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イケメン
ボーダー玉狛支部所属S級隊員→A級ソロの攻撃手。
根付が流したヒュースの素性に関して噂では「隊員が抜けた玉狛第一に(ヒュースは)配属される予定だったが迅隊員がA級に出戻ったため───」という扱いを受けているが、詳細は不明。
作者から主人公とされている4人の中では唯一玉狛第二の隊員でない。
サイドを残しオールバックにした前髪と、額に上げたり首からさげたりしているブリッジ部のないサングラスが特徴。原作のカラーリングはわずかに赤みの強い茶髪に、青色をした目。よく似ているといわれる彼との区別の仕方は、髪色と重ためのまぶたとサングラスの有無。
サイドエフェクトにより、目の前の人間の少し先の未来を見る事ができる。
ぼんち揚が好物であり、自室には箱単位で買い溜めているほか、しばしば他人にも勧めている。
因みに、玉狛支部にある彼の部屋からぼんち揚をくすねると、自宅に箱単位のぼんち揚が送られてくるらしい。
人物
普段は「実力派エリート」を自称し飄々と振る舞っている。真意をつかませない暗躍が多いことから「性格が悪い」と称されることも多い。しかも未来視を悪用して大事に至らない人を選んでセクハラを行うため、一部の女性隊員からは嫌な顔をされる。
ボーダーには、存在が公にされる以前から所属しており(旧ボーダー時代)、現役の戦闘員としては判明している中では小南に次ぐ古株である。
師匠である最上宗一と、大勢の仲間を近界民との戦いで失っている。また、時期は不明だが母親を近界民に殺されていることが明かされている。
未来視のサイドエフェクトを持っているのにもかかわらず親しい人達を失っているのは相当辛いはず。普段のキャラからは分かりづらいが重い過去を背負っており、
「だからまあ 大体おれのせいなんだ」
「パワーアップはできる時にしとかないと いざって時に後悔するぞ」
…など不意に闇を感じられる発言をすることから「迅悠一は闇が深い」とファンの間で言われている。
そんな重い過去があるのにもかかわらず三輪のように"近界民すべてが敵"という固い考えは持っておらずボーダーでは近界民友好派の玉狛派に属している。ただし作者の出した派閥分布によると、本人のスタンスは玉狛支部の他の隊員達と比べると、より中立側に近い。実力とサイドエフェクトの重要性は派閥が違う本部の人間からもしっかり認識されており、彼が動くと場の空気が変わるほど。
高校卒業後は進学せず、部隊も組まないで1人神出鬼没に振る舞う実力派無職。ボーダーに所属する19歳以上の隊員の中で大学に進学していないのは、彼と技術者の寺島雷蔵だけである。
サイドエフェクトと「趣味」とする暗躍が相まって、本意をつかませない飄々とした雰囲気を持ち、考えている事はおろか行動すら理解できないと称される。
第1次大規模侵攻を経てボーダーの存在が公になった後もボーダーに所属する。侵攻後に入隊して来た太刀川慶とは剣の腕を競い合っていくうちに自他ともに認めるライバルになり、ランク戦でA級1位と2位を競い合っていた。当時の攻撃手用トリガーは『弧月』一種類のみだったが、トータルの戦績で太刀川に負けていた迅は 「弧月じゃ太刀川さんには絶対勝ち越せない」という理由からスピード型の攻撃手に向いた軽量ブレード『スコーピオン』をエンジニアのミカエル・クローニンと共に開発。以降は互角の戦歴を積むようになる。
風刃の所有者を決める争奪戦では、候補者全員を圧倒して勝利しS級隊員となった。
1年程前には緑川をトリオン兵から助けている。
トリガー争奪戦
本編開始から半年前、入隊試験で落ちて直談判しに行こうとした所をトリオン兵に襲われた三雲修を助けた。修の事を「メガネ君」と呼ぶのはこの時の出来事からである。
それから半年後、修が訓練生でありながら独断戦闘を行った事の処分を決めている最中に現れ、同時に検討されていたイレギュラー門の原因を探るのに協力させる事を条件に処分保留にさせた。その後、修と調査に向かい空閑遊真と遭遇。遊真が近界民である事を見抜いたが戦闘も報告もせず、イレギュラー門の原因がトリオン兵・ラッドにある事を教えてもらい、上層部へ知らせて一昼夜の間に一斉駆除させた。
その後、尾行していた三輪隊の報告で遊真の事が上層部にバレてしまい、城戸司令から所持する黒トリガーを奪取するように命令を受ける。しかし、林藤支部長の機転で強行排除は避けられ、一緒に居た雨取千佳も合わせて玉狛支部へと招く。
