エレン・イェーガーの詳細情報
登場作品 | 進撃の巨人 |
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声優 | 梶裕貴 |
誕生日 | 3月30日 |
本作の主人公。15歳。身長170cm。体重63kg。ウォール・マリア南端より突出したシガンシナ区出身。 壁の外の世界に人一倍憧れを持つ少年。調査兵団に入団し、世界中を探検するという夢を抱く。845年の巨人侵攻によって目の前で母親が巨人に殺された過去から「巨人の駆逐」を行動原理とするようになる。 (引用元: Wikipedia)
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わがまま
西山陽茉莉さんの評価
森を抜けられなかった主人公
最終的に、パラディ島は全世界から恨まれ、火種は消えない。
それどころか根絶やしにされるかもしれない。
火種を消すどころか、虐殺によって大きな火種を作ったエレンの選択は正しいものとは到底言えない。
複雑なのは、どこまで自由意志が働いていたのかという点だ。
ここで、決定論とする見方と、自由意思に基づいていたという見方、両方の立場から考えたい。
〇進撃の世界は決定論だとする見方
未来が決まっており、エレンには意思がなく、望む望まずにかかわらず地ならし「せざるを得ない」という見方。
この場合、エレンの行動はひとつも変えることができず、決められたルートを進むだけの人形ということになる。
これに対し、エレンは「未来が決まっているとしてもすべては自分が望んだこと」として、あえて自分の意志を運命に重ねたととれる。
しかし、自由意思はないため、エレンの地ならしは本望ではなかった可能性がある。
→この視点だと同情的になる
●自由意思に基づいて行動していた場合
未来視による未来が「すでに決まっている」というのはすべてエレンの思い込みで、エレンの意志通りに行動した結果、未来視で見た未来と同一のものになったという考え方。
この場合、エレンは地ならししたいという自らの欲求に従って行動した結果ということになる。
数多くの批判が寄せられてしかるべき欲求、行動だと思う。
ここでの注意点は「エレンが未来視していなければ、エレンは地ならしをしたか?」というもので、そもそも未来のエレンからの干渉がなければ地ならしに至っていない可能性が高いことは留意したい。
→この視点だと批判的になる
★なぜこのような「未来視」などというややこしい設定を出してきたのか考察
おそらく、諌山さんは、善悪簡単に割り切れる人物を描いて、はいこいつが悪い、みたいな風にはしたくなかったんだろう。
マーレ側からの視点を描いているのがそういうことだと思う。
複雑な状況というものを作り出すことによって、簡単に割り切れないものにしたのだと思う。
→読者に、エレンという存在や¥行動を考えてもらうための仕掛けとして機能している。
◇結論として
決定論的世界なのか、自由意思に基づいた世界なのか「わからない」
とはいえ、決定論的な流れはありつつ、「自由な存在であることを担保するために」結局エレンはそれに沿う行動を取ることに決めたのだから、彼の意志としてやっているとすれば、虐殺という大間違いなことをしているわけで、そこは絶対に肯定してはいけないと思う。
さらに「地ならしをしたかった」というエレンのセリフは、彼の本音でもあると思う。
一方で、幼少期に注射を打たれ、進撃の巨人という「自由に向けて動き続ける」という特性を有していることは、留意すべきことだと思う。
彼が、自由のために他者を犠牲にするという精神で動いている点は評価できないので、低評価です。
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