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デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場に関するランキングと感想・レビュー

デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

引用元: Amazon

最高評価

55.6

(1人の評価)

ノンフィクション本ランキング」で最も高い評価を得ています。

デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場の詳細情報

ジャンルノンフィクション
著者河野啓
出版社集英社
発売日2020年11月26日
メディアミックス-
公式サイトhttp://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-781695-2
参考価格1,760円(税込)

デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場がランクインしているランキング

感想・レビュー

全 1 件を表示

異色の登山家を追うテレビディレクターのまなざし

「七大陸最高峰、単独無酸素登頂」をキャッチコピーに掲げ、2018年に8回目のエベレスト登頂挑戦中に命を落とした登山家・栗城史多。「冒険の共有」をうたい、エベレストに挑む姿をライブ配信する栗城の姿は、エンターテイナーとして多くの人を惹きつける一方で、登山界からは厳しい評価を受けました。そして凍傷で9本の指を失いながらも再びエベレストを目指す無謀な挑戦は、滑落死という結末を迎えます。

『デス・ゾーン』著者の河野啓は、かつて栗城史多のドキュメンタリー番組を制作したことがあるテレビディレクターです。従来の登山家のイメージを覆す栗城に魅了されて一緒に仕事をするも、その後関係を断っていた著者は、あらためて関係者やスポンサー、交友関係にあった人たちへの取材を重ね、栗城の生涯と疑惑の多いその活動を検証していきます。

「しかし彼がセールスした商品は、彼自身だった。その商品には、若干の瑕疵があり、誇大広告を伴い、残酷なまでの賞味期限があった」ことをさらけ出す本書は、なんとも苦い読後感をもたらします。著者自身もまた栗城史多という神輿をかついだ側の人間であり、自責の念にかられながら本書を執筆しているのです。栗城史多の姿を通じて、現代社会に生きる人間の承認欲求や夢と野心について考えさせられるノンフィクション本です。

嵯峨 景子

ライター・書評家

嵯峨 景子さん (女性・40代)

3位(70点)の評価

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