1分でわかる「宇野千代」
独特な人生観で読者の心を掴む「宇野千代」
1897年11月28日生まれ、山口県出身の「宇野千代」。1921年に、処女作『脂粉の顔』が日刊新聞「時事新報」の懸賞短編小説に1等で当選し、作家デビュー。多才で知られる彼女は、執筆活動のほかにも着物デザイナーや実業家、編集者としても活躍していました。また、その美貌と自由奔放な性格から“元祖肉食系女子”と呼ばれるほど恋多き女性として知られ、結婚と離婚を幾度も繰り返していたそう。そういった彼女の波乱に富んだ恋愛遍歴は多くの作品で描かれ、幅広い世代の女性から熱い支持を得ています。
「宇野千代」の著書
98年間の人生で数多くの書籍を世に送り出してきた宇野千代。同棲していた画家・東郷青児をモデルとした作品『色ざんげ』(1933年)をはじめ、第10回野間文芸賞、第9回女流文学者賞を受賞した作品『おはん』(1957年)や、1984年と1991年にドラマ化され、根強い人気を誇る自伝『生きて行く私』(1983年)など、数々の人気作品を生み出しています。