黒トリガー争奪戦においては、訓練中の三雲隊を守るために嵐山隊と共に、城戸派である太刀川隊・風間隊・三輪隊・当真勇の混成チームと対決。
最初は穏便に撤退させるつもりだったが、狙いがバレた事からプランBに変更。菊地原を撃破した後、攻撃手トップ2の太刀川・風間を含めた5人を相手に圧勝する。
大規模侵攻編
第二次大規模侵においては、出来るだけ被害の少ない未来にするために暗躍。
少なくとも、彼の行動によって以下の事が起きている。
レイジ・烏丸が撃破でなく時間稼ぎを目的に戦うことにより、遊真と三輪に相手の情報が伝わり、後の戦闘を優位に運んだ。
遊真を修達の所まで連れて行くことにより、ヴィザの撃破は元より、修の危機にレプリカを派遣することができた。
当真達にボーダー本部屋上からの援護射撃を要請することにより、ミラのワープを連発させてトリオン切れに追いやった。
風刃を手放し、それを餌に三輪に修を助けてほしいと頼むことにより、視野外からの風刃の攻撃によって、ハイレインの侵攻を妨害し、レプリカが遠征艇をハッキングする時間を稼いだ。
迅がヒュースの足止めに徹したことにより、捕虜としてボーダーへ収容した。
結果、民間人に死者なし。オペレーター6名死亡、行方不明(C級隊員)32名という、迅曰く「最善とはいかずとも2、3番目に良い未来」となった。
しかし、本人にとっては千佳を囮にしてしまった事や修が重傷を負ってしまった事、レプリカが連れ去られてしまった事などが不本意だったらしく、修の母曰く「元気がない」様子を見せていた。
B級ランク戦編&ガロプラ編
B級ランク戦ROUND3「三雲隊VS鈴鳴第一(来馬隊)VS那須隊」においては、太刀川と共に解説として登場。
マイクの音声が入っているにもかかわらず、2人して、ボリボリ音をたててぼんち揚を食べながら挨拶するというマイペースぷりを見せた。
ROUND4で惨敗を喫した修から玉狛第二に入ってほしいと頼まれたが断り、自分より適任な者がいると助言した。また、修に大規模侵攻で千佳を囮にしたことを告白し謝っている。
ガロプラ侵攻時には再び風刃を手に取り、本部内に侵入したガトリンらに会敵し、未来視により敵の狙いが遠征艇とあると見抜いた。
陽太郎と雷神丸がヒュースのもとへ駆けつける未来が見えたため、他の敵は本部隊員に任せて彼らのもとに急ぐ。その途中で、三輪隊の要請に応じて警戒区域内で三輪・米屋と戦闘していたコスケロを遠距離からの風刃の斬撃で撃破した。最終的には玉狛支部を抜け出したヒュースと、それを追った陽太郎に合流。
そのまま2人を連れ本部に帰還し、三雲隊のランク戦を観戦。ランク戦終了後は、得意の鍋物料理を振舞った。
ROUND7の翌日、林藤・陽太郎とともにガロプラのラタリコフとレギンデッツに接触する。アフトクラトルの属国の情報を戴けたら代わりに遠征の日にちを数十日遅らせる(実際はもともと出発準備に時間がかかるだけ)ことと自分の未来視のサイドエフェクトについてを説明し、ガロプラと玉狛支部の同盟を持ちかけた。アリステラとボーダーの関係についても、ラタリコフの質問を受けて説明している。
更にその翌日、用向きは不明だが本部に赴いている。描写はされていないが太刀川とランク戦を行っていたらしい。遊真たちと合流した後は緑川ともランク戦をしている。
ランク戦終了後は修と遊真を連れてガロプラとの交渉に赴く。同盟締結の証として渡された腕輪型通信機は修に託した。
副作用(サイドエフェクト)
「目の前の人間の少し先の未来を見ること」ができる。超感覚に当たるためランクはS~A。
口癖である「おれのサイドエフェクトがそう言ってる」はそこからきたもの。
いくつかの"あり得る未来"が並列で見えているらしく、実現の可能性が非常に高い未来ならば年単位でかなり先まで見えるが、逆に不確定な未来は、わりと近い将来までしか見えていない。
現実を人為的に"あり得る未来"に近づけることによって未来の操作が可能である。
ただし、1度も目にしたことのないものに関しては詳細を見る事ができないため、その部分の予知はおぼろげなものになってしまう。
また、視覚を介しているため、特に戦闘での利用の場合は混戦になると予知し損なった文字通りの死角が生じてしまう事がある。
もっとも、この点は本人も自覚しているため、地形を利用して射線を切るなどして対策している。
▽公式Twitter
Q.迅のSEはどういう形で発現していますか?ON・OFFの切り替えは可能ですか?
