ『スター・ウォーズ』最初で最後の福袋作品
『スター・ウォーズ』はその人気ぶりから、様々な公認・公式のスピンオフ作品が作られてきた。ところがそうしたスピンオフは例外を除いて、ほぼ非公式の歴史として正史から抹消されてしまっていた。
だけど、この作品はスピンオフで作られた設定をすくい上げて、142分の映像の中に全て詰め込んだ。それは開けるまで何が入っているかわからない福袋そのもので、公開(販売)されてからこの作品を観終わるまでは何が入っているのかわからないドキドキ感を提供してくれた。
あとがき
このシリーズは単品で終わるものではなく、3作ごとに連続して楽しむものだと思っているので、順位付けをするのにここまで心苦しいものだとは思いもしませんでしたよ・・・。
これを見て憤慨している人もいるかもしれませんが、『スター・ウォーズ』は着眼点一つで作品の解釈が大きく変わる作品なので、ご自身のランキングを大切に思っていてください。
最後に、僕にとって『スター・ウォーズ』とは何かを言わせていただくと、「ジョージ・ルーカスという作家が様々なメッセージをスペースオペラというジャンルに込め、映像作家として常に革新性を追求した作品」です。
陰謀が実を結んで、善を陥れる展開と最高のライトセーバー戦
スター・ウォーズは単なる勧善懲悪、ヒーロー物の作品と思われがちだけど、プリクエル・トリロジー(EP1~3のこと)以降は、戦争によって正義の在り方が歪み、悪が如何にして実験を握るかという奥深いストーリーとなっている。
このエピソード3は悪の努力が実を結び、善が屈するというスリルと哀愁が隣り合わせの内容となっていて、そうした混沌としたストーリーに相まったライトセーバーアクションは全作品の中でも最高峰の仕上がりとなっている。また、この物語は次の“希望”にバトンを回す引き立て役として収まっているのも魅力の一つ。