つげ義春の漫画人気ランキング！みんながおすすめする作品は？

1分でわかる「つげ義春」

前衛的な作風が評価された「つげ義春」

つげ義春は1937年生まれ、東京都出身の漫画家。1955年に『白面夜叉』でデビューします。つげ義春の作風は、掲載誌の購読層である小中学生には評価が低く、不遇の時代を過ごすことに。そして1968年、自身の代表作となる『ねじ式』を発表。前衛的でシュールと評されるこの作品は、本人曰く「ラーメン屋の屋根の上で見た夢を描いたもの」でした。しかし、漫画を大学生及び社会人など大人も読むようになったことや世相を反映させたと言われる独特の作風は、高く評価され社会現象にまで発展します。他にも1967年に発表し傑作と名高い『紅い花』や1985年にはフランスでも出版された『無能の人』を発表し、竹中直人の主演及び監督作品として映画化されました。

名作『無能の人』

『無能の人』はつげ義春作品の代表作。竹中直人主演で2005年に実写映画が公開されます。「ヴェネツィア国際映画祭国際批評家連盟賞」を受賞した映画作品です。ちなみにつげ義春が『無能の人』の映画化を了承したのは、息子が私立の高校を受験する際にまとまった金が必要だったためでした。