A.視覚(脳内)に新しいウィンドウが開いてる感じで、OFFにはできませんが、意識して見ないようにすることはできます。一度見た相手はしばらくの間、脳内チャンネルに登録されて、未来の分岐イベントを追跡できる様子。
戦闘能力
使用トリガーは、後述する黒トリガー「風刃」。
場合によっては通常トリガーも使用しており、その時は二刀流のスコーピオンを武器にしつつ、エスクードで防御や罠を張る。
本人の戦闘センスに加え、サイドエフェクトを活用して殆どの動きを見切ってくるため、攻撃を当てることすら難しいという相手取るには面倒なスタイル。
アフトクラトル最新鋭のトリガーである蝶の盾を使いこなすヒュースを、足止めに徹していたとはいえ、単独かつノーマルトリガーのみで押さえ込むなど、防衛戦においてもかなりの実力者である。
お尻触りたい(迅悠一 談)
言われた事をすぐに信じてしまう通称「鵜呑み系女子高生」で、烏丸や迅によく適当な事を言われてからかわれており、年下のはずの陽太郎や捕虜のヒュースからすら舐められている。そんな普段の様子からは窺えないが、学校の成績は良いらしい。
年齢の低さに反して支部内では林藤支部長に次ぐ古株であり、ボーダー全体で見てもそのキャリアは迅悠一を上回り、正隊員としては1番の古株。
約1年前まで弧月で攻撃手1位として君臨していた。その後玉狛独立後は個人ランク戦から離れた事から、太刀川と風間にポイントを抜かされ、3位に繰り下がったものの、他の隊員には未だに破られていない。なお中学時代までは習い事を優先していたらしく、ランク戦に参戦していたのは中学卒業間近~高校1年途中までである。
普段は木虎藍と同様、ボーダー提携校ではないお嬢様学校である星輪女学院に通っており、那須隊の那須玲とはクラスメイト。
オフィシャルデータブックの質問コーナーによれば、学校ではネコを被っているらしく、ボーダーでの役職も「いちオペレーター」と偽っている。
ちなみに嵐山准とは従姉弟であり、お互いに名前で呼びあう仲である。
過去に「胸が大きくなる」という触れ込みに騙されて大量に買ってしまった飴を諏訪隊のオペレーター小佐野に全部あげたことがある。(10巻カバー裏より)
三雲隊の指導にあたっては、1番強いと睨んだ空閑遊真の師匠を務めた。
その際に行った遊真との初戦では、9-1で負かしたにもかかわらず、その1敗にかなり悔しがっていたり(現在は7-3くらい。遊真曰く「4勝の壁が厚い」)、他の隊への評価に「そこそこまあまあ」「全力でまあまあ」とおかしな表現を使ったり、ヒュースには前述の事情もあって「自分が実質攻撃手1位」と主張したりするなど、極度の負けず嫌い。
なお、指導方針はひたすら模擬戦を繰り返す実戦形式。遊真は長年近界で実戦を多く経験してきた身だが、彼女との稽古で得たものは大きかったようで、緑川戦の後に「こなみ先輩との10本勝負が無ければヤバかった」とコメントしている。
大規模侵攻編では、烏丸とレイジと共に修やC級隊員達の救援に駆けつけた。ラービットを瞬殺し、そのままヴィザの相手をしていたが、トリオン兵達を市街地へ向けて進軍させてきたため、そちらの相手をするために離脱して単独行動へと移った。
