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サケのおむすびさんの「小川洋子おすすめ作品ランキング」

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更新日: 2021/01/16

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ランキング結果

最後は泣きそうになる

記憶が80分しか持たない博士と、博士のもとに派遣された「私」とその息子「ルート」との心の触れ合いを描いた小説。最初の博士が語る数字や数学についてはあまりついていけなかったけど、博士のルート君に対する優しさにはほっこりした。ルート君を迎えに行くシーンや、一緒に野球観戦しにいくところは完全におじいちゃんと孫だった。あまり数学に馴染みなさそうな「私」とルート君が博士が愛している数学に興味をもったのも、博士の人柄故なのかもしれない。おかげでラストはとても寂しい気持ちになったけど、最後まで「私」とルート君の博士への愛情が感じられた。はじめて呼んだのは高校生のときだったけど、今読み返しても心が温まる。

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