12月のエイプリールフール / EPOがランクインしているランキング
感想・評価
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EPO(エポ)の曲ランキングでの感想・評価
EPO(エポ)の曲ランキングでの感想・評価
切なすぎる
曲のタイトルから察せられるように、嘘つきな恋人への想いをつづった失恋ソングです。クリスマス・イヴ当日に別れを告げられたか、昨日まで優しかったのに当日に待ち合わせに来なかったなどのシチュエーションだと思うのですが、どっちにしろ切ないことに変わりありません。後半の「後ろの席に置いた紙袋 もらわれるあてのないプレゼント」という歌詞で完全にとどめを刺されます。また、歌詞に対して少し明るい曲調なのも、楽しいクリスマスの街中と自分との対比を表してるとしたら、余計に切なくなってしまいます。
きこたにーさんの評価
車を運転していたのは女性じゃないでしょうか?
シングル曲ではここから、清水信之の編曲を離れるから、二人の関係に何かヒビが入ったのかな?曲の内容とは裏腹に、私のようなヒネくれものは『部屋とYシャツと私(ゲェが出そうな曲)』な女に負けたのはこの時期かな?と妄想するのが楽しい(とは言え、この後すぐ絶対にヒットを外せないコカ・コーラCMソング『太陽にPUMP! PUMP!』では、大人の事情なのか一旦ヨリを戻す)。
下衆の勘繰りはさておき…
当時の20代の必須アイテムである「自動車」が大道具として効いている一曲ですよ。「車の窓に舞い降りてとけた初雪のしずく涙になった」と美しい季語「初雪」を涙に転化させるあたり、間違いなく失恋ソング。12月でエイプリルフールの季重なりのタイトルでグッと掴んでおいて、あとは5分間のドラマで全てを語るEPOの作詞が一番脂の乗った時期。「あなたと過ごす初めてのイブを淡い思い出にするはずだった…」と歌うので、イブが淡い思い出にならなかったのね、可哀想。そもそもの期待値も「淡い思い出」止まりなので、これってEPOお得意の二番目の女ポジション?
クリスマスイブを一緒に過ごそうと口約束を得られたもののドタキャン?男は優柔不断に二股かけて直前にEPOを切った、おそらく急な仕事で離れられないと言って、その実某所で「部屋とYシャツと私(再ゲェ)」していたのである。しかし男には変な優しさもあって、翌25日に罪滅ぼしの意識から会おうと言ってきたのだ。「後ろの席に置いた紙袋、貰われるあてのないプレゼント」は「貰われる」と描写しているあたり、EPOが男に用意したプレゼントと読むほうが辻褄が合う(逆なら「受け取れるはずもないプレゼント」という方がしっくりくる)。EPOが自家用車にプレゼントを積んで、自分で運転して24日夜に男を迎えに行くはずだったのだ。
車の中では、嘘くさく優しくされたり、瞳の奥を見つめたりしたうえ、結局別れ話が成立して、男は車から去って行った。そこに降ってきた初雪がフロントガラスに降りて、とけていったんですな。人間の目にはワイパーがないから、ちゃんと涙を拭いて安全運転で帰ってねEPO。この車の描写の秀逸さから、翌年EPOは『Middle Twenties』で日産ラングレーのCMタイアップをつかんだに違いない。
後年、アコースティックでセルフカバーするけれど、出来が良いのは1985年リリースのほうです。
Hatchi pussさん(男性・50代)
4位(90点)の評価