その後、嵐山隊と加古隊が合流するまでの間1人で奮戦し、市民への被害を最小限に食い止めた事から一級戦功を獲得した。
ガロプラ襲撃では、太刀川がぶった斬られる未来が視えた迅の指示で、太刀川、風間、村上と共に本部の地下にある遠征艇の守りにつく。
バシリッサのアームを叩っ切るなど、主にメインアタッカーとして活躍し、本人からの提案とはいえ、最後には太刀川をガトリン諸共真っ二つに斬って撃破した。
B級ランク戦ROUND8では解説を担当。下記の単行本裏コメントにもあるように堂々と三雲隊へ入れ込んでいる。通常解説は2人であるにもかかわらず、今回だけ王子一彰と蔵内和紀の3人体制になっている辺り、実況の武富桜子も最初から承知してた模様。
一応フォローしておくと、弓場拓磨が現在の戦闘スタイルを編み出した経緯を紹介したりするなど、解説らしい事も少しはしている。
遠征試験編では、他の多くのA級隊員同様試験官を担当。理由がどうあれ、チームに不和を呼ぶような発言には減点を入れる傾向がある。逆に、共感できた発言にはSNSでいいね!を付けるような感覚で加点している。
戦闘能力
総評
専用トリガー・双月をメインに据え、射手スタイルのメテオラを併用する高機動&高火力型アタッカー。
自身のメテオラやレイジと烏丸サポートで相手を足止めし、その隙に接近して自身で仕留める戦法を得意としている。
また、対ガロプラ戦では太刀川が付けた僅かな傷に対して寸分違わず重ねて攻撃するといった繊細な技術も持ち合わせる。未だに作中の戦闘描写で明確に相手の攻撃を被弾した描写が存在しないため、回避能力も非常に優れていると思われる。
攻撃ステータスの「13」は忍田、太刀川の「14」に次ぐ3位、機動ステータスの「10」は緑川の「11」に次ぐ2位タイ、技術ステータスの「9」は攻撃手としては忍田、寺島の「10」に次ぐ3位タイの数字であり、ボーダー最高峰の火力とスピードを両立し技巧にも優れた攻撃手最強格の1人。
防衛任務の際は忍田、迅、レイジと並び「1人で1部隊」に数えられる。
玉狛仕様のトリガーを使うようになってからは本部ランク戦には参加していないが、前述の通り弧月で攻撃手1位に君臨していた際のポイントが記録として残っており、未だに太刀川と風間以外には抜かれていないためNo.3アタッカーの肩書きを所持している。本人の「実質1位」という主張はここから来るもの。
戦闘体
また、他のボーダー隊員と異なり、戦闘体の姿が生身と大きく異なっているのが特徴。髪型を4年前と同様に前髪を切り揃えたボブカットに設定しており、羽のようなアホ毛が2本に変化する。
ちなみに、好きな色が赤であるにもかかわらず戦闘時の隊服が黄緑色であることや、髪型を変えている理由は「戦闘時に邪魔にならないようにするため」と「ボーダー外の知り合いにバレないようにするため」らしい。
隊服の袖と手袋が一体化している部分は着脱可能らしく、B級ランク戦ROUND8の解説時は手袋を取り外した仕様になっている。
太ももが強調されたホットパンツを着用し、後に千佳の隊服も彼女がデザインした結果なのか、同様に美脚が際立つことになる。
カワ(・∀・)イイ!!
