晩年の詳細情報
参考価格 | 571円(税込) |
---|
妻の裏切りを知らされ、共産主義運動から脱落し、心中から生き残った著者が、自殺を前提に遺書のつもりで書き綴った処女作品集。“撰ばれてあることの 慌惚と不安 と二つわれにあり"というヴェルレーヌのエピグラフで始まる『葉』以下、自己の幼・少年時代を感受性豊かに描いた処女作『思い出』、心中事件前後の内面を前衛的手法で告白した『道化の華』など15編より成る。 (引用元: Wikipedia)
晩年がランクインしているランキング
感想・レビュー
全 2 件を表示
太宰治の書籍ランキングでの感想・レビュー
太宰治の書籍ランキングでの感想・レビュー
太宰治の小説を読む人はまずこれを読めという作品
道化の華、思い出、玩具、葉、逆行等とても面白く読みやすい作品が15作品も入っており、処女作品集なのでぜひこの作品をはじめに読んで欲しいと思います。
rikorisuさんの評価
大宰治の初期作品群
"撰ばれてあることの 慌惚と不安 と二つわれにあり"というヴェルレーヌの詩から引用したエピグラフが付されている「葉」が冒頭に置かれた、太宰治の初期作品が集められた短編集です。太宰治の半生は波乱に満ちていましたが、特に大学を中退した頃にそれは集中していると思います。それ故に、この初期作品群は、後年の太宰治の作品とは違ったテイストであり、青春の酸いも甘いも混在した、死に対して開き直ることで逆に生を謳歌したかのような軽妙で沈鬱とした文章を楽しむことができます。特に第一回芥川賞の候補になった「道化の華」はおすすめです。
shutoさん(男性・30代)
1位(100点)の評価