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残酷な選択を迫られる兵長
彼のずば抜けた身体能力の裏には、巨人の力の影響だけでは説明できません。彼自身の強靭な精神力、判断力、いかなる選択をする際も必ず残酷さが伴うという理解している点です。
この作品では、「何かを得るには何かを捨てる」こともテーマの一つだと言われています。
さまざまな登場人物が、新たな活路を開くと同時に、あらゆる大切なものを失い、捨て、または奪うことになります。
彼は、常に選択の連続を迫られ、その時最適な答を選びます。
しかし、その最適な答とは、その結果の起点がその瞬間か、何十年後、はたまた何千年後かもしれません。
彼は、的確に選択という本質を見抜いていました。
リヴァイ班が女型の巨人に全滅させられたことも、調査兵団がクーデターを起こしたことも、エルヴィン団長の夢を諦めさせたのも、その先の次の新たな選択肢を選ぶ為にあるのかもしれません。
視点を変えれば、立場を変えればまた別の答となるでしょう。
つまり結論から言うと、正しい選択肢などないのでしょう。
そして、リヴァイにとってエルヴィンの存在は、他の兵団仲間と異なり特別でした。
その団長が敢えて「巨人化注射器」を、リヴァイに託しました。
残酷な裁量を与えられてしまった彼にとって、仮にエルヴィンを生かしても、アルミンを生かしても、誰かに感謝され、同時に恨まれることになる訳です。
注射を渡した真意について、団長は、悪魔の役をリヴァイ兵長に継承するつもりだったのではないか、と3期を拝見し推測しました。
視聴者にとって、圧倒的強さを持ちつつも、葛藤する登場人物の魅力は最高だと思います。
一番視聴者に近い登場人物
この一言です。
彼は、私たち視聴者の代弁者だと考えます。
視聴者と、進撃の巨人という作品世界の人間を繋ぐ役割であり、彼の目を通して僕たちは作品世界で調査兵団の団員として戦うことができます。
つまり、彼は視聴者なんです。(迷言
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人類の永続より、自分の探究心に従順
父の死と壁の真相をずっと心のうちに秘め、調査兵団団長にまで上り詰めた彼にとって、人類が巨人に勝つという名目のもと多くの仲間が死んでいきました。
そして、エルヴィンの本心には、彼らの骸を踏み越えた先に「人類の平和」を掴むのでは無く、「壁の真相」「人類の本当の敵」が如何なるものか知る、つまり探究心や好奇心が最たるものだったこと推測します。父の死が、自分の思い描いていた仮説の証明の一つであり、エレンの地下室に行けば長年追い求めていた答えを知ることができると楽しみにしていたはずです。
この作品では夢半ばに彼は自分の欲求を諦めるしかありませんでした。
しかし、僕はそれでいいと思います。現実は夢よりもずっと空虚だからです。
夢とは、掴んで仕舞えば、思いの外感動は薄いものです。