亡くなった父親を蘇らせる手掛かりを求め、修達の住んでいる「こちら側の世界(玄界)」にやって来る。伝え聞いた話以上に玄界では反近界民の風潮が強い事を知り、そんな中で協力してくれた修に対する恩義から手を貸しつつも隠れてボーダーと接触する機会を窺っていたが、三輪隊の追跡、及び彼らとの戦闘から予期せぬ形で自身の素性がバレてしまう。この最中に知り合い、三輪隊に退却を促した迅悠一の勧めで、一時玉狛支部の林藤支部長の下へ身を寄せる。
しかし、林藤支部長からは探していた父の友人・最上宗一もまた黒トリガーとなって命を落としている事を知らされ、ボーダーの技術でも父を蘇らせる事は不可能だと理解して、「こちら側の世界」に来た理由を失ってしまう。
目的を失った事で単身で近界へ戻る事も考えたが、修から「近界に兄を探しに行きたい」と願う千佳を守るために協力してほしいと頼まれたことで、彼のお人好しで面倒見な性格に父と似たものを感じ取っていた遊真はこれを承諾。ボーダー玉狛支部へと入隊し、3人でA級への昇格を目指すことになった。
この裏では自身の黒トリガーを狙って本部からA級合同の精鋭部隊が派遣されていたが、迅と本部の穏健派である忍田派に属するA級部隊、嵐山隊が抗戦して撤退に追い込んでいる。
ボーダー入隊~第二次大規模侵攻
ボーダー正式入隊後は持ち前の経験と実力を生かし急速にポイントを伸ばす。入隊時点でマスタークラス(個人ポイント8000pt以上)の実力はあると高く評価されたが、自身の素性を考慮し悪目立ちを避けるべく、特例でのB級昇格は拒否して地道にポイントを稼ぐ道を選ぶ。
大規模侵攻では修と共に出陣。
城戸司令からは無断での黒トリガーの使用は禁じられていたが、ラービットがC級の訓練用トリガーでは手に負えないトリオン兵だと理解するなり、躊躇なく黒トリガーを起動する。
その後は茶野隊に敵性の人型近界民と誤認された事が理由で、城戸司令から嵐山隊との同行を命じられて修と別行動を取る。その後やってきた迅の未来視に従い、彼と共に修達の援護に向かってヒュースとヴィザに対峙する。自身が迅の戦闘スタイルを知らない事からコンビで戦えば相手方に利があると判断すると、黒トリガーで両名を分断させ自身はヴィザと交戦する。
実力でも経験でも格上の相手を前に戦いのペースを握る事ができず、更には修のフォローに向かわせるためレプリカを別行動させた事による戦力低下で少しずつ追い詰められていったが、自身の境遇に由来する1回限りの捨身の賭けとも呼べる奇策を押し通した事でヴィザからの勝利を掴み、その後はハイレインへの射撃で修を援護した。
最終的に貢献を認められ、当時まだC級でありながら個人で特級戦功を獲得。またその戦功によるポイントを使用せずに実力のみでB級への昇格を果たしている。(ポイントは修同様、千佳に移して彼女をB級に昇格させるという特例措置を取るために使用した。)
そうして遊真と千佳がB級に昇格したことで、B級部隊・三雲隊が正式に結成される。
B級ランク戦
B級ランク戦ROUND1では、吉里隊・間宮隊の両隊を瞬殺し、その後のROUND2・3でも荒船哲次や村上鋼といった実力者を破って点を稼ぎ、三雲隊の順位を上げていく。
しかし、ROUND4:対二宮隊・影浦隊・東隊戦では、修が早々に撃破され、千佳も離脱した事で単身の戦いを余儀なくされる。どうにか小荒井を倒して1点取るも二宮に撃ち抜かれ、悪あがきに放ったマンティスも届かずに敗北する。
こうした「エース頼みの状況」に対して修と千佳はそれぞれスパイダーと鉛弾によって援護力を強化し、「さらにエース重視の戦術に特化させる」という開き直った戦法を確立。
ROUND5:対香取隊・柿崎隊戦ではこれらの新戦法を披露して両隊を圧倒。途中柿崎国治からの攻撃で相打ちにされかかってしまったものの、スコーピオンで傷穴に応急処置を施した事でどうにか生き残り大勝を上げる。
ROUND6:対生駒隊・王子隊戦では、王子一彰も含めた3人を撃破。しかし、生駒達人には敗北している他、この試合中は修と千佳の援護で奔走せざるを得ない場面も多く、「自身の他にも前衛が出来る人物が必要」と解説の当真に言われるなどの課題も残る勝利となった。
ROUND7:対影浦隊・東隊・鈴鳴第一戦からはヒュースが加わりエース2枚体制となる。
ヒュースと共に別役を撃破し、続いて影浦とゾエさんのコンビを相手取る。結果的に影浦は鈴鳴の撃破扱いとなってしまったものの、ゾエさんを倒しポイントの獲得には成功。
