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2020/09/23

前田 有一さんの「面白い映画ランキング」

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前田 有一さんのランキング詳細・コメント

およそ映画のランキングというものの中でも、「面白い(名作)映画」などというのはレビュアーにとって最も凶悪なテーマと言わざるをえない。

だいたい名作といっても定義がよくわからないし、古典名画という意味なら、それこそベスト10でもベスト100でも選びようがないというのが映画評論家としての本音である。そのような難題ランキングが、こうしてさらっと準備してあるのだから「みんなのランキング」もとんでもないサイトである。

とはいえ、こちらもプロだからあえてこの難題に挑戦しなくてはならない。とりあえず「面白い」そして名作映画といえば、やはりある程度は古く、評価が定まった作品でなくてはなるまい。それを大前提としたうえで、私は「今の目で見ても十分面白い」という評価基準を加えたいと思う。

というのも古典作品とは、公開当時は斬新だったり面白かったりしたとしても、多数のフォロアーが類似作品を作ったあとには、どうしても色あせてしまう運命にあるからだ。

逆に言えば、現代の観客が見てもいまだ面白いと感じるならば、まさに本物の名作映画といえるのではないか。と、そういうことである。

1サウンド・オブ・ミュージック

サウンド・オブ・ミュージック

引用元: Amazon

制作年1965年
上映時間174分
監督ロバート・ワイズ
メインキャストジュリー・アンドリュース(マリア)、クリストファー・プラマー(ゲオルグ)、エリノア・パーカー(エルザ)、リチャード・ヘイドン(マックス)ほか
主題歌-
公式サイト-

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これを選ぶのは負けた感があるが…

「面白い映画ランキング」の第一位にこの映画を選ぶことは、専門家としてはどこか敗北感が付きまとう。だいたい「サウンド・オブ・ミュージック」といえば、誰に聞いても生涯ナンバーワンに選ばれる名作中の名作と相場が決まっている。そんなものを選んでしまったら、映画評論家の沽券にかかわる。映画評論家ならもっと意外な、「ムカデ人間」とかなんとか、そういうものを選んだほうが恰好がよいはずだ。だいたいこの職業は、そういう天邪鬼な連中の集まりなのだから。

まあそれはともかく、まだティーンのころに本作を初めて見た身としては、もしかしたら思い出補正で思ったより良い映画と思い込んでいるのではないか。そうした疑念も残るわけだ。

そこで律儀な私は、わざわざこの3時間のミュージカル映画を、今回、当サイト「みんなのランキング」のためだけに、もう一度見直してみた。

「なんだ、言われているほど大した映画じゃないではないか、クソ古いだけの時代遅れ映画を、ジジババどもが美化して褒めているだけだったなプゲラ」と、ことによっては笑い飛ばしてやろうという、よこしまな思いも多少はあったと告白せざるを得ない。

ところがどうだ。

……全くもって、とんでもない思い違いであった。プロになって改めて見て思うことは、この映画はきわめて現代的かつぜいたくな手法で作られた、2020年のこんにちでもそのまま通用する大傑作であったということだ。

「ドレミの歌」をはじめとする楽曲のよさはいうに及ばず。それらミュージカルシーンが恐ろしいほどのハイテンポな編集でつながれるさまは、55年も前の映画とは信じがたい。

山の上から街中まで、まだコンパクトなデジタルカメラもビデオカメラもない時代に、さぞ大掛かりなロケ隊を引き連れて、辛抱強く天気待ちをして撮影しただろうと思わせるゴージャスな映像を、容赦なくバッサバッサとたたっ切る。ビンボーな映画人なら、「せっかくだからあと5秒この風景シーンを使おう」とか、「少しだけ余韻を残そう」などと考えがちが、この映画は容赦なく切る。とにかくテンポがすさまじく速い。

だから上映時間は174分もあるが、全く退屈しない。おそらく、小学校低学年の子供に見せても同じ感想を持つだろう。10歳にも満たぬ子どもが3時間の映画に集中できるというのは奇跡に近い。それが可能な、ほとんど唯一の音楽映画が本作である。旧版をふくめ、吹き替え版の出来が良い点も評価できる。

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2知りすぎていた男

知りすぎていた男

引用元: Amazon

製作年1956年
上映時間120分
監督アルフレッド・ヒッチコック
脚本ジョン・マイケル・ヘイズ、アンガス・マクファイル
メインキャストジェームズ・ステュアート(ベン・マッケンナ)、ドリス・デイ(ジョー・マッケンナ)、クリストファー・オルセン(ハンク・マッケンナ)、バーナード・マイルズ(エドワード・ドレイトン)、ブレンダ・デ・バンジー(ルーシー・ドレイトン)ほか
主題歌ドリス・デイ『ケ・セラ・セラ』
公式サイト-

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今見ても新鮮なヒッチコック映画

今見ても、面白さが色あせない古典映画の監督といえば、やはりサスペンスの神様ことアルフレッド・ヒッチコックが筆頭に挙げられるだろう。

そんなヒッチコックがスリラー専業監督へと進む契機となった初期作が「暗殺者の家」(34年、英)で、「知りすぎていた男」(56年、米)はそのセルフリメイクである。

某国の首相暗殺計画を偶然にも知らされた男が、その口封じのために息子を誘拐されてしまうという、ヒッチコック監督らしい”まきこまれ型サスペンス”の傑作であり、押しも押されぬ代表作。

オーケストラの演奏のシンバルと銃声がシンクロする映画史上に残る名場面や、クライマックスで主演ドリス・デイが歌う感動の"ケ・セラ・セラ"など、映画的な完成度はオリジナルをことごとく凌駕する。これぞまさに完成形といえるだろう。

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3君よ憤怒の河を渉れ

君よ憤怒の河を渉れ

引用元: Amazon

製作年1976年
上映時間151分
原作西村寿行『君よ憤怒の河を渉れ』
監督佐藤純彌
脚本田坂啓、佐藤純彌
製作永田雅一
メインキャスト高倉健(杜丘冬人)、中野良子(遠波真由美)、原田芳雄(矢村警部)、倍賞美津子(大月京子)、池部良(伊藤守)ほか
主題歌-
公式サイト-

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開始6秒で引きずり込まれる面白さ

日本映画にも、今見て面白い名作映画は当然あるが、『君よ憤怒の河を渉れ』はイチオシだ。

とくにこれは日本人より中国人にとってのフェイバリットムービーで、文革直後に公開された外国映画という物珍しさもあってか、なんと8億人が観て感動。以来、主演の高倉健を神格化するほどの社会現象となった。冗談抜きで、今の日中関係の根幹部分である、対日感情の好感度の過半数は、この映画の力によるところが大きい。それくらいの日本映画である。

物語は、見知らぬ女から覚えのない強姦嫌疑をかけられ、逃亡者となってしまった男の運命を描くアクションサスペンス。これも誇張なしだが、映画開始後わずか6秒で一気に引き込む傑作追跡劇である。

その後は戦闘機あり、クマとの格闘バトルあり、ハダカありと、およそ警察モノとは思えぬぶっ飛んだ展開になる。

まさにイマジネーションの具現化であり、いまのちんまりした日本映画人は改めて見習うべき名作といえる。

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