続く村上・来馬コンビは修も加わり3人で攻略。咄嗟の機転で曲芸技を見せた村上相手に危ない場面もあったが、こちらも機転を利かせ撃破に貢献。この試合から加わったヒュースとは息のあった連携を度々見せていた。
終盤は千佳の護衛に回り、東隊が離脱したことで生存点を獲得した。
ROUND8:対戦相手は二宮隊・生駒隊・弓場隊。序盤に千佳と合流し、二宮の爆撃からともに逃れる。修と合流後は孤立して袋叩きにされているヒュースを援護しようと画策するが、外岡の妨害などもあり、結局ヒュースは生駒を取った後に緊急脱出することになった。ヒュース包囲網が崩れた後は単独行動して帯島と南沢を襲撃した。南沢は帯島に獲られたが、修のワイヤー陣とグラスホッパーを活用した新技で帯島を無傷で撃破した。その後は修と合流して二宮隊と交戦。修が密かに用意してきた隠し球のハウンドで二宮に出来た隙をついて二宮に止めを刺し、千佳が辻を倒したことで目標であった四点を獲得し選抜試験を受ける条件であったB級2位以内を確定させた。
遠征選抜試験編
選抜試験の前に迅に請われて修とともにガロプラとの交渉の席に着く。相手の話に噓が無いかをチェックしていた。交渉後には修にガロプラとの話で一個だけあった名前の嘘を述べた
選抜試験の事前アンケートでは、遠征にいっしょに行きたい人に本部で仲良くしているという理由でしゅん・カゲ先輩・ゾエさん・むらかみ先輩・トーマ先輩の5人を挙げていた。理由は全部『仲がいいから』とのこと。一方、行きたくない人間に関しては他の人のことはよくわからないという理由で誰も挙げなかった。
ドラフトにより選抜試験での所属部隊は歌川1番隊となった。チームメイトは歌川・小夜子・漆間・虎太郎。
戦闘能力
傭兵生活で培われた実戦経験と豊かな応用力に基づいた、ずば抜けた戦闘能力の持ち主。
入隊指導において模擬訓練用のトリオン兵(バムスター)を0.6秒で倒し、最速記録を叩きだした。(それまでの最速記録は緑川駿の4秒。なおあくまで入隊指導時での記録であり、正隊員を含めればこれ以下のタイムで倒せる隊員がいる可能性は高い。)
対人戦でも、C級~B級下位レベルは束で来ても瞬殺しており、その実力は同年代では頭1つ抜けたものを持っている。
素早い動きで相手を撹乱し、隙を見せた瞬間に急所を狙って一撃必殺に持ち込む戦法を得意としており、米屋からは「淡々と相手を殺すための動き」、影浦からは「虫かメカかってくらい敵意が読めない」と評されている。
入隊時点で小南からは「余裕でB級上位くらいはある」、風間からは(推測レベルだが)「マスターレベル、8000pt以上の実力はある」と鑑定されている。
無論無敵という訳ではなく、師匠となった小南には初戦では1-9、ボーダーのトリガーに慣れた頃でも3-7と負け越している。ずば抜けた戦闘能力と言ってもあくまで同世代に限定した場合の話で、ボーダー隊員の中でもトップ層に目を向ければ、遊真以上の戦闘能力を持つ隊員は少なくない。
だが、そうした格上相手でも小技を効かせたり、多少のダメージを覚悟した捨て身の策で渡り合うバイタリティも持ちあわせており、ヒュース加入まではランク戦における三雲隊のほぼ唯一の得点源となっていた。
現在のところ、彼に勝ち越し、または撃破に成功しているのは、前述の小南の他、村上、二宮、影浦、生駒、ヴィザ(黒トリガー時)の6名。いずれも作中屈指の実力者たちである。
影浦とはROUND4以降、連絡先を交換しており、個人ランク戦のブース前で待ち合わせをしていたりと、互いの遊び相手としてそこそこ良好な関係を築いている模様。ROUND7頃には村上も加わった3人で、腕を磨きながら遊んでいる。
戦闘能力の高さが注目されるが、生存能力の高さも作中随一である。B級ランク戦全8戦でベイルアウトしたのはわずか2回であり、これは東春秋と並んで同率一位である。ベイルアウトのない世界で生き抜いてきたため、生存することに関して特に重要だった故であろう。
外見の幼さに似合わない驚異的な戦闘能力を有することから、一見天才肌のようにも見える。しかしその実彼自身のトリガー使いとしてのキャリアはボーダー隊員の中でもかなり長い方であり、睡眠を取れない体になってからは夜の時間を戦闘のシミュレーションや発見した課題の反芻を行う事を日課として過ごしてきた。その実力は才能と言うよりも、積み上げた経験と意識して育んだ戦術眼に基づいた、必然的かつ洗練された強